3月2日(日)

毎年この日は、ユウキくんの剣道の級審査の日である。去年同様に、武道館まで送る事にする。武道館には、多くのマメ剣士と共に、応援団も多く来ていてごった返していではないか。久しぶりに、剣道場に入れていただき、見学する事にした。小学生の元気なかけ声はイイですね。みんな合格できますように、祈!
さて、昨日までの強雨がウソの様な今日の天気である。年中行事だ、ヒラタの材割りに出かけましょう。


<お袋の道楽にも春が来る>

今年は、スコップ持参での参戦である。去年と同じポイントへパサートを走らせる。日差しは強いが、風はまだ冷たい。装備を整えて、河川敷への進入を開始する。
国土建設省の皆さんのおかげて、夏草等はすっかり刈られており、春の野原気分である。ルンルンですね。ほどなく、ヤナギ林に到着である。

  
<今年もやって来ましたヒラタポイント>

釣りバカの皆さんを捜してみるが流石に誰も居ない。昨日の強雨ではムリもない。けど、こんな日こそ釣れるのもではなかろうか? その前に沈かな?


<流石に急流だ>

さっそく古めの切り株を掘る事にした。今回のヒラタ材割り採集にはテーマがある。とりあえず、根堀を続行する。今日は湿った土なのでてこずってしまう。なかなかシンドイぞ。


<仲本工事中>

我慢しきれずに、切り株を抜いてしまった。忍耐弱い人間だ、誘惑に弱い人間だ、ど〜も、50mm♂が目の前にちらついて仕方がない。『どっこいしょ!』と引き抜いてちとガッカリだ。


<何だこのデカイアナ?>

ひょっとしたらこれは、脱出口と言われているアナ? モヌケノ空の様だ。確かに終わった材だ。そ〜言えば、ツヤハダの終わった材でもてこずったな〜ぁ。
さて、次ぎ行ってみよう。


<2本目の発掘完了>

今度は大丈夫のようだ。1本目より材が相当硬くて、ずっしり重いのだ。年の所為だろうか、なんだか腰が痛くなってきた。用心しましょう。こんな所でギックリ腰になって、携帯で助けをヨバル羽目に成ろうものなら、末代までの恥である。オット、出ましたね。


<側根に食い込んだヒラタ>

今回の材割り採集は、細かく材割りせずに、アバウトに材ごと幼虫を持ち帰る事にする。大したテーマではないが、このまま自宅に持ち帰り、材飼育へ突入するのである。ま〜ぁ、ズボラナ飼育ですね。


<お持ち帰りの材>

どれどれ、産卵マークが付いている。地面の下からほり起こした部分なので、ヒラタかな? コクワ?


<ちとコクワとは違う感じ>

今年もヒラタの真顔であります。やっぱりいつ見てもヒラタの幼虫はカッコエエ。


<今年もよろしく>

さすが、オオアゴが直線的で黒くてデカイ。あるある、あれがヒラタのヨコヒゲなのね。肉眼ではぜんぜん判別できないのに、デジカメって凄いですね。


<毛が3本>

この日、ちっちゃなヒラタ♀を掘り出す。あまりの可愛さにリリース。


<小さい体でも沢山産んでね>

さて、自宅に戻り、幼虫が詰った材をセッティングすることにする。
まず、材飼育用のヤナギ材を庭先から取って来て、コンテナに詰め込み、さらに幼虫の入った材も詰め込み、後はマットで埋め込んで終了となる訳である。あ〜手抜き飼育、けど、7月上旬には、60mmの♂が出て来るかもしれない。手を加えないのが一番か?


<宝の山だが何匹入っているかは不明>

キノコが生えて、怪しく劣化したヤナギ材を物色していると、何やら鈍く黒光りするデカイ物体が横たわっているではないか?


<おおお・・・・・・・!>

自宅でヒラタを材割りしてしまった。それも新成虫55mmはありそうだ。4ヵ月後の予定だったのにな〜ぁ。まっ、いっか。
では、ヒラタくんに出て来て頂こう。


<立派なヒラタくんです>

ところで、この材飼育用ヤナギ材は、2年前に幼虫がいないことを確認してから切り出した若い材である。ポリ袋に入れて放置してかれこれ2年が立ち、程好く熟れた頃なので御出陣と願ったが。なんでまた、ヒラタがいたのだろうか?ナゾ・ナゾである。
いずれにしても、いるんだから仕方がない。この55mmを埋め戻して、幼虫のいそうでない材を2日間ほど吸水させる事にする。吸水が完了したら、埋め込みである。
今まで、マット飼育しかしていなかので、チト材飼育は新鮮である。気長に待たねばならないが本来の生活環境にそっくりな飼育となると納得である。次回は、材の確保が必要となる。
ヒラタ飼育がチト進んだ今日この頃、嬉しいような、管理能力の弱さを暴露したような複雑な心境である。はい、これからヒラタくんは材飼育が基本ね。

採集結果
ヒラタクワガタ(成虫)  1♀(リリース)
ヒラタクワガタ(幼虫)  4exs
ヒラタクワガタ(成虫)  1♂(55mm自宅材割り採集)

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