4月7日(土)
いよいよ待ちに待った週末です。福井のギフチョウ爆発の週末です。今年は、暖冬だったので、7日〜10日前後の早めの発生の模様でしたが、此処暫くの寒気団の影響で、何だか元に戻った気配もあります。
擦れた個体や破れた翅は見たくないので、やや山間部でのギフ採集となりました。
<さくら通り1シーン>
しかし、世間は、お花見の真っ最中です。それ以上に、福井市内は何処もかしこもサクラ満開の模様でありまして、『こんなに、サクラがあったにか?』
更に輪をかけて、お花見の人手の凄いこと凄いこと。例年、年度初めの仕事してるのに、今年は、全ての人がサクラに舞い上がっている様だ。
<奥の林は未だ雪>
現地に到着し、採集ポイントを探します。お寺や神社周辺の2次林、お墓も良いです。遠目に良さそうな場所に赴き様子を伺います。
この時は、蟲屋の勘と経験が頼りです。時間が経過し、気温が上昇したので、予め目星を付けておいた場所に、クワ車を停めます。
<目指せ奥の林>
装備を整えて歩き始めると、奇妙なゴミが木の上に引っ掛かっている。
これって、クマの寝床? 昨年の秋に作った様だ。
<この林にもギフ居そう>
カプサイシンスプレーは持参しているが、装着する必要もあるまい。本物のクマが出るならば、獣の匂いがするはずだ。
予想した場所に予想したように、1個体が飛翔している。お約束のように取り逃がしてしまう。相当腕が鈍っている様だ。
<こんな事しているから逃げられる>
目星がついたので、林道から林内へ分け入ることにした。厳しい斜面を落葉を踏みしめながら、滑りながら進んでいく。
立派な2次林である。本来ならば、木炭になって良さそうな木が何本もあり、立ち枯れしているモノもある。
林床には、蕾を多くつけたカタクリが大量にある。
<実は急斜面>
ヒメカンアオイもある。羽化する個体と羽化直後の♀を探索している♂を採集できればOKだ。
<食草も大量確認>
よからぬ物を撮影していると、ギフチョウが飛んで来た。
<バリバリのドルクス>
今度は落ち着いてネットイン! お見事だ、羽化直後の新鮮な♂だ。
<これが女神>
しかしながら、春の天気は気まぐれだ。大きな雲が天空を覆いつくし始めた。
<春陽>
足元から飛び出した♀をすぐさまネットイン。 お見事。けど、写真を撮っている間に、そこらじゅうにギフが飛び回る。
<けどこっちが本物女神>
ギフが飛び回るが、ブッシュ内での採集は困難を極めた。網が振れない。
曇天と共に、全ての個体が飛び去ってしまった。寒風が吹く。
<今日の最高点>
さて、本日のギフ採集を振り返ってみよう。
好ポイントを見つけたようだが、成果が出ていない。徘徊しながらのポイント探しは目の肥やしになる。ギフを待つ2次林内は心地よい。
明日も出撃だ!
採集結果
ギフチョウ 1♂1♀