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提案・テレビ局の皆様へ
--- テレビ事業のデジタル化による事業対応に対する思い ---

文 幇間・たいこもちあらい 2004年12月25日作製

 

 

 

 

序文

 時代の流れに対応する為に、アナログ放送から、高画質・多チャンネル・データ放送・双方向通信など多機能が求められるデジタル化へとの転換が決められ、具体的行動が進められております。

 CS(通信衛星)・BSはデジタル放送開始しされておりますし、地上波デジタル化が2003年から徐々に始まり2006年末までに全国で放送が開始され、アナログ放送が2011年7月で終了する事に対応する為に、各放送局は年間売上げと同じくらいの40億から50億にものぼる、(障害物に弱いデジタル波なので、複雑な地形を区域とする放送局はそれ以上の負担が考えられ、大変だと思います)大変な設備投資と対応する組織作りに一生懸命と存じます。
 しかし、現実には製造業の設備投資とは異なり、直接的に設備投資による増収増益が見込まれる訳ではございませんから、融資先を納得させて資金を確保する事も大変でしょうし、設備投資して画面や音質がより鮮明で、臨場感が高まったからと言って、それを武器に営業を開始しても、その地域で最初に手掛け一歩リードした局ならば先手必勝で活路も見いだせるでしょうが、同じ地域の他局と同じ様なペースであれば、視聴者が増えたりCMが増えたり単価が揚がる程甘い時代でも無いですから、苦しい情況と存じます。
 しかし、反面デジタル化は、今までのテレビ業界の枠を離れて、新しいビジネス展開へのキップを免許制度によって手に入れたと考えれば、新しく大きなビジネスチャンスが発生する可能性をも秘めた、事業の権利を確保したのと同じではないでしょうか。

 放送局のデジタル化に対する意識の違いが、未来への大きな転換となり、生き残れるか淘汰されるか、又は新しい事業展開へと拡大して行くかの分岐点でも有ると感じます。
 そんな事はとっくに業界の人達はご承知とは、なけ無しの頭しか持ち合わせない「太鼓持あらい」にも判っておりますが、それでも何かバカな発想の中にもヒントとなるものが有ればと、書き出し公表した次第です。 

 

 

 

 

提案文

情報化時代は、新聞・雑誌・ちらしやテレビ事業ラジオ事業だのパソコンはインターネット用、携帯電話だのと分類される時代から、入り乱れそれぞれがそれぞれに影響を与えながら、ひと括りに情報化時代へと移行するものと思います。

 入り乱れる情報を整理管理するルールやソフト作りが急がれますし、担当すべき信頼性の有る放送局の存在がクローズアップされて来るものと考えられ、そこに生き残る存在意義が見い出されるのではないでしょうか。

 そこで、CM収入を今までの様に大口の番組提供者様と、細かな部分でCMが出来る数多くの提供者様と、販売紹介手数料と、CM製作の四つの柱で考えてみました。
 スポンサーから考えてみれば、CM効果が有れば媒介は問わない、簡単に言えば「効果が有り販売実績に結びつけば何でも良い」のが本音ですから、どのような媒介でCM を取扱うのが効果的なのかを提供出来る体制に持って行く事が重要となると思います。
 現実に昔程テレビCMの効果も少なくなって、テレビ画面を何となく見ている受け身的なお客様対象から、自分の意志で見に来るお客様を対象にしたインターネットにホームページを掲載されたり、CMを掲載される所が多くなりだした事は、「ソフトバンク」様や「楽天」様のご活躍からも推察出来ます。

 「太鼓持あらいのホームページ」も1998年に開設し、他の同業者「太鼓持ち」さん達の追随を許さない程の内容と絶対量で、その効果は大きいものと実感しております。

 

 

 

 

テレビCM収入の方向

 

1. 大口の番組提供者様やスポット的なものは、今までと同じく番組編成の中で募集して行きます。

しかし、マルチメディアの情報氾濫の時代には、テレビそのものの比重が低下し、テレビCMへの資金量は落ちて来ると存じますから、まだ生活とテレビが密着している今、新しいサービス展開に着手しなければ、生き残るのは難しくなるものと思われます。

2. 細かな部分でCMが出来る数多くの提供者様は、デジタル化で可能となる双方向通信により、映像の中で興味や欲しいものが見つかった時、その画面をクリックすれば販売先や価格が表示される様に致します。

(例)ゴルフの放送の中に、服そう・帽子・靴・手袋・グラブ・ボール・場所など画面に写っているもの全ての中から、興味の有るものにクリックすれば、販売先や値段や案内が表示される。
一画面の中に写し出されたもの全てに販売表示を付ける事が可能となり、細かいですが、その一つ一つからCM料金を確保出来ると思われます。
これらの事業展開はテレビがデジタル化し、双方向性がある程度浸透してから可能となりますが、そのノウハウは最初に手掛けた所が優位となる可能性がありますから、その準備に着手して行かなくてはならないと思われます。
流通業務関係との係わりも有りますから、担当業務の範囲や法的整備も含めて幾つかの問題は有ると思いますので、今後の課題では有ります。

私が「太鼓持あらい」として毎週ラジオ出演して感じます事は、視聴者の方達は放送に付いているスポンサー様のCMは、何となく提供者である事はご存知ではありますが、番組の中で話した内容の方が、艶っぽく面白いせいでもありますが、長く強く印象に残っている様でして、私が忘れてしまっている昔の放送内容の話でも、思い出されて話して下さいますから、可能かどうかは判りませんが、番組の中でCMが含まれる内容や、視聴者が積極的に参加してCMを作る事を提案するのは、インターネットへ自分から見に行く姿勢と同じで、これからは有効な手段となるのではと存じます。

3. デジタルテレビ放送とインターネットと携帯電話をリンクさせて、どこからでも興味ある事に対して、情報が取れたり購入が可能である様にシステム化致します。

携帯電話とのリンクは近未来的感じは致しますが、携帯電話の普及の早さと技術進歩の早さには、目を見張るものが有ります。
一方では法的整備など合意に至までには紆余曲折があると思われますが、その携帯電話の便利さから逃れられない状態に落ち入っておりますから、加速度的に進化し、持ち歩くテレビと電話として、しかもコミニケーションが取れ、注文決済出来る契約・お財布機能をも有する便利な物として普及するものと考えられます。
ただ、ご年輩の人達は金融資産を持っておられるけれども、最先端技術には付いて来る人が少ないので、電話やファックスやパンフレットでのアナログ的対応も捨てられません。

現に「太鼓持あらい」へのお座敷ご依頼のほとんどは、ご年輩者の方が多い事もございますが、メールでのご依頼よりも電話でのご依頼が現時点でも多いですし、留守電話にしておりますと、お話にならずに切られ、後日私が居る時に直接ご依頼される方も多く居られますから、旧態然の契約方法は、人間性が有って逆に技術が進歩すればする程、重要なポジションになって来る感じが致しますから、研究し積極的に取り込む必要性が有ると思われます。

4. デジタル放送の中で紹介した全てから、CM料金とは別に成果主義として、これらのシステムを通じて売買された時には、紹介料として数%の手数料を取る事も可能となると思われます。

特に、放送局から発信している情報ですから、信頼性が高く現在取引市場を提供している「ソフトバンク」様や「楽天」様より、発信地域では信頼性が高まるのではと思います。
法的整備や販売業者様や中間問屋業者様などとの関係など、整備し話し合って合意する必要が出て来ると思いますが、需要が先攻する時代の流れから考えますと、近未来的には可能性は大いに有り、大きな流通革命が発生するものと思います。可能となった場合には、信頼性を維持し高める為に、取引行為に関して代金の確実な確保方法やお客様からの苦情処理や購入した人達の感想文など、バックアップ体制が必要となり、双方向の特徴が生かされると思います。
これらはテレビショッピングの延長としてお客様は捕らえて、クリックして注文したり、電話で注文出来たり、お客様の好きな方法で気軽に注文出来れば、簡単に理解されて行くのではないでしょうか、しかも同時にテレビの内容も楽しみながらショッピングも可能となる二面性が備われば、本来のテレビ放送への影響も少ないものと思います。

 

5. 許可を受けた放送エリアで早く立ち上げて、良いものや知らなかったものの情報を提供する事ができれば、次には全国ネットと結んで情報発信すれば、「ソフトバンク」様や「楽天」様と「電通」様と「旅行代理店」様と「中間問屋」様の機能が合体した様な、新しい強力な市場が発生するものと思われますし、これらの事業体とのジョイントも可能になって、全国展開も出来るものと思います。

いずれにせよ放送エリアに存在する店鋪・特産品・観光地・歴史文化施設案内・旅行旅館案内・伝統芸能など、どれだけ広く深く中身の情報を持っており、常に確保する努力や、情報を持っている新聞社や雑誌社との結びつきを強める意志が局に有るかどうかが、重要な要素となって来るのではないでしようか。
「太鼓持あらい」は時折県外から来られるお客様のご案内役を仰せ付けられたり、旅行先に同伴して、その道すがらのお話や案内を申し付けられ、歴史や文化のお話を、楽しく面白く時には脱線しては紹介したり、カニなどの地元の料理のお話などもして楽しんで頂いており、お座敷だけで無く観光地巡りまで連れ廻される事も多くございます。
お馴染みの料亭様からは、女将さんに代わって料亭の歴史や文化的な事から歴史的に有名な方達もご利用になった事などを、「太鼓持あらい」からお座敷で、お客様のご質問に答えながらご説明する事もございます。
この様に、把握している内容が深く濃いほど、CM作製を依頼されたお客様から信頼され、放映されたCMをDVD画像録画して、写されたお店や観光地の宣伝用として販売する事も、画面が綺麗なだけに永久保存したり、お店でそのお店の録画されたCMを放送する事も可能となって来ると思われます。

 

6. これらのシステムを完成させる為には、技術的な設備の他に、地域の密着はもとよりアイディアやソフト作りと24時間対応するスタッフと取引や著作権に関する法的な専門家や、部外者で枠に捕らわれない「太鼓持あらい」の様な、人間の本質を突き 艶っぽさや楽しさなどの突拍子も無い発想が参考となるかと思われます。

 

 

 

 

 

「太鼓持あらい」の活用法

 太鼓持とは何をするのか、何を販売するのか全く判らないものでも、「太鼓持あらい」は全国から注文が有り、広く出かけて営業をしているのを不思議がる経営者の方達からは、その営業方法を話しなさいとの講演依頼が、この頃は特に良く参ります。

 売る品物は何も有りません、ただお座敷に出て、面白く楽しく愉快にしてお客様の英気を養い、お仕事の活力になるよう心掛けるだけの男芸者が商売なのです。
 資金力もコネも何も無い田舎の太鼓持ち、「面白い事をしているネ〜」と興味を示した新聞社や雑誌社、テレビの方達から、取材を受け記事として掲載される事で、お金を掛けて掲載された宣伝よりも、ヒョットするとお客様から信頼性を頂いているのではと感じます。
 新聞・雑誌に連載をし、ラジオにも毎週レギュラーとして長らく出演し、テレビにも時折取り上げられておりますと、それらが信用となり「太鼓持あらいのホームページ」で確認したり、口コミで聞いた後に、ご依頼・ご注文が参るのではと思っております。

 又、お客様が「太鼓持あらい」を入れたお座敷遊びの楽しさを、私がお座敷でお渡しした楽しい「お遊びパンフレット」を持参して、友人知人に楽しく尾ヒレを付けてお話されますのも、お客様にとってはご自身が主役となられて、二度目の楽しさを味わうお遊びの延長でしか有りませんが、その事自体が実はお客様が営業マンとなって下さって居るのと同じ事となり、私と致しましてはただ頭が下がり、感謝の気持ちで一杯です。
 現に、その「お遊びパンフレット」のコピーを、太鼓持ち遊びをされた知人からもらって大事そうに抱えて、私の所にご依頼に来られるお客様を拝見しますと、こちらまで感動致します。

 「太鼓持あらい」としては、お座敷では下らない事を致しておりますが、決してお遊びされたお客様のお名前や、バカバカしいお座敷での行動は決して口外しない守秘義務を守っている事も、信頼につながっているものと思っております。
 お座敷後に出しますお礼状には、季節のチョットした絵を書いて巻き紙風にし、上には「天紅(てんべに)」を付けてお出し致しますと、それも又回りの人達に見せたりファイルして保存されたりするお客様が居られます。

 これらのお客様の行動やご要望を拝見致しておりますと、アナログの最後尾の感情面のソフトを売るだけの太鼓持ちと、デジタルの最先端のソフトを売る放送局とは実は両極端のバランスの対極で、つながっているのではないでしょうか、現に「太鼓持あらいのホームページ」と口コミはリンクしていると感じております。

 信頼出来る新聞や雑誌の中で、記事として紹介されて信頼を受け、ラジオで艶ぽいお話をして印象に残って、いつまでも他人にお話されたり、お座敷での楽しかった思いを他人にまで話したい衝動にかられる事が、実は強力な口コミとなって広がって行くのだと思っておりますし、お客様ご自身からお話されるのは構いませんが、それを「太鼓持あらい」がお喋りしない所が信頼され、安心と安全を確保した中でのお遊びとなるからでしょう。

 これらの手法やお客様のご要望に対応している現状から鑑みて、その延長線上の中からデジタル化の中のソフト面として、楽しい・面白い・艶っぽい要素と、お座敷の中だけ貴方だけと言う伝え方と、しかも安心出来て安全であるお座敷遊びの「太鼓持あらい」の持っているノウハウには、見直す価値が有るものと思っております。

 特にこれからは、デジタル的最先端の時代になればなる程、パソコンやインターネットを駆使する人同士であっても、使う人と使わない人とは特に直接逢って会話し、自分の存在を確認し認めてもらう事が、重要になって来るのではないでしょうか。

 「太鼓持あらい」は、国際的に行動する時代に入り、特に日本人が日本人で有る事を本質的に認識する必要にかられている現代、基本的に必要とする伝統文化や伝統行事やその言い伝えを把握しており、縦の歴史・文化と横の地域と人との係わり方を提案出来る数少ない存在と思っております。

 皆様と共に新しい時代の流れに、具体的にご協力出来れば「太鼓持あらい」として本望です。

 最後まで、貴重なお時間を割いてお読み頂きまして、感謝申し上げます。

 これからのデジタル化事業のヒントになれば嬉しく存じます。

 

文・たいこもちあらい

 

 


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