5月10日(土)

今週もコルリの新芽を狙って、ブナ林へ行く事にする。福井の1000mブナ林の芽吹きは、始まったばかりなので、南下する事にした。そ〜言えば、確か、滋賀県のPDでコルリを材割りしたな〜ぁ。そこへ行こう! まだ、1度しか訪れてなく、ど〜なってるか解らない山なのだ。カーナビの気象情報を見ると、ゆっくりながら天候は下り坂である。早めに勝負を決めた方が良さそうである。


<情報端末>

現地到着である。困った事に、稜線部はガスがかかっている。ムシが飛ばぬではないか。
不安がいっぱいのまま、急な登山道を登っていく、800m付近からブナ帯が始まるが、新芽はなく、葉っぱ全開である。


<今日のクワ山>

1100m付近から、新芽が出始めたのだが、ブナがない。植生が全く変わってしまった。やたら、カエデが多い。

  
<登山道から山頂付近へ>

1200mの山頂付近に着たものの、ブナなし、気温低し、ガス多し、風強しの最高に最低のコンディションである。
一番気になるのは、低温と外道の少なさである。ダメだね。標高を下げて、ブナ林を探す事にした。風邪ひきそう位に寒かったので10℃前後の気温でしょう。
標高を少し下げると、風が収まり、ほのかに温かい、けど、日差しがなく、上空はガスに覆われている。さて、コルリ材を捜してみる。
有ります在ります。どーぞとばかりに、<・>を上にして材が転がっている。

  
<やたら目立つ>

無駄だと思いながら削ると幼虫が入っている。今年の秋には全てが成虫に変態するのだろうか? どの辺に<・>材があるかを確認して、秋に再度来てみよう。新芽採集の予定が、材割り下見になってしまった。哀しいぞ。

  
<目立ちすぎ>

静かなブナ林の林床にて昼食である。ふと傍らに目をやると、<・>付きの材が転がっている。見上げると、ブナの新芽がある。成虫がイナイ。
遂に、スイーピングを始める。怪しい新芽を虱潰しにすくっていくのだが、徒労に終わる。居るのにイナイ、困った事になった。
今週も、新芽コルリ失敗である。ボ〜ズの腹いせに大津ネブトを狙おうとも考えたのだが、しつこく、若狭のブナ林へ転戦する事にした。そ〜と決まれば、時間が惜しい。急いで下山する。


<採餌中のタヌキ>

不思議な事に、下山中、アナグマに出会う。夜行性のはずだが?。次に、餌を捜しているタヌキに出会う。これも夜行性のはずだが?。君たちど〜したのだ。
さっさと移動する。


<若狭湾@日本海>

海はイイね。
若狭のブナ林へ突入する。この場所は、去年の春に材割りでコルリを出しているSHIのブナ林の上部である。PDのブナ林と違い、日本海側のブナはやたらデカイ。残り時間が少ないのだが、再び装備を整えて登山道に入った。体力の限界が来そうだ。


<クマ出そう>

登山道の始まりからブナ林である。嬉しい、<・>はないかと、最初に見つけたコルリ材を手にとって割ってみると、コルリの♀が現れ、嗚呼ツと思った時には落っことしてしまった。落ち葉を掻き乱さずにジっと捜すと、いた。奇跡的にいてくれた。


<ジッと死んだふり>

やっと、今季、初コルリなんだけど、材割り。ヤッパリ新芽は惨敗である。とりあえず、のんびりした♀がいてくれたのだ。無駄だと思いながら、材割りをするが、もう幼虫しかも出ないよね。


<秋には成虫になってよね>

ゆっくり辺りを調べながら下山してくると、ブナの倒木を見つける。
しめしめ、何か出そうである。お〜ぉ、(・)が付いているではないか。コクワ? アカアシ? いずれにしても、そのままにして置こう。
さて、ホントにこれにて撤収だ。焼肉カルビを買って、ビールを買って、撤収だ。


<ど〜すればつくのか見てみたい>

今回は、疲れた。あっち登って、またこっちでも登ってしまった。
PDは、新芽より材割りのほうが向いているようだ。<・>の材がどうしようもなく目立ちすぎている。もっと捜せば、新芽ポイントが見つかったかもしれないが、今日は気温が低すぎる。この時期の新芽はやはり難しいのだろうか?
SHIのブナ林は、相変わらずデカイのだが、なんとなくムシの雰囲気が薄い。まだ、若いブナ林なのかも知れない。ライトトラップしても良さそうな林でもある。いずれにしても、幾度となく足を運ばなくては、正体を現してはくれないだろう。
ウ〜〜ン、ストレスの溜まる採集だ。ぱ〜ぁいきたいね。

採集結果
キンキコルリクワガタ  1♀

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