5月17日(土)

中学生頃からだっただろか、はれほれは、目覚ましがなくても、ホボお望みの時間前に目が覚めることができる様になってしまった。恐らく何かのトレーニングを知らず知らずのうちに積んでいたのかも知れない。今日でも、AM3:00に起床しようと念じて就寝すると、AM2:35に早々に目が覚めてしまい、『あと、1時間寝させてね。』と、ズルをしてからAM3:30に起床した。
ごそごそと家人を起こさぬように身支度を整える。今回もコルリ新芽採集である。それも、北アの原名コルリへのチャレンジである。ここしばらくの、惨敗の余韻を残しつつも、北陸道を北上する。今日は何だか眠くて、注意力散漫である。
メールが何本か入る。えりーさんは、北アを西から攻めるらしい。私は、東からだ。20mm支部長御一行は、岐阜でギフを狙うらしい。お互いの幸運と成果を期待してReを繰り返す。そ〜っか、今日は皆さんご出撃なんだ。今日の天候はまずまずなのだが、低温が心配である。
さて、ぼちぼち到着である。


<いつものビューポイント>

いつものビューポイントで、一服する。雪が多すぎる。標高1400m付近のツヤハダ赤材はまだ雪の下だろ〜な〜ぁ。ぎりぎり1000mでコルリ狙いになりそうである。
でも、本日晴天なり。林道最終地点の駐車場にパサートを入れたのだが、他の皆さんは、冬の装備である。こりゃ、場違いな所へ来てしまったのかもしれない。


<冬装備>

不安は的中してしまった。駐車場から上は、雪上歩行になってしまった。過去を振り返ると、雪に関しては良い思いではない。労多くして収穫無しだ。
しかしながら、初めてのポイントでもあり、カシミールで探し出したポイントだけは、この目で見ておく必要がある。シングルストックとキックステップを使いながら登り始める。予想通り、美味しいブナ林である。立ち枯れもちらりほらりある。ルリ<・>マークを探してみるが、まったく見当たらない。


<10日もすれば溶けるだろう>

やはり、北斜面の積雪が多過ぎなので、南斜面へ回り込んでみる。そこにも美しいブナ林が広がっている。
ちと時期が早いか?
暫したたずむ。
ウグイスが五月蝿い。クマは出ないかな?

  
<いいね〜ぇ>

ブナの芽吹きはこれからの様だ。何といっても、コルリ材がまだ雪の下だろう。ここのポイントでの新芽採集は無理のようだ。
残念ながら、標高を下げてポイントを探すこととなる。
パサートにてゆっくりと林道を下る。谷筋に残雪がそこそこ残っているような場所に勝負をかける。


<ここは雪無し、春爛漫>

脇道の何本かの1つに入ってみる。両側は鬱蒼としたブナ林である。オープンスペースを探し出し、御神木となるような芽吹きのブナを探し出す。新芽の周りには、まだまだ外道の数が少なく、コルリは飛ばないだろう。その前に、コルリ材を見つけ出し発生を確認する必要がある。
すぐさま、<・>が見つかる。しかもデカイ! 先週のキンキコルリの<・>とは全く別物の大きさである。フフフ・・、原名コルリが居る、絶対に居る。絶対に新芽で採集してやる。と言いつつも、材を削ってみたが空洞だけだった。既に抜けた様である。

  
<デカイマーク>

マークに気をよくして、新芽徘徊が始まった。しかし、何も無し。
ブナ林のオープンスペースで昼食を摂る。今までの経験では、昼食後の採集での成果が大きい。そりゃ〜ぁ、現場にも慣れ、気力体力がリフレッシュされるからである。そんな折、ギフが飛んでくる。


<吸蜜中>

とりあえず採集する。福井産と比べ小さくて白い。支部長へのお土産にする。いよいよ、ムシが活動を始めたようだ。


<イエローバンドだったら大変>

採集を再開する。下を見て<・>を探し、ついでに赤材も見てみながら、ギフも欲しい、けど一番は上を見ながら新芽である。


<ふたたび、居る近くに居る>

ボーと新芽を見ていると、はれほれの目の前にオオルリが2羽飛んできて、喧嘩?を始めた。オオルリは実に美しく囀り、見た目も美しい。ルリ色をしている。丁度。原名コルリと同じ色である。「オオルリじゃなくてコルりがほしい」と、呟くと。いた。やっと見つけた。目の前の新芽にいる。デカイ触覚を動かしながらコルリがいる。
どうしよう、採集かデジカメか。焦りながらもネットイン!


<君誰?>

原名コルリのはずが、なんだか色が薄いような気がする。気のせいだろうか?
キンキコルリよりはデカイので取り合えず原名かな?


<いいね〜ぇ>

ど〜やら、ご神木を見つけた様だ、コルリがこのショボイブナに飛んでくる。外道も飛んでくる。楽しい時間が始まった。
画像を頂こう。


<ま〜、こうです>

先の脇道に再び入ってみる。いるいる、コルリが、新芽を歩いている。飛んでる、飛んでる。


<いただき>

うれぴ〜ぃ。


<ほれぼれ>

報われました。苦労して来た甲斐があった。満足いく採集ができた。一時はどうなるかと心配だったのだが、良かった。
ただ、今日のコルリは、原名ではないようだ。帰宅してから、じっくり調べましょう。楽しみだ。
時間が来たので、さて、撤収しましょう。
麓の村のお土産ドライブインにて、カツ丼を食べる。これが実にうまい。カツがぶ厚く、味がしっかりしているのだ。


<ぼ〜っと北陸道>

さて、帰宅して、問題のコルリを調べる。
大あごの形と前胸板から、コルリには間違いない。色・体長などから、トウカイコルリに決定。
初めての採集だ。うれしい。
では、原名とトウカイの境界は北アのどの辺なんだろうか? 再びチャレンジかな?
いや〜、これだからクワ採集はやめられまへんな〜ぁ!

採集結果
トウカイコルリクワガタ  5♂♂
ギフチョウ         2♂♂

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