5月8日(日)

先週のポイントケンちゃんの敗退を受け、今週は再挑戦です。
しかしながら、
朝から雲行きが怪しく、重苦しい雲が空一面を覆っています。ゆっくり朝の支度に取り掛かり、様子を伺います。
どーやら、寒気が進入したらしく、雨雲はないものの、低標高に靄のような雲が発生しているようです。覚悟を決めて、スタートです。

今回は、先週と別ルートにて、ポイントケンちゃんに進入するため、分水嶺を4つ越える必要がありました。3桁国道をひた走り、これまたクワ車の最低な最高を随分発揮してしまった。落石と一部道路欠損の林道をひたすら上り詰めていきます。予想はしていたもののストップです。

昨年より残雪が多く、ココにてストップ
<太刀打ちできません>

ポイントケンちゃんまでは、あと僅かであります。徒歩で30分位でしょう。装備を整えて歩くことにします。
心配なことは、落石とクマとの遭遇と林道の完全崩落です。今は、AM10:15なので、無事到着すれば、速採集に入れます。
では、ウエストベルトにカプサイシンスプレーを装着して、気合を入れて歩きましょう。
で、
いきなり雪上歩行です。

穴に落ちないように注意! 落石注意! キックステップ必須!
<未除雪ポイント>

安全なルートを予め立ててから雪上歩行に入ります。
遠くからの視野の方が残雪の様子が観察しやすいです。
落ちたら、骨折・・・。悪い予想は幾らでも出てきそうなので、集中して歩きましょう。

頼りになるローバーのブーツ。何度もお世話になっている。
<キックステップ>

慎重にキックステップしながら難所を越します。危険な行為です。充分承知しています。しかし、値打ちがあります。
さて、
難所を越してからは、ダルイ登りが続きます。今年は遅い春だったので、ブナの新芽の開き具合が心配です。硬からず開き過ぎず。
途中の様子では、固めの新芽が多そうです。


<ブナ新緑>

ポイントに到着し、コルリを探します。
今期初めての新芽採集なので、コルリ眼になるの時間がかかります。何も飛んでいなそうなブナの幼木新芽ですが、風が止む一瞬に、外道をはじめ怪しい青い輝きを放つムシが飛んでいるようないないような?
いた!

中央の、二股の左の枝の直ぐそこ。幹にへばりついている。
<コレは採集難易度が高い>

最初に見つけたコルリは、実に採集しづらい場所にいる。いずれ移動するに違いない。左下の新芽を見ると2匹も付いている、うっしっし!いきなり、いただきだ!

妻な人曰く「指が汚い。」 「・・・。」
<キンキコルリクワガタ今期初>

グリーンの強い個体だ。美しい。

臼曇なので、太陽光線が柔らかいのでこの様な色彩
<これまたOK>

こんな感じで、実に粘り強い採集が始まる。
風が強く、コルリの活発な飛翔は期待できない、けど、間隙を縫って飛んでいる。
気温がやや低めなので、ブナの小枝で静止している場合が多い。
ポイントとなる御神木を決め、時間をかけてルッキングしながら徘徊する。
居なさそうで、意外と居るのだ。
ちまちまと数を重ねる。今年は、去年の反省を生かし、グラスファイバー製4本ゼフ竿を持参している。林道から御神木までは近いようで急斜面である。一歩間違えると落ちる、手を切る。危険である。コルリを遠目に発見し、如意棒を伸ばし採集していく。従って、真直の採集は出来ないので、画像は極めて撮り難い。ちなみに、画像を撮ろうと迷った個体は、採集すら出来ていない。画像は諦めて、採集に徹底していく。

♀がいない。芽に潜る個体はいない
<新芽状況>

新芽採集に勤しんでいると、いきなり、2羽の大型鳥類出現。仲の良い飛び方は、明らかにつがいだ。
1羽が、滑空しながら崖に張り出した枝に止まる。周りの風景に溶け込んで、よく見えない。
鳶か?凹尾の様でそ〜でもなく。


<君の名は?>

ブルーの強い個体だ。美しい。


<言う事なし>

こんな感じのブナに新芽に集まる。画像ではイイ所なのだが、この日は風が強く。ともすると戦意を消失する。風が当らない小枝や一瞬の凪がチャンスである。

来週でも採集は充分
<まだまだいける>

それでも、遠くのコルリを撮影してみる。こ〜して見ても、触覚がデカイ。いろいろ役に立つのだろう。


<中央下向き>

クルマを置いた場所まで戻る。ここのブナは充分に成長している。
今年の秋の為に、沢山の実をつけて欲しい。昨年は、不作どころか悲惨な状況だった。折角、二酸化炭素濃度が上昇しているのだから、頑張って光合成をして欲しい。


<美しい若葉と花>

コレにて終了です。撤収しましょう。採集できたコルリの数は多くないものの満足です。リベンジが果たせたことは無論、苦労が報われた充実感があります。
いや〜ぁ、これだからクワ採集はやめられまへん。

来週からは、1000m付近ブナ林コルリ採集です。さて、何処へ行きましょうか?


採集結果

キンキコルリクワガタ  11♂♂

戻る