5月30日(日)

ここ暫く、週末ごとに雨模様である。昨日も、恨めしく雨雲を見上げる1日だった。今日もダメだろうと思いつつ、早起きして、空を見上げると快晴である。
天気情報を仕入れると、午前中は何とか持ちそうなのだ。急いで、採集兵器をパッキングして出発する。
今日の目的地は、標高1300mのブナ林だ。
ここでは、まだ本格的な新芽コルリ採集がされていない、一発当てたいもんだ。
パサートを安全な場所に駐車してから、林道を歩き始める。
ギラギラと太陽光線が降り注ぐが、何時まで持つのだろうか?
急がねば。

奥の山が今日のクワ場
<コルリは遥か彼方>

なかなかしんどい。
林道より登山道に入る。ワイルドな道だ。
残雪がてんこ盛りの沢を横切り、直登が始まる。

未だ残雪がある? ブナの新芽は???
<残雪が多いよ>

ブナ林を通り過ぎ更に標高をあげる。周りのブナの葉っぱは全開だ。
今回の登山の最大の難所に取り掛かる。

最後の詰め、この残雪の上部のブナを目指す
<最後のガレ場>

とんでもない直登をクリアーするとそこは別世界だった。
広大なブナ林が広がっている。未だ所々に雪田が残り、ブナの新芽がてんこ盛りである。
狙い通りのブナ林なのだが、天候が一気に下り坂まっしぐらなのだ。
時間に余裕が無い、早速、新芽に潜り込んだ個体や暢気に新芽をうろつく個体を探しはじめる。

上の木は葉っぱ全開、下の木は程よい新芽  残雪多く、新芽も多い
<雪田を歩く>

雪田に入り、周辺のブナを観察する。
雪田付近は低温なので新芽は固いが、他のオープンスペースのブナの幼木はベストな膨らみの様だ。
一寸だけクマが怖い。

こんな感じでブナが多いのだが、上の山がガスってきた
<ブナ新緑>

御神木になりそうな幼木の傍らで粘ることにする。
しかし、正午だというのに周囲は薄暗い。気温は高いので粘る。飛び交う影は外道ばかりだ。

美味しそうな新芽でしょ?
<粘られた新芽>

登山道を行き来しながらコルリを探すが外道ばかりだ。
残念ながら撤収だ。来週ならば、雪田周辺のブナが狙い目である。
今日は天気悪すぎだ。先週と同じ展開にガッカリである。
これから、登りに苦労した急斜面を降りるのかと考えるとゾッとする。
怪我しないように慎重に撤収しましょう。

ここの倒木からずり落ちる
<事故現場>

と言っても、落ちてしまった。集中力が低下して、注意力が散漫なのだ。全てが何となく大丈夫に思えてくる。
デジカメが壊れなくて何より、首筋を擦りむいたのが痛い。谷川で溺れるかと一瞬考えてしまった。後から考え直すと、大木の下敷きになる方がよほど怖い。
今回は、ボ〜ズの上、谷川転落のオマケ付である。
登山の焦りは禁物ですね。小さなミスは、大きなミスを呼び込むようだ。
来週リベンジ、絶対コルリを採る!

採集結果
 ぼ〜ずです。

戻る