3月の巻
3月最初の土曜日。
たくさん購入した食器のことが気になって仕方がなかったので、食器を洗いに行くことに。
食器棚は、もともと家にあったものを使用。
義母が、食器洗いを手伝ってくれる。
2人でしゃべりながら、と、言ってもほとんど、相方(以前も書いたかもしれないけれども、”旦那””主人”って言葉が
好きじゃないので。漫才はしないけどね)の引継のようなもの。
家では、こんな性格で、こんな生活をしていて、どういう育て方をしていて等々いろいろと聞かせてくれた。
そして翌日は、「道具入れ」の日。
この日は、お日柄がよかったのか、頼んだ家具屋さんだけで10件もの「道具入れ」があったらしい。
私は、8時過ぎに到着したのだけれども、すでに相手方の親戚が集まっていて仕事をしている・・・
午前中は、電化製品が入ることに。
そして、お昼ご飯を食べて、お昼からは、家具を搬入。
この「道具入れ」他のところは知らないけれども、ここら辺では、荷物が中身が丸見えのトラックで道具が運ばれてくる。
そして、おまけで嫁ぎ先の近くに来ると「高砂」かなにかめでたい曲を大きな音で、ならしながらやってくる。
そうして、近所の人に、「ここに嫁さんが来るんだよ」って報せるらしい。(これがまたコッパズカシイのなんのって)
ま、私の場合、そんな大それたことをしなくても・・・ということで、曲は流さずに来てもらった。
しかし、トラックは、シースルーの荷台のもので・・・これは、結婚用の道具運びでなくても、このようなトラックで来るんだけど・・
つまり、家具屋さんには、こんなトラックをたくさん持っているらしい。
確か、道具運びのトラックは、バックしない(バック=嫁が出戻る)ということを聞いたんだけれども、
ここの家具屋のトラックは、2〜3メートルだけれども、バックしやがった。
ま、そんな縁起は担がない私だから気にはしていないけれどもね。
道具を家に入れるときに、壁や柱を傷つけないように、毛布を床や壁のところに引いていたのだけれども、
その毛布には、「寿」と刺繍がしてあったのには、びっくり。
そして、何とか、搬入終了。
確か、その次の日から、確定申告という忙しい期間にも関わらず、仕事が終わった後、荷物の後片付けに行くことに。
「他の人たちも、こんなに仕事が終わった後、こうやって片づけに行くのだろうか・・・」って疑問に思い、友達に聞いたところ、
「結婚式の1週間前くらいから、会社を休んで、片づけるんじゃないの?」と、言う答えが・・・
「!」と、言うことで納得をしたワタクシ。
平日は、仕事の後、2〜3時間くらい後片付け。土日は、足りないものの買い物。
と、言うことで、結局、結婚式前日まで、仕事を休むことなくこのような生活が・・・
結婚式前日は、指輪等を式場に持っていき、式場との最終確認。
そして、私は、大学時代の友達がこの日に福井入りしたので、久しぶりに晩御飯を一緒に。
お互い他人のことはよく覚えているようで、大学時代にタイムスリップしたよう。
そして、やってきた私にとっては結婚が決まってから、むっちゃくちゃ長かった結婚式の日。
自宅で、着付けしてもらっても良かったのだけれども、諸事情で、会場で着付けしてもらうことに。
結婚式が、10時30分から。結婚式の1時間前には、本人達は、会場に入っていなければいけない。
その前に、嫁ぎ先での饅頭まき(と、言うよりは、”仏壇参り”がメインのはずなんだけど)に1時間ほど必要。
と、言うことは、8時30分には、私の着付けが終了していないといけない。
私の着付けに、2時間30分。私の母親も着付けを頼んだので、プラス30分必要。
と、言うことで、3時間前(つまり5時30分)には、会場にいなければいけない。
もちろん、着付けをしてくれるパーマ屋さんもいなければならない。
で、私は、7・5・3以来の着物を着ることに。これが、慣れないもので、着ている途中で生あくび&脂汗が・・・
とりあえず、着付け終了で、お迎えが来て、一緒に嫁ぎ先へ。
嫁ぎ先に着いたとたん、何かざわざわとしている。
ふと顔を上げると、ビニール袋をもったおばちゃん達が100人くらい来ているでは!!
私も、「万寿まきは、珍しいから来てね」って結婚式に来てくれる人や、結婚式には残念ながら呼べなかった人たちにも
声をかけたんだけど、彼女たちだけかな・・・って思っていたら、それどころではないじゃないの。
最初は、私を見ていろいろと評価していたんだけど、私が家に入ったとたん、みんなが家の前に集まってくる。
まず、私は、「落ち着きもち」というものを食べる手はずになってたんだけど、そんなものを食べている余裕がない。
私は、というと、色打ち掛けから、白無垢へと着替える。と、言っても、白無垢の上に色打ち掛けを着ていたので、
それを脱いだだけなんだけどね。
そのころから、外から「わー」って声が聞こえてくる。とうとう「万寿まき」と、言うものが始まったらしい。
本当は、新郎は、まかないものらしいけど、2階で、仕切りながら蒔いていたらしい。
私も蒔きたかったけど、私は、それどころではない。
仏壇参りと、いうものをしなければいけない。それが終わったら、今度は、また色打ち掛けを着て近所周りを。
ここまでで、だいたい30分くらいなんだけど、家を出たら、人っ子一人いないでは!
そう、みんな万寿まきが目的で来ていて、私を見るのなんて、おまけのようなもの。
私が「来てね」って言った人たちも、とっとと帰ってしまっている。
まー、彼女たちは、着替えて会場まで行かないといけないからね。仕方がないか。
これで、「万寿まき」の部は、終了。
そして、タクシーに乗って、会場へ戻り、記念撮影&結婚式の説明。
記念撮影は、まず、2人でカメラ屋さんのごっついカメラで撮るんだけれども、フラッシュの思いっきり苦手なワタクシ、
何度も取り直しを・・・
記念撮影は、「前撮り」と、「当日」っていうのがあって、「前撮り」だと、結婚式の何日か前に当日と同じ格好をして
写真を撮る。「当日」だと、式の前、衣装替えの時等に、バタバタと撮ってしまう。
前者は、ゆっくり写真が撮れるし、当日も、衣装替えの時など、そんなに会場に来てくれる人たちを待たせることはない。
でも、当日と同じ格好をして撮影なので、ほとんど1日仕事。もちろん、美容師さんにも着付けを頼まなければいけないので、
お金は、約10万円(これは、私が頼んだ美容師さんの場合)up。
後者は、「前撮り」と反対で、衣装替えの時に待たせてしまう。しかし、当日の幸せな(?)雰囲気が写真に写ってくる。らしい。
ここら辺では、8割が、「前撮り」をしているらしい。
でも、私たちは、後者を選択。
そして、結婚式。
指輪の交換の時には、私の体がむくんでしまっていて、指輪が入らない。
こんなんで時間をとっているのもいけないので、指の途中まで指輪を入れて、式を進める。
三三九度は、大中小の3つの杯で、お酒を1杯につき3回口へ持っていく。
そして、巫女の舞。
これで、結婚式は、終了。
この後は、両家の親族一同の集合写真撮影。
このときに、むくんでいた指に無理矢理指輪を入れる。やっとのことで、指輪は入ったけど、今度は、抜けなくなってしまう・・
今度は、「披露宴」。
いっつも会っている顔や、何年ぶりに会う顔が・・・
これは、自分が結婚したっていうことよりも、何倍もうれしい。
と、言うことで、披露宴の間、ワタクシ泣くこともなく、あほみたいに、ずーっと笑いっぱなし。
友人スピーチは、新郎側は、1人。私の方は、会場に来てもらった友人みんなから一言ずつ。
これは、出し物(カラオケなんか)よりも、私にとっては、良かったと思ってる。
和装から、洋装に着替えたとき、私にとっては、そんなに時間がかかったような気はしなかったんだけども、
会場では、時間を持て余していたらしい。そりゃ、着替えて、記念写真を撮って、さらに、業者に頼んだスナップ写真を
撮ってるのだから、仕方がないか。
それにしても、「新婦さんは食べている時間がないので、着替えている途中に、つまんで食べられるように
サンドイッチを頼んだ方がいいですよ」って会場の人に言われるまま、サンドイッチを頼んだのだけれども、
そのサンドイッチさえも食べられる時間がない。もちろん、トイレに行っている時間もない。
こんなにバタバタするもんなのかって思うくらい、バタバタ。
食事は、みんなから「新婦さんは食べていられないよ〜」って言われていたけれども、
「意地でも全部食べてやる」と、心の中で密かに誓っていた。
だって、結婚式を予約したときに「ここの式場は、料理が自慢です」と自慢げに言われていたのに、
予約した本人が食べられないって言うことがある?
と、言うことで、着替えも済んで、さー食べようとテーブルを見ると、最後のデザートまで全部出ているでは!
と言うことは、もうじきで、披露宴も終わってしまう−>効率よく食べなければ−>それじゃ、メインだけでも。
結果、フォアグラ、ステーキ、かになど高そうなものは、食べ終える。
これが、新郎さんよりも量的に食べたことに。
ま、私の結婚式。私の好きなようにさせてもらいました。
披露宴が終わり、着替えも終わり、一服する間もなく、県外から来た友達を見送りにJRまで行くことに。
「本当は、新婚さんをみんなが見送りに行くんだけどね〜」って言われたけど、
仕方がないじゃないの。私たちは、新婚旅行は、3ヶ月後なんだから。
今日の感謝を込めて、お見送り。
そして、次の日、有給を取って、婚姻届を提出。手続きは、と言うと、
まず、私が、今まで住んでいた市で、転出届を提出し、戸籍謄本(だったかな)を貰ってくる。
(市役所へ行って「市外で入籍したいんだけど」って言えば、書類を出してくれる)
そして、婚姻届に記入押印して、証人2人(これは、誰でもいい)にも記名押印してもらい、市役所へ提出。
そうそう、この婚姻届の下の方に、「新聞に掲載してもいいか?」っていう質問が・・
よく福井新聞に「おめでた」のカップルの名前がたくさん掲載されているけど、これで許可を取っているわけね。
ついでに、免許証と、パスポートも書き換えてしまおうと、「住民票」と「戸籍抄本」を請求。
すると、「「住民票」は、すぐに出るが、「戸籍抄本」の訂正は1週間くらいかかる」と、言われてしまう。
と、言うことで、「住民票」が必要なだけな免許証だけを書き換えることに。
パスポートも後日書き換えることにしたんだけど、
1.すべてを書き換える(再発行)
2.パスポートの訂正をする
の2つの方法があるらしい。私は、値段が安い(900円くらい)2.を選択。
この場合、クレジットカードは書き換えてはいけない。らしい。
ということで、私にとっては、長かった私の結婚物語は、終了。
何度も言うようだけれども、半年とか1年とか、こんな準備をしている人が偉く感じてしまう。というのが、実感でした。