6月5日(土)
待ちに待った土曜日がやって来た。先週末の天候不順と違い、今週末は晴天の連続である。思いっきり新芽採集が出来そうである。
先週より1時間も早く自宅を出発し、余裕を持って採集行動に入ることにしよう。
まずは、林道歩きからだ。林道脇のケヤキの新芽に目をやると、早速、オトシブミがいる。
はれほれが中学生だった頃、理科担当の先生が、このオトシブミに凝っていた。懐かしい。
<オトシブミ3点>
しばらくオトシブミと遊んでから、先を急ぐ。先週登った道だから、ペース配分しながら、楽な登山ができる。
先週はしんどかった。時間がない、体力がない、経験がないのナイナイ尽くしで、挙句の果てには落ちてしまったのだ。
ガレ場、直登を難なくクリアーし、目的地のブナ林へ突入することとなった。
先週の残雪が大幅に溶けている。ブナの新芽も全開である。
<雪解け水の中>
登山道のブナの葉は全開なので、期待できない。
先週の雪田に赴くが、相当量の雪が解けたので様子が全く異なってしまっている。
よ〜するに、ブッシュになっている。藪コギしなくては、ブナの幼木に近づけないのである。
ここから悲惨な藪コギが始まった。
雪田はまだ健在であるが気温が低く、ムシは集まりそうもない。
逆に、藪の中のブナ幼木は気温が高く、ムシの活動は活発である。
はれほれの周辺には、蠅が十数匹集まっている。
こんなに蠅が多い理由は、多分クマがいるからなんだろうとビビッタリする。
最初の1匹が見つかるまでが長い。
何処がポイントなのか?
本当にこのブナ林にコルリがいるのか?
時期を外したのではないか?
などど、ネガティブなことしか考えられない。
コルリ発見!
何時もの様に、忙しく小枝を徘徊している。
相変わらず落ち着きのないやつだ。
こんな時って、意外と落ち着いていたりする。
一瞬、脳裏をデジカメが過ぎるが、ささっとネットインである。
おおっ、待ちに待ったコルリだ。
爆発するほど採集できれば良いのだが。
画像を撮ろうと、コルリを摘もうとした瞬間、最初の1匹を落としてしまった。
これは、焦る。
よ〜く足元を見ると、ブナの枯葉の隙間にいるではないか。
以前にも、♀を落として拾ったことがあった。
拾い上げて、撮影です。
<なかなかグリーンが表現できない>
再び、藪コギが始まる。
怪しいブナの幼木にはコルリがいる。けど、1匹づつしかいない。
これは、粘るしかないようだ。
<はい、もう一丁>
コルリは発生初期なのか、硬い新芽を徘徊している。
未だメスも見ない。
新芽に潜り込んでいる個体は、この1個体だけだった。
<絵になりますね>
調子よく採集が続くが、藪コギにて、デジカメのレンズキャップの一部が破損し体力の消耗も激しい。
いっその事、材割用のナタを使って、御神木めぐりの小道を作った方が手っ取り早いかもしれない。
雪田に出て一服していると、コルリ発見。
ネットで突付いて、わざと雪上にコルリを落としてみた。
<ゴミと見紛う>
雪上のコルリは美しい。
再び藪コギを開始する。
茶色い塊が飛んできて、着枝する。メスの様だ。メスがこんな状態だから、時期が早いのだろうか?
<メスはチト太目>
爆発するほどのコルリ採集ではないが、満足だ。
本音を言えば、藪コギする体力がも〜ない。疲れた。
採集兵器を片付け、下山用意をする。
粘れば、10匹以上は採れそうだ。
未練なく撤収。
<最後の新芽採集>
下山途中、新芽に1♂を見つけてしまった。
採集せねば。
再び採集兵器を面倒なので、帽子を下から忍ばせ、小枝をゆっくり手繰り寄せた。
”カシャ”と軽い音がして、コルリは帽子の中へ落下したようだ。
イイね!
<ラスト1♂>
今日は、事故なく下山できました。めでたしめでたし。
さて、
今年の新芽コルリ採集は、今週でおしまいの様である。
長野・新潟へ遠征に行かれた近畿20mm隊よりの情報では、何処も彼処も終了していたとのこと。
去年より10日以上も早い打ち止めである。
今年は、異常な暖春だったのね。
けど、
来週末もこのポイントはいけるかもしれない。???
そろそろ、深夜徘徊の準備をいたしましょう。
おまけ、
展足中の個体を少々、微妙な色が出にくいですね。
オトシブミも展足中、マッチョな前足が良いですね。
以上、おまけでした。
採集結果
キンキコルリクワガタ 15♂♂ 2♀♀
オトシブミ少々