浄飯王 (じょうぼんのう) 関連語句 釈迦牟尼仏。摩耶夫人 梵語・シュッドーダナの訳で、首図駄那・悦頭檀と音写し、白飯・白浄・真浄とも訳す。釈尊の父で、中インドの迦毘羅城の城主。『仏本行集経』等は師子頬王の長子で三人の弟と一人の妹がいたとし、『五分律』は父王を尼休羅といい、弟が三人あったと伝える。 隣国の拘利国天譬城主・善覚の娘・摩耶を娶り釈尊をもうけたが、摩耶が七日後に死没したので、その妹・摩訶波闍波提を妃として難陀が誕生した。 後に浄飯王は釈尊の出家に反対するが阻止することができず、釈尊が成道して迦毘羅城へ帰還した折りに教化を受けて帰仏し、釈尊成道の五年後に死没したと伝えられる。『四条金吾殿御返事』〔27345〕等に触れられている。 |