2月1日(日)

先週半ばの寒気団は、並の強さのものだったが、水曜日の福井での最高気温は、午前〇時の5℃であり、最低気温が午後〇時の−4℃であった。最高に最低な一日であった。
久しぶりのアイスバーンのため、あっちこっちの道路で立ち往生する車や田圃に落ちている車を見かける。はれほれも、一日一回は、事故りそうになる。そんな時に威力を発揮して助けてくれるのがABSだ。地球が再び氷河期に突入したら、ABSは、ホント、ノーベル賞もんだと思う。
さて、昨年に倣い、今年も雪の無い地方へ遠征するととなった。昨年が南紀への遠征(2回)だったので、今年は、無謀にも四国へのチャレンジとなる。無謀といえば、昨年の雪中材割りは無謀でありました。今年は、勘弁して欲しいです。それでもやはり、無謀(無策?)な四国チャレンジとなる訳であります。エリアは、四国東海岸の照葉樹林に絞り込みます。
前日の夜に、としお〜んと合流して福井を後にします。北陸道・東名高速・中国道・山陽道・・・・?、とカロナビのお姉さんの指示通りに、夜の高速をカッ飛んで行きます。明石大橋を渡って淡路島に上陸、これがまた寂しい高速で長いのであります。意外と大きいと実感した淡路島でありました。鳴門大橋を渡っていよいよ四国に上陸です。四国に着いても真夜中なので、何も解らずひたすら海岸線をカロナビ頼りに南下続けます。ほぼ予定した時刻に到着し、とある海水浴場の駐車場にて爆睡の2人であります。

  
<夜が明けて四国の照葉樹林>

夜が明け始め、辺りの様子がやっと判り始めました。なにせ、2人ともはじめてくる場所なので、土地勘が無い訳で、不安なのであります。
う〜ん、まずまずの照葉樹林が蔓延っているので、とりあえず安心。朝食を済ませ、早速、第1ポイントへ突入する事となった。
遊歩道の様な階段を登り、鬱蒼とした森に入る。適度に劣化した落枝が多く、立ち枯れた木もある。期待を込めて割り始める。黒くて小さいクワガタは出ない。移動して、尾根筋に出るが、乾燥が激しく適当な材が見当たらなくなってしまった。再び、最初の森で割り始める。おかしい・・・? 外道が少ない、へんなコオロギしか出てこない。去年の南紀では、外道がテンコ盛りだった。カニ、ゴキブリ、ハマダンゴムシ、ムカデ・・・などなど、実に賑やかしかったのに。
次行ってみよう。第2ポイントは、神社の裏山である。祟られない様に丁寧に優しく材を確認する。う〜〜〜ん、これまた何もいない。黒材、赤材、倒木など色々あるのに何もいない。まだ、コクワすら見ていない。困ったもんだ。
次行ってみよう。第3ポイントは、谷である。


<左下の林を攻める>

この谷をドンドン下っていくと、小さな入り江に出てしまう。プライベートビーチのような入り江だ。さて、今度は湿潤な地形なので期待が持てそうである。適度な空間があり、怪しい林床が広がっている。樹高は、10m近くあり、材割りを激しく始める。


<最初で最後>

小さなコクワの幼虫がでるがリリースする。ここも、期待はずれの林だった。相変わらず外道が少なすぎる。これはヤバイ、これではボ〜ズへ一直線である。再び、第2ポイントへ戻り、その奥の林を狙う事にする。ラストチャンスである。


<休憩中>

その前に、車の中でチト休憩する。日差しは暖かいのだが、風がまだまだ冷たい。さて、もう一頑張りしましょうか。


<照葉樹林は多いのだが>

再度、照葉樹林の中へ突入する。相変わらず林床が乾燥しているものの、落葉の中に埋もれている材はしっかり湿潤である。急斜面の下り登りを繰り返しながら小さな黒いクワを探す。やっぱり外道すら出ない。疲れ果てて、一服する事にする。小鳥の声と波の音が聞こえる。思えば遠くに来たもんだ。


<一服中>

残念だが、悔しいがこれにて撤収する事にする。携帯でとしお〜んと連絡を取り照葉樹林から脱出する。最初から最後まで、虫の少ない照葉樹林だった。
さあ、これからが大変である。450kmのロングランである。睡魔との戦いが始まる。途中のタンタンラーメンを楽しみに北上を続ける。


<ちと古めの鳴門大橋>


<右カーブを曲がって>


<明石大橋を一直線>

今回は完敗であります。四国の照葉樹林は手ごわい。南紀の自然の豊かさを改めて認識させられた。総じて、乾燥が進んでおり、沿岸部や山地での照葉樹林の元気が今一。意外と年間降水量が多くなかったりして?
いずれにしても、これで終わるのは勿体ないし、悔しい限りである。次回は室戸まで下るか?

採集結果
ボ〜〜ズでございます。 

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