12月31日(金)

残念なことに、大晦日になってしまった。クワ採集に行かねばと思いつつこの日を迎えてしまった。
仕事が忙しいとか、クマ出没で危険だとか、イロイロな理由があるにせよ、後悔だけが残ってしまった。
そ〜いえば、残っている材があるので、今日の良き日に割って差し上げよう。
ただし、炎熱地獄を経験した材なので、全てが土に帰しているかもしれない。

早速、縁の下から、今年の5月にYNから持ち帰ったコルリ材を引きずり出してきた。

詳しくは、2004年5月5日へ!
<障子張りが済んだ和室にて>

ものの見事に、グジュグジュ、コルリ材である。採集した時には、<・>と幼虫を複数個体確認しているので、幼虫たちが炎熱地獄に耐え忍んでいれば、芽出度くメタリックグリーンの成虫を拝める。
サバイバルナイフで、キンピラゴボウの如く削っていく。
食痕は無く、黒い腐食材が、ボロボロと手の中で壊れていく、やはり、土に返ったようだ。
けど、
太めの食痕が現れ、幼虫が1匹顔を出す。

良くぞ耐え忍んでくれました。
<幼虫を割り出す>

実に、6ヵ月ぶりのクワ幼虫とのご対面である。
傷つけないように、そっと取り出し、マジマジと見入ってしまった。変てこな生き物だけど、カッコいいと、妙に再認識してしまう。

スジかな?
<マジマジと見入る>

次なるクワは居ないかと、削り続けるが、腐食材がこぼれるだけだった。
既に、終わった材だ。

腐食材の山、カブちゃんの餌になるはず。
<30分で終了>

新鮮な材に、スジの幼虫を潜り込ませる。このまま乾燥させずに保存すれば、7月頃には成虫になっているはずだ。再び、縁の下へ材を戻すことにした。

何だか、今年の貧クワ状態を象徴する様な大晦日材割りレポートになってしまった。
私の心の在りようが、そのままの貧疎な成果に直結したことは否めない。
さて、
2005年へ、レッツゴー!

採集結果
  スジクワガタ       1幼虫           

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