5月8日(土)

新芽コルリ採集リベンジに行きましょう。
前回は、天候最悪と葉っぱ全開の憂き目にあった。今回は、標高を少々上げ万全を期すものの、初めて訪れるマイナーポイントだ。
今日の天候からして全く採れない事は無いだろうけれど、ダメな時は、他のポイントへの転戦も考えなくてはいけない。

あの稜線の上だ
<今日のクワ場が見える>

林道突入前に見上げると、快晴の中稜線付近のブナ林が見える。新芽の膨らみ具合はど〜だろうか? 
開きすぎず、硬すぎず。
ビィッツくんは、ノロノロと林道を上がってゆく。1速、2速の繰り返しだ。難所を2ヶ所乗り越えて頂上に到着した。
イメージとしては、巨大なブナ林を想像していたのだが、見事に裏切られてしまった。一面の笹とブッシュ(あの人ではない)。ブナといえば、林道脇にショボイ低木が何本もある。コルリの<・>は、乾燥に弱く、湿潤なブナの林床にて大量発生する。ど〜もココは、大量発生できそうにもない。外したかな?
しかしながら、コルリは移動能力が長けている。今日の天候からして、稜線付近で待つ手がある。
ビィッツくんを停めて、林道歩きをすることにした。よく見ると、林道谷川斜面には、ブナの低木が多く、丁度、芽吹きが始まった状態である。外道も飛び始めている。新芽から放出される化学物質に多くの個体が集まってきている。期待できそうだ。

谷斜面は急角度だ、下まで行ってしまう  草原地帯でのコルリ採集となる
<ショボイ場所を選んでしまった>

風通しの良い場所の目だったブナに多くの外道が集まっている。この木に狙いを定めて、コルリを待つことにする。コルリは小さい、コルリ目になるまで時間がかかりそうだ。10分ほど、じっとルッキングしていると、小枝にコルリ発見。足場の悪い急斜面を下り、ネットイン! 続けて、飛翔中の個体もネットイン!

御神木になれるか?
<まず、この木から>

ウシッシシ。久しぶりのコルリだ。美しい。
ところが、林道に復帰できない。足場悪すぎ。厄介なのが、枯れたススキの残骸である。滑る、握ると抜ける、手に刺さる。ようやく、林道に復帰するが、こんな条件での採集はしんどい。残念ながら、ゼフ竿は持参していない。アルミポールでのネット採集がメインとなる。手では摘めそうに無い。

お久しぶり、今日は居てくれて感謝
<はい、キンキコルリクワガタ♂>

乾燥した林道を歩きながらブナの低木をジッと眺めるルッキングが始まった。意外とコルリはいる。何処からともなく沸いてくるのだ。4箇所ぐらいポイントがわかり、そこを行き来するようになる。今回初めて、♀の飛翔を見た。今までは、新芽内へもぐりこんでいる♀の採集が殆どである。茶色っぽくてずんぐりしたムシをネットインしたら♀だったのだ。他の♀は、小枝の上を移動中での採集である。発生場所は他にあり、移動中の個体を採集しているようだ。新芽に潜り込んだ個体は皆無なので、発生初期のようだ。

異常に活発な♀、ガンガン飛んでいた
<いつもの黄銅色ね>

楽しくもあり、しんどい新芽採集が始まった。指で摘めないのが非常に寂しい。
太陽の移動、風向きの変化で、微妙にコルリの集まるブナが変わる。

やっと撮れた1枚
<堪能できる>

3回ほど尻餅をつきながら撮ってる画像なのだ

この時点で、4箇所も手から出血している。枯れススキでスリップして切ったのだ。汗でしみて痛い。

うむ、満足
<なかなかグリーンが出ない>

予想に反して、まずまずのコルリが採集できたので、WRCへ移動を駆けることにした。
まだ、WRCはコルリには時期尚早のようだ。根雪が林道を覆い。ブナの蕾が未だ固い。それでも1♂ゲット。1週間後が楽しみだ。

除雪車が入るまで通行止め
<当分通行止め>

さて、撤収しましょう。

ウスバシロチョウ、ココの個体は黒いよ
<丁度良い時期>

まず、新芽採集が出来て良かった。けど、手で摘めなかった事が不満、贅沢だね。
福井のマイナーポイントを攻めて、成果が出せたことは喜ばしい。灯火採集ポイントの下見も出来てOK!
もう一度、福井のマイナーポイントを攻めてから、石川、富山へ出撃だ。

採集結果
 キンキコルリクワガタ    21♂♂ 3♀♀
 カラカネハナカミキリ     1ex
 ヒメクロオトシブミ       1ex

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