7月26日(土)

プロ野球セントラルリーグは、阪神が強すぎるのか他球団が情けないのか、例年にない状況である。天気図も太平洋高気圧が、例年になく弱すぎである。まだまだ、梅雨明けの気配すらない。
ここ1ヶ月は、3度ほどライトトラップに出撃しながらも、降雨やガスのため現地到着即撤収の憂き目にあっている。今夜もその気配が濃厚なのだが、諦めずに無理をいたしましょう。
早朝からの地震のニュースを聞きながら、準備を進める。今夜は、若狭(嶺南)への出撃である。昨年から通っている若狭のブナ林が、今夜のクワ場だ。
では、出発。
福井ICから敦賀ICへ高速移動する。
冷たい北風が吹いている。梅雨と言うより晩秋の時雨に近い。湿度の高い北風が山地に当たって雲が発生しているようだ。確か、昨日の最高気温は、例年より9℃低かったらしい。毎日、涼しすぎである。コシヒカリが心配だ。田んぼがなんとなく黄色く色づいている。あの大冷害の年は大変だった。
心配な反面、こんな年はキノコが凄く採れるはずだが、特に夏草冬虫が多く見られるそうだ。クワも夏草冬虫にやられるだろうか?


<も〜イヤ>

お約束通り雨が降ってきてしまった。山間部には、真っ黒な雲が低く立ち込めている。標高500m上は、雲の中状態である。


<一瞬ギラギラ夏の夕日>

林道に突入する。雨は降ってはいないが、目的のクワポイント(標高900m)は、すっかり雲の中の様である。土砂崩れの現場を3ッ箇所クリアーする。
残念であるが、予定したクワポイントよりずい分手前(標高500m)で屋台を広げることにする。気温20℃、北の風少々、時々霧雨だ。


<とりあえず>

雨対策として、白い布を使わない、発電機に傘をさす、コードのジョイントをコンビニ袋に入れる。ハロゲン灯は防水対策済みなので安心。ブラックライトは、防水対策してないので使用せず。こんな感じで、とりあえず、19:35スタートである。


<確かアミメカゲロウくんの仲間?>

寒い、風が吹くと寒い。ムシが来ない。出足が悪い様だ。小型の蛾が集まり、トビゲラ、ヘビトンボが顔を出す。


<う〜、ショボイ>

まずは、ゾウムシくんから。甲虫類が全く顔を出さない。霧雨がしんしんと降りそそぐ。ぼ〜ずかな?


<はい、深山♀>

定期便だ、20:35に、ミヤマの♀が飛来する。飛んでるんですね〜ぇ、この雨と低温のさなか。ご苦労様です。飛ぶと判ったので、ブラックライトを追加する。ただし、防水のためコンビにパラソルを上から被せる事にする。こりゃ塩梅がいい。透明パラソルなので問題なし。防水も上手くいっている。
コルリやヒメオオ採集の時、パラソルを使う時があるのだが、透明より白色の方が使いやすい。透明パラソルの使い道が1つ見つかってよかった。
30分後、再び♀が飛来する。


<出てきたばかりなのね?>

この頃より、霧雨が激しくなる。けど、ムシ(外道)の集まりの勢いは衰えない。恐るべし雨中灯火採集。オオミズアオ、スズメガの仲間は来ていない、カミキリの皆無だ。コンビニパラソルは、すっかり雨で濡れている。水滴が邪魔なので、取り外してブラックライト周辺をチェックすると、小型の深山♂が既にいる。ハロゲンよりブラックライトの方が集虫力があるのか? 早速、明日追加しよう。


<小さいけど大あごオモロイ>

霧雨・低温とはいえ、クワの集まりはあり・ありだ。
23:00に撤収する。ムシの勢いは衰えないのだが、降雨が心配だ。予感は的中した。撤収終了後、パサートで移動中から、土砂降りだ。
けど、山間部から平野部に出てみると、すっかり乾燥している。やっぱり、雨は山だけのようだ。ゆっくり、流しながら街頭を見てゆく。ノコの亡骸ばかりが目に付く。ノコ♀を2つ拾う。
これにて終了。若狭(嶺南)はムシが多いぞ。ウッシシ・・・。

採集結果
ミヤマクワガタ    1♂2♀♀(友人へリリース)
ノコギリクワガタ   2♀♀(友人へリリース)

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