8月16日(土)
情けない沖縄クワ採集から帰郷して間もなく、ライトトラップの準備を進める。全く忘れていた発電機のオイル交換をしていると、霧雨が降ってきた。暫く躊躇するが準備を進める。降雨覚悟での出撃なのだが、ほんとに土砂降りになったら、ますます凹む事間違い無しだ。
目的地は、今シーズン3回目のNM峠である。いよいよ、本命の黒井クワへのチャレンジだ。
では、出発。
途中、降雨はないものの、低く垂れ込めた雨雲が気分を憂鬱にさせる。しかし、今夜の月齢は、17だったよ〜な。この雨雲が月を覆い隠してくれる。今夜は、雨と月のニッチを狙っての採集となるのか。
<ゆ〜つな雲>
定刻通り現地到着。ガス・雨、話にならない。
<おまけに寒そう>
標高を下げて、雲行きを確かめることにした。初回、屋台を広げたポイントに行ってみると、屋台を広げてくださいとばかりに除草してある。先行者があったようだ。
<今回も此処>
霧雨は弱く、風がない。若狭でのライトトラップのように最低限の装備を広げることにする。パラソルとコンビニ袋は全て稼動である。
19:00に点燈開始。ムシが来ない。不安がいっぱいである。誰もいないはずのブナ林なのに、下の方から水銀灯の明かりが見える。他の採集が来ているようだ。何となく嬉しい、早速、訪問いたしましょう。
ブナ林の中で、点燈している。中京方面から来られた年配の2人連れだ。『オニ狙いです。』と答えると、10:30がピークだとアドバイスを頂く、ただ、天候が持つかどうかが心配である。この方々は、ヨクヤマくん狙いのようだ。こんな辺鄙な場所で会えて嬉しい限りだ。
<今夜の同業者>
よー、考えてみると、はれほれが採集に出かけて、ムシ屋さん達にはそう滅多に遭遇していないな〜ぁ。
自前のトラップがどうしても貧弱に見えてしまうが、早速、ミヤマ♀が飛んでくる。やはり、霧雨程度ではどって事ないようだ。
<白シーツは使用不可>
天候が回復し始めたので、ライトを追加する。
<雨中トラップ>
今夜は、前回と比べ、外道の種類が豊富である。色々来ているが、所詮、対象外である。
<これ、コムラサキ>
お〜ぁ、やっと来た。オニの♀である。もっと来るはずだ、♂来い。
<次は♂ね>
お馴染みのアカアシも飛来する。ここのアカアシは、総じてサイズが小ぶりだ。ヤナギ採集ではもっとデカイのだが。
<アカアシ@ペア>
いきなり、コクワ♂登場。ビックリしてしまう。こんなに高いブナ林にもいるのか?
<お久しぶり>
ノコギリカミキリが複数飛来するが、いつの間にか消えている。けど、カブチンは最後まで粘っていた。
<いつも♀ね>
毎度お馴染み、ハンノアオカミキリね。
<全くもって1年ぶり>
何か、ボリュームのある黒井クワがいつのまにか来ている。オリャ、ヒメオオなの?
<うれしいね>
こんな悪天候の中、よく飛んできたもんだ。まさか、歩いては来れないだろう。45mmぐらいの中型サイズだ。満足・満足。
ライトトラップでは、♀の飛来が多い中、いきなりヒメオオ♂は感激だ。ワッハッハ。
<今季、初物>
オニ♂を狙いたかったのだが、天候悪化のため撤収となる。10:30消灯だ。今回は、蛾の数が少ないから撤収がラクダ。さっさと片付けてしまう。安全運転にて帰宅しまひょ。
ライトトラップでヒメオオか、ええな〜ぁ。
採集結果
ミヤマクワガタ 3♀♀(リリース)
アカアシクワガタ 1♂2♀♀(リリース)
コクワガタ 2♂♂1♀(リリース)
ヒメオオクワガタ 1♂