―― バリ島旅行記 ――


introduction

1988年,結婚した翌年の夏休みは新婚旅行に続いてふたたび中国へ訪れる予定をしていました.新婚旅行では中国の上海−坑州−桂林を訪ねたのですが,実は予定していた北京−西安−上海のツアーが参加人数不足で中止になったために急遽選んだコースでした.長河の恵み豊かな華中から華南の諸都市は充分魅力的でしたが,やはり万里の長城と兵馬俑は行きたい.幸い夏休みに北京−長安の日程・価格とも手ごろなツアーがあったので申し込んでいました.しかし,そこに起こったのが天安門事件.ショッキングなニュース映像とともに中国をめぐる情勢も日に日に悪くなってきました.前年の中国旅行では“今は,毛沢東の時代,周恩来の時代に続くケ小平の時代”と語り,新しい時代を謳歌しているように見えた中国の人たちですが,これからどうなっていくのかと考えさせられました.

結局,JTBの方の“止めた方がいいよ”という一言で中国行きは断念.しかし,海外旅行に出かけるチャンスなんてそうあるものでjはありません.代わりの旅行先を物色していたところ,妻の友人が“バリ島はいいよ”と話していたのを思い出し,バリ島へ出かけました.現在は通貨危機,政情不安にゆれるインドネシアですが,スハルト体制がまだ安定していた時代のバリ島旅行記です.

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バリ島南部   (JTBガイドマップより)