富士宗学要集第三巻

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閻浮第一の法花経の行者は即ち主師親と顕るゝ事

開目抄一部の大旨、初に三徳の尊敬を標し、次に内典の中に、先づは一代の浅深を判じ、熟脱の三徳深恩を顕す。次に上巻廿九紙より下巻五十一紙に至る。都て七十余紙は蓮祖は是れ法花経の行者なる事を明す。正に結文に至り、日蓮は日本国の諸人の主師父母なりと云ふ故なり。此の中専ら下種三徳の深恩の相を明す。学者能く之を思ふべし。外典等の人、尚主師親を尊敬し知恩報恩を致す。況んや仏道を学する者、主師親の恩徳を忘れんや。撰時抄上廿に云く、法花経を弘むる者は、日本国の一切衆生の父母なり。されば日蓮は当帝の父母、念仏者禅宗真言師等の師範なり。又主君なり文。

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