6月3日(日)

週末がやってまいりました。
土曜の内に、家庭内調整を充分にこなし、いざ出発です。目指すは、先週のクワポイントμとポイントブリザードです。特に、ポイントμは、発生の初期に当るはずで、大きな成果が期待されます。ブルー&グリーンなクワ採集です。
夜の北陸道を寂しく北上します。今夜は、特に同行車が少なく、ホント、寂しく暗い高速です。此処暫くの高速走行のしんどさから、土足厳禁運転、つまり、裸足運転をしています。極力、エコノミー症候群にならないようにいたしましょう。ここでも、オートクルーズは重宝しております。


<今夜もハイウェイスター>

半満月の夜行を終了し、予定の時刻にポイントμに到着です。積雪なし、先行車なし、トラツグミが鳴いています。今週もクワ車泊です。少し肌寒いので、ライトシュラフにて、就寝いたしましょう。

夜明けと共に採集を開始します。5時前だというのに既に明るい。甘い朝食をとりながら、採集兵器を身に付け、林道のブナの新芽をルッキング開始です。ブルーなクワを朝摘みしていきます。殆んどがペアなので♀はリリースします。
日が昇り、漸く撮影が出来る明るさになりました。けど、飛翔する個体は皆無です。


<朝日を受けて>

素手でもぐ。


<朝日を浴びて>

素手で摘む。
何本目かの林道に入ってとき、林道脇の水溜りにサンショウウオの卵塊がありました。ここは、ヒダサンショウウオのテリトリーでしょうか?
じっくり観察していると、素面にブルーな塊がもがいております。


にもがくコルリ♂>

上を見ると美味しそうなブナの新芽が幾つも、ここから落ちたみたいです。素手では届かないので、近くの枯れたワラを使いましょう。溺れるコルリはワラにしがみついてきました。1個体ゲットです。
新芽採集のペースがあがります。
よさげなブナの幼木に、多くのブルーが新芽に潜り込んでいます。暫し、観察と撮影をし採集します。小枝を歩く個体が出てきました。


<沢山居る>


<あっちにも>


<こっちにも>

コルリ新芽採集で、個体数を伸ばしたいときは、取りこぼしを出さないことです。けど、1つや2つは、取りこぼして落としてしまいます。が、「カサッ」と音がしたところを見ると少ないながらコルリがいるもんです。
今回は、コルリではなく、カンアオイを見つけてしまいました。
ここにもギフチョウが生息しているんですね。
カンアオイの新芽が出ていない様なので、コルリの発生はまだ前半のようです。富山のポイントDGでは、コルリ採集とギフ採集が重なりました。


<新芽は未だよ>

ギフチョウ採集も魅力的です。
が、
コブ採集も魅力的です。


<お約束のように出現>

今日は、今日も、色々付いているようです。ラッキー!


<触角が一部破損しているけどカッコエエ>

ブナ新芽を中心に採集が進みむ。


<まだまだいる>

トネリコは少数派のようで、殆んど、集まってきていない。


<このトネリコ>

地域によって好みがあるのか? 単に、樹液の出具合なのか、この林道でのトネリコは不人気なのである。


<徘徊中>

一通りの採集が終了したので、ポイントμを後にして、ポイントブリザードへ移動することにした。
今度はグリーンなコルリ採集である。
再び、クワ車にて移動が始まる。


先週のトネリコポイントに到着するが、葉っぱ全開であり、終了ポイントありました。残念。
では、もう1つのポイントへ、ここは、ブナ新芽のポイントで、今週も多くの個体が新芽に潜り込んでいる。
背丈が低いブナの幼木が多くあり、観察・撮影・採集が楽しい場所なのだ。


<ブルーよりグリーンへ>


<良し好し>

飛翔個体よりも新芽に潜り込んだ個体を中心に採集します。
先週のトネリコポイントが消失したため、ブナを中心にグリーンなコルリを探します。

けど、トネリコは根強い人気があります。

ポイントブリザードに見切りをつけて、新しい場所に向かうことにしました。
再びクワ車にて移動です。
ポイントアカゲラは、広々とした牧場でした。
広々しすぎて何処で採集したものか途方にくれてしまいました。
駐車場にクワ車を停めて、お手洗いをしませ、360℃の視界を確保して、周りの植生を観察します。多くはカラマツ、残りはブナ林です。
ブナ林を徘徊しましたが収穫なし、新芽は新葉になり、コルリの痕跡すらありません。
ブナ林から脱出し帰路に着こうとした時、左後ろから誰かが呼んだ気がしました。
あっちのようです。
どんどん、小道を歩き続け、随分林の奥まで着ました。
多くのブナ幼木はまだ芽吹いていません。
さて、コルリ眼でルッキングです。


<林縁には幼木がイッパイ>

環境的には、新潟の七色コルリポイントと良く似ています。
ブナ林で発生した個体が、エサと異性を求めて、日当たりの良い幼木に集合するのです。


<いる>

初めて訪れる場所での採集は楽しいものです。
宝探しやキノコ探しと同じですね。自分の知識や仮説を実践できます。当れば良し。外れればリベンジ。
天候は、いつの間にか曇天、今にも雨が降りそうです。
両膝を着き、ブナ幼木を下から見上げるようにしてグリーンなコルリを探します。
ここでは、小枝を歩く個体を多く採集しました。
飛翔している個体は皆無です。
採集後のブナ幼木に再びコルリがいる理由は?
コルリは、落葉のすきまから歩いて幼木を登る。飛ばずに歩いて新芽にやって来る。・・・かもしれない。
楽しいひと時が過ぎる。辺りには誰も居ない。ウシも居ない。
因みに、放牧中のウシは危険だ。阿蘇でオオルリ採集の時はびびってしまった。『モ〜ォ』と吼えられてしまった。明らかに怒っていた。
落滴は、落葉に当り、必要以上に大きなノイズを発生させている。
あの人が近くに来ているのかもしれない。(失礼)


<独り占めの時間>

撤収です。お腹イッパイに採集できました。

お土産を買って、高速移動です。


<トンネルを抜けると>


<名山があって>


<連続26トンネルを睡魔と闘い>


<本当に新幹線が運んでくるもの?>

この子の運命は?
<高速道路は幸せを運ぶ>


<けど不幸は確実に忍び寄る3台目>


<オートクルーズで良かった>

これだから、クワ採集は辞められません。
来週も行こう。

採集結果
コルリクワガタ  73♂♂ 20♂♂ 19♂♂ (♀リリース)

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