7月22日(金)

ミヤマの♂が採れませぬ。♀ばかりの飛来では満足できませぬ。時期が早いのか? 標高が高いのか? 腕が悪いのか? ♂にとって魅力がないトラップなのか?
実績があるポイントに赴いても良かったのですが、今回は初めての場所、ポイント吉田兄弟です。標高800m位のブナ林であります。早々にポイントに到着して屋台を広げます。天候はガスの中、悪化すれば霧雨になり憂鬱な一夜になりかねません。ましてや、雷雨は勘弁して欲しいです。


<視界200m>

灯火採集での天候は、快晴の夜が必ずしもベストではありません。特に、高標高地点では、放射冷却による低温の為、蟲の動きが低調になります。今夜みたいな崩れ気味の方が良いみたいです。けど、光が広い範囲に届かないかもしれません。

そんな訳で、19:20に点灯。ブルーライトは欠席したものの、ノーマル蛍光灯を出場させ、ライト類はフル出場です。500Wハロゲンをメインにして、20W蛍光灯を6灯設置します。初めての場所での灯火は、ハラハラドキドキしますね。何がどれ位飛んでくるのか? ミヤマとアカアシとコで30匹来るだろう。妄想は広がるばかりだ。クマに襲われたり、雷雨にみまわれるなどといったマイナス思考は、どこぞへ飛んでしまっている。楽しい一時だ。


<毎度こんな感じ>

早速、ミヤマ♀が飛んで来た。可哀想な事に符節がとれている。大型で漆黒のボディーは魅力的だ。♂を待つばかりだ。


<先ずは>

訪問者は絶え間ない。オオミズアオは10を超えている。今夜は、小型の訪問者が多いようだ。だんだん、地獄絵図に近づいていく。撤収が憂鬱に思えてくる。蛾が乱舞する中で、小型のカミキリを2つ採集する。


<賑わい中>

2つ目のミヤマ♀が飛来する。♂が来ない。時間的にも申し分ないのだが、♂が来ない。立派な♀の個体です。スクリーンの隙間にいました。ハロゲン光より紫外線光を好んで来たようです。


<スクリーンを捲るとココにいた>

どうしたことか、アカアシが来ない。コも来ない。ここは、クワが少ない場所なのだろうか?依然として、小型の蛾が集蟲している。近くに谷川が無いため水生昆虫類の飛来は皆無である。カメムシの数が少ないことも良き事かな。


<21:00ごろのスクリーン>

飛来したスズメガ類を以下にあげます。

    

ミヤマカミキリも♀が飛来。♂はど〜なってしまったんだろうか?

撤収真儀間になって、3つ目のミヤマの♀が飛来する。これまた立派な個体である。やはり♂は飛来しなかった。


<立派な個体です>

やっぱりこんなもんでしょう。ミヤマ♂を採集するのならば、街灯めぐりが最も効率がよい。けど、ブ〜ンと大きな羽音を立てて、旋回しながら灯火に飛来する70mmのミヤマ♂迫力と生命の存在感があります。
何時になったら、ブ〜ンと大きな羽音が聞けるのだろうか。来週初めは天候が崩れるが、その後は月齢が良く、チャンスが夜が続きます。毎夜毎夜の出撃に備えまひょ。

採集結果
ミヤマクワガタ    3♀♀

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