このコースは市ノ瀬から別山に至るコースです。別山からは南縦走路と合流して、南竜ヶ馬場を通って白山まで縦走できます。
市ノ瀬の駐車場の上方から工事用の林道にはいると「別山登山口」の看板があり、「猿壁」までは河原づたいに 林道を行きます。「猿壁」から登山道に入ります。ここまで約20分。チブリ尾根避難小屋まで
5.2km、別山 8km の標識があります。
栃の大木の根本を通ったり、ブナの原生林の中をふかふかの道を踏みしめながら、徐々に高度を上げていきます。
約1時間で「水飲み場」に到着し、やがて尾根筋にでると、初めて「加越国境」の山並みが見えてきます。さらに登ると、今度は「別当谷」が見える場所に着きます。「風が通って気持ちいい」やがて視界が開けて初めて別山の全容が見えてきます。
チシマ笹の斜面を南側に巻いて、やがてなだらかになってくると、左右に大きな水たまりを見ながら「チブリ尾根避難小屋」に到着します。市ノ瀬から約3時間30分です。
チブリ尾根避難小屋にて、別山 2.8km、南竜ヶ馬場 6.5km、市ノ瀬 6.6kmの標識です。
ここからは目の前に白山の御前ヶ峰、大汝峰、白山釈迦岳、砂防新道、観光新道が、あるいは御舎利山、別山、加越国境が一望できます。
右下に池が見えます。前方には岩壁が立ちはだかっています。ここから右方向へ岩壁を巻いて、ジグザグに御舎利山まで急登します。小屋から約1時間15分。
御舎利山で稜線にでると、360度の大パノラマがまっています。あとは別山までなだらかに登っていきます。市ノ瀬から約4時間55分です。ここで南縦走路(鳩ヶ湯道)と合流します。
標高2399mの別山の山頂からは、白馬岳、剣、立山、槍、穂高連峰、八ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山、恵那山、南アルプス、石徹白の町並み、別山平から、三ノ峰、荒島岳、加越国境の山並み、さらには、伊吹山まで見えます。
別山を後にして、南竜ヶ馬場へ向かいます。御舎利山の巻道を通って、いくつかのピークを上り下りしていくと、左右に池が見えてきます。
さらに下ると、突然右側が切れ落ちたガレ場に遭遇します。慎重に通過します。しばらくすると、「天池」と呼ばれている池のある鞍部に到着します。
まもなく南竜ヶ馬場が見えてくると、油坂に到着します。
ジグザグに高度を下げていきます。下りきったところで、赤谷の源流を渡ります。源流は小さな谷川で水が大変透き通っています。しばし、疲れを忘れさせてくれます。サンショウウオも生息しています。
少し登って、南竜ヶ馬場に到着します。池塘が点在し、まさに別世界です。別山から約2時間です。
南竜ヶ馬場からは、エコーライン、あるいは展望歩道、トンビ岩コースを使って白山室堂へ行きます。