その3 持っていくもの

 

さて、飛行場へ行っても手ぶらではいけません。ここは、写真講座です(しつこいですが超入門)。カメラを持って行きましょう。原則的には、どんなカメラでも結構です。ちゃんと写れば。使い捨てカメラでもいいです。ランウェイのエンドへ行き頭の上をアプローチしてくるのをねらえば、輸送機クラスなら十分ファインダーからはみだします。でも、それじゃ腹の下しか写りませんので、おもしろくありませんね。24枚撮り終わる前に飽きてしまうでしょう。で、本題にうつります。

まずはカメラですが、一眼レフを用意しましょう。最近では各メーカーから入門用一眼が発売されています。それでとりあえずは十分です。どんな安物でも1/500秒のシャッターは切れますし、多少AFの作動が遅くてもマニュアルでピント合わせできますから、練習次第で克服できるはずです。露出も経験を積めば(失敗作を量産し反省と分析を怠らなければ)手動で露出補正すれば大丈夫です。以上、自分のことを棚にあげた偉そうな発言でした。

次にレンズですね。レンズに関しては、次の章で解説するつもりですが、戦闘機を画面いっぱい撮るなら最低でも300mmは必要でしょう。でも、300mmでは、ランウェイのエンドでアプローチを撮るのがやっとです。しかも、機体の腹の斜め下から撮るようなかんじになりますので、真横が撮りたいとか、空中で飛びまわってる姿を撮りたいとなると500mmや600mmといった超望遠レンズが必要になってきます。

そして、撮影機材と同じくらい大切なのが(私は)、航空管制無線を聴く受信機です。ご存知のよう飛行機は揚力を得るために、向かい風で離着陸します。その時の風向きによって1本のランウェイの使う方向が変わります。そうなると風向きが定まっているような日は指にツバでもつければランウェイ方向の想像がつきますが、無風で時々そよそよと風が吹くような日はどっちから降りてくるかわかりません。といっても、パイロットは好きな方向から降りてくるわけでなく、航空管制官の指示があった(承認がおりた)方向から降りてきます。そっちのエンドで待ってないとアプローチは撮れませんよね。で、無線を聴きながらあっちこっちと移動しながら撮影するわけです。また、コールサインで降りてくる機種が自衛隊機の場合はわかりますから、機体の大きさに合わせたレンズに付け替えてアプローチを待つこともできるわけです。詳しい航空管制無線に関してはここでは割愛します。

あと、へんぴな所で撮影する場合は、飲み物と食料を持って行きましょう(タバコ吸う人は携帯灰皿も)。買出しに行ってる間に降りてこられたら目もあてられません。とにかく、待っている間はヒマです。なんか食って待ちましょう。クロスワードパズルの本なんかを持参するのもいいでしょう。特に、あまり飛行機に興味の無い人と一緒に出かけている場合は暇つぶしグッズは必携です。もう帰りたいとダダこねられてその場を去ったら、頭上にイーグルが!なんてこと十分にありえます。それを避けるための無線傍受でもありますが。

では、次回は小松基地を例にレンズの話をしたいとおもいます。