6月7日(土)

先週の土日は大変でありました。
土曜日は、妻な人が社中会の準備のため忙しく、私は自宅待機。さらに、日曜日は、息子と娘のピアノの発表会であり、ハラハラ・ドキドキの1日でありました。おりしも、台風のため風雨が強く、とても虫捕りの天候ではありません。どっぷり、親馬鹿をしてしまいました。
今週末は、親馬鹿からクワ馬鹿に変身致しましょう。
再び、としお〜んと共にコルリ新芽採集への遠征であります。2週間前は、ポイントWH01で美味しい思いをしたので、今回は、ずーっと遠くの新潟県の奥までまで足を伸ばします。
金曜日の夜に福井北ICでとしお〜んと合流して、北陸道をひたすら北上します。飽きるほど高速を走っていると、カーテレビ画面がいきなり”マトリックス”をキャッチしてしまった。『う〜ん、見たい。』そういえば、明日、土曜から新作の”リローデッド”が上映されるのか。
2人とも、”マトリックス”に釘付け状態である。ただし、電波の受信状態が高速走行なのでバラバラであります。ついに、某ICを降りたところで、駐車してじっくりクライマックスを見ることにした。『どう戦いを始めるかが問題だ・・・。』終わった、終わった。我々にとっても、夜明けと共に、どう戦いを始めるかが問題である。仮想世界も現実世界も一緒のようである。戦いの場までは、まだ相当に距離が残っている。急ぎましょう、安全運転にて。
とんでもない道を走り抜けて、真夜中に現地到着である。予定地点に駐車して、早速、辺りをうかがうことにした。さぶい、雪が近くに残っている。ヤナギは芽吹いている。ホトトギスが啼いている。辺りは、漆黒。
今夜は、としお〜んと深酒をしてしまった。アルコールが入ると説教じみてしまう。イケナイ、イケナイ。では、オヤスミ。私は、何時もの様にテント泊であります。


<とんでもないアプローチ>

マジで飲みすぎたようだ。気分が悪い、缶ビールの中にウイスキーを入れたのが原因であります。吐きそうだと思いながら、睡魔に襲われた。
う〜ん、辺りが明るくなっている。起きれない。
う〜ん、としお〜んが起きている様だ。起きれない。
う〜ん、6:30だ、起きなくては、起きます。


<今日のクワ山>

既に、としお〜んは準備万端整っているようだ。朝のセットをこなして、クワ場近くまでパサートにて移動する。
此処からは、歩きであります。昆虫採集の基本は徒歩。
2人で、林道を登っていきます。暑い、今日は気温の上昇が見込めて目出度い事である。辛い、昨夜は飲みすぎである。ムシ屋にとって有るまじき行動である。反省。
タニウツギが咲き、ハナムグリやハチ集まっている。ムシの動きが活発である。これは期待が持てそうである。”キョロロロ〜〜、キョロロロ〜〜〜”と、林の奥で鳴く声がする。アカショウビンである。あれはイイ、実に素晴らしい自然の造形物だ。一目見ようと目を凝らすが、泣き声だけである。13年前、福井の渓流ポイントで現物を拝んだことがある。凄かった、赤い火の玉が目の前を通過していった。
さて、ぼちぼち、ブナの新芽が現れて来たので、ルッキング開始である。さて、発生個体数は多いだろうか?


<隠れている♀を♂が探し当て>


<ヤンチャを仕掛ける>

いる、いる。パラダイスのスタートだ。

  
<青緑系の♂が多い>

いたるところにペアがいる。多過ぎず、少な過ぎずが採集の塩梅。


<目立つ>


<これも目立つ>


<宝石やね>


<言う事なし>

前回は、ブナ林内での採集であったが、今回は、林縁での採集である。足場がよく、遠慮せずにネットが振れる。相変わらず、どこからともなくコルリが沸いてくる。


<林縁に多い新芽@幼木>

今日は、やたらと採集をミスって、コルリを落としてしまう。昨夜の酒が恨めしい。集中力が無い、しんどい。こりゃ二日酔いだ。


<樹液にはアリも>


<ややっこしい所にも居る>


<♀を探すのが♂の愛>


<今回はアリが多い>


<ホンマにパラダイス>


<ナニする?>


<アリ多いんです>

も〜〜大変、コルリパラダイス。


<HW01より青みが強い>


<♀は樹液を探し♂は♀を探しはれほれはコルリを探す>

新芽についているペアをネットで採集したら、ちと様子がおかしい。♂♂がネットインしている。
これが有名が、コルリの♂VS♂なのか。クワの仲間だ、一度噛み付いた同種の♂だ。なかなか放そうとしない。ひょっとすと、近くの枝に♀がいたのかも知れない。

  
<闘争は♂のシンボル>

本当に満腹状態なので早めに撤収であります。沢山採集して、充分に観察して満足であります。
再び、急な林道を下っていきます。さっきから、セミが五月蝿いです。ど〜れ、採集してみまひょ。なかなか、敏感なセミでありまして、何回か失敗した後に採集に成功! う〜〜ん、何でしょ?


<エゾハルゼミ???>

それから、こんな看板もありました。この看板があるとクワ成績が良くなる傾向がある。


<久々のクマ看板>

いや〜、今年最後の新芽コルリ採集を飾るには、申し分ない採集結果となりました。深酒のためとても辛い採集でしたが、吐きそうになりながらも、的確に摘んでいく自分に畏敬の念すら感じてしまいました。ホント、クワ馬鹿ですよね。
いや〜、これだからクワ採集は辞められまへん。また、来年の新芽が今から楽しみです。

採集結果
原名コルリクワガタ   とてつもなくいっぱい

戻る