11月17日(日)
前回のリハビリを終えて、今回は本格的にコルリの採集となった。
しかし、福井県下の1000m付近の主なコルリ産地は雪の下になってしまい、行く当ての無いまま、滋賀県の山々を物色する事にした。
とは言うものの、一度も行った事が無い山ばかりであり、今回は安全策をとり、ど〜んと南下して雪の無いところを選択しようと思う。
いつもの様に、カシミール3Dにて検索を始める。『あった、あった、ここに行こう。』 PD山である。
当然初めての場所。開拓いたしましょう。
さて、PD山の登山口に到着する。周りは、弾けるような紅葉が真っ盛りである。頑張って登りましょう。
<紅葉パラダイス>
福井では、標高500m付近からブナが出始めるのだが、PD山は標高800m付近から出始める。太平洋側のブナは、違うね。
標高1000m付近から、本格的に<・>を捜し始める。
ある、ある、落葉に埋もれてコル材を見つける。イメージした材よりやや太目の材である。
<久しぶりやね〜ェ>
結構、材とマークはしっかりあるようで、ボ〜ズの心配はなさそうである。
しかし、何の変哲も無いブナ林の林床から、<・>付き材を捜すのは苦労する。
<こんな感じで結構着いている>
けど、なかなかムシがいない。幼虫すらいない。
まだまだ、勘が取り戻せていないのか、濃い発生エリアに入っていないのか?
<若いマークは削りません>
そのうち、おっ、幼虫が出始めた。
古い材、<・>がボロボロの材を選択するが、幼虫ばかりである。
発生エリアに入ったのかな?
面白い事に、この斜面には、数多くのシカの足跡があり、コルリ材が蹴飛ばされて目立つところに転がっている。
<はい、幼虫です>
暫らく、幼虫ばかりが続く。
この頃になって、成虫見たさに、焦り始め、材割りが雑になる。
<沢山採れました>
そんな時は、昼飯を食って、一服して、集中力と体力を高めるのが一番である。
今日も、コンビニサンドウィッチである。ちと、塩くどい。
<早く成虫>
いい加減飽きてくる。
<出した以上は飼育すべし>
やっと出た。コルリの♀だ。良かった〜ぁ。これで、先が見えてきた。
<これまたホント〜に久しぶり>
も〜一枚。
<別角度から>
さて次は、♂が立て続けに2つ出る。
<デジカメの腕も落ちている>
新芽採集だと、異常に楽なのだが、材割りの感激はまた格別ですね。いるところにはいるんだよねぇ。
ところで、
今日の外道はこれです。
<スッポンダケ>
はれほれは、見るのが2回目。確か、中華料理の高級食材だったような?
だいぶ日が傾いてきたようだ。初冬の夕暮れは早い。ぼちぼち、帰りの用意を始めよう。
<今日の採集地>
ところで、今日一番の危険物はこれです。シカの糞。
いたるところに落ちていて、危険極まりなかった。
けど、クマのウンコよりは匂いません。
<まさかセンチはいないだろう>
そんな訳で、コルリ2桁は出したいのだが、そんなに都合よくも無く、本日終了である。
久しぶりのコルリ材割りなので、戸惑いは隠せないのだが、腕をもっと磨きたいもんです。
採集結果
キンキコルリクワガタ(成虫) 2♂♂1♀
キンキコルリクワガタ(幼虫) 多数