2018.4


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いきいき生活

連作短歌

旅の記録

レジアス日記



   猫鼻温泉

 小谷村の姫川沿いにある小さな温泉がある。20年以上前から知っていたのだが、利用したことは無かった。今回は先を急ぐ旅ではなかったので、看板を頼りに寄ってみることにした。猫の鼻だから狭そうなイメージがあるが、実際狭い温泉だった。10畳位の休憩室に小さな男女別の風呂が左右に付いている。精々2,3人が入れる大きさの湯船だ。自分が行ったときは、片方が女性、片方が時間前で湯を入れ替えていた。
 そのため、駐車場の反対側にある山際の露天風呂に入った。小さな脱衣場と二つの四角い湯船があるだけだ。それ以外は何も無い。桶も無ければ石鹸も無い。シャワーも無ければ、イスも無い。ただただ 山際に湯船があるだけ。その分野趣がある。眼前には新緑の山が広がり、頭上にはみどりが広がる。一人だったので、この景色を独り占めできる。今までに幾度となく露天風呂に入ったが、これだけ質素でかつ感動的な露天風呂はない。湯の温度が丁度よく、山々を眺めながらゆったりと寛ぐことが出来る。猫鼻温泉は個性的な名前と共に記憶に残る露天風呂になるだろう。
 ただ、取り付け道路から丸見えだし、トイレも決して綺麗ではない。男性なら気にならないが、女性には少々きつかろう。


   30年前の草刈機
 
 親父が使ってきた草刈機、多分30年近く使っているはずだ。冬越してから初めてエンジンをかけたが調子が悪い。今年の新しいガソリンを入れ、何回もスターターを引っ張ってやっと掛かった。これで安心と朝食を摂ったあと、さてとエンジンをかけるが掛からない。今までだったら一度掛かればあとは容易に再始動するのだが、今回はうんともすんともいわない。
 もう寿命かと農機具販売へ持っていけば、燃料タンクのキャップか燃料弁が経年変化で硬くなっていそうという。タンクの圧が高まると過剰な燃料が供給され、適正な混合比が保てなくなるらしい。休憩時にふたを緩めて応急処置的に使えないことも無いが、燃料消費も多いようだ。キャップと弁の交換は8000円前後掛かるという。古い機械なので修理するかどうか悩みどころだね。5万数千円出せば新品が手に入るので、長い目で見ればその選択肢もある。



   勝山を描く

 白馬村は絵になる。感動的なまでの美しい山々と里が、絵筆を自然に動かしてくれる。ただ、福井から高速を使って4時間の道のりでは、気軽に出かけられる場所ではない。
 そこで、代替的な場所はないかと考えたが、いつも出かけている勝山周辺が意外に良い。残雪の山々は長野のそれに負けずに美しいし、里の村々も絵になっている。遠くには白山が見えるので、これも何とかなりそう。車で1時間以内だから、日常的に出かけられる距離である。豊田三郎さんは自転車で隣の集落まで出かけて描いたという。自分は車を使えば勝山や大野は十分な守備範囲だ。絵になる風景は無限にある。老後の時間つぶしの絵描きにはベストのフィールドと言える。



   60代の生き方

 ここ何ヶ月、これからの生き方を考えてきた。再任用を終えて仕事を持たない日々をどう過ごそうかイメージを探ってきた。人生の先輩諸氏を見ながらどんな生き方がよいのか考えてきた。今ひとつ見えていなかったが、ここへきてやっと見えてきたように思う。すでに3月末で仕事をやめて10日ほど経った。何するでなくぶらぶらと過ごしたが、以前で言えば10日間の連休だったはずだ。ある意味では長い仕事疲れがリフレッシュできたのかもしれない。それに、先月末に亡くなった親友の件で、心理的に動揺していたがそれが落ち着いてきたのかもしれない。
 ここでのキーワードは「心の余裕」だと考えている。60代の半ばになれば子供たちも巣立っているだろう。現役も終えているから、仕事で悩むこともないだろう。60代になれば経験を積んでいるから、色々なことを知っている。自分にとって一番充実する時間のすごし方を心得ているだろう。上手に時間を過ごすことが出来るはずだ。心に余裕あるのもこの時期だろう。人生の一仕事を終えて満ち足りた気持ちを持っている。人並みにやってきたというプライドも持ち合わせているだろう。子供を育て上げたという実績とプライドもある。
 つまり、余裕を持った気持ちで、健康寿命である75歳まで10年間を、色々なことをしながらその時間そのものを楽しむことだろう。今まで時間が無くて出来なかったことを夢中になってやるのではなく、心に余裕を持ってゆったりと楽しむ。こういう姿勢で行くべきだろう。ここへ来てやっと見えてきた。素晴らしい10年間が待っているぞ。



   片栗の花

 自宅からそれほど遠くないところに片栗の花の群生地がある。いつも桜の時期を何日か過ぎた頃が丁度見ごろなので、様子を見に行ってきた。多くの株に蕾がついていたが、残念ながら今日は午前中から雨。一つも咲いておらず、すべて蕾の状態だった。考えてみたら、来る日が悪かったということだろう。でも、晴れた日ならば、多分満開状態だったはずだ。そのかわりにショウジョウバカマは今が盛りと咲いていた。これから次第に花の茎を伸ばして50センチほどになるはずだ。






          

   勝原を歩く

 勝原を1時間ほど歩いてみた。今の時期は丁度新緑の季節。それに、寒気団がやってきて2,3日前から冷え込み雪が降ったようだ。積もった雪と新緑とそれに山桜のピンク色が絶妙のコンビネーションを見せていた。手前に流れている川は九頭竜川。雪融け水は水量が多く、何ともいえない良い色をしていた。山々は一年を通じて一番美しい時期を迎えるのだろう。
 途中に、プロらしきカメラマンが三脚を立てて山の斜面を狙っていた。何に使うか分からないが、多分良い写真が撮れたことだろう。自分にはそれだけの熱意も機材もありませんが。





   フィットでお茶してます


 フィットにレジアス時代の台所セットを持ち込んだ。以前はレジアスを使っていたものだが、事情があってフィットで出かけている。ハッチの大きさが幾分か小さいが、雰囲気は変わらない。湯を沸かしてカップめんを作ったり、コーヒーを煎れたりして楽しんでいる。ポリタンクの置き場所が無いので後部座席を利用したが。これはこれで使えるようだ。しばらくレジアスが無かったので寂しかったが、フィットにこの台所セットをいれてから、寂しくなくなった。
 セットを入れて荷物置き場が使えなくなったように見えるが、上部が結構使える。それに、後部座席を跳ね上げれば汚れ物が載せられるから、毎朝のゴミだしにはここを使っている。ゴミ袋3袋ぐらいまでだったら大丈夫だし、燃費がレジアスの倍以上伸びるのも嬉しい話だ。
 







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