9月21日(土)

先週の3連休は、天候が不順であったために、クワ採集を控えて自宅でゴロゴロしていたのだ。
あれは、月曜日の午前10時だっただろうか、NHK総合番組を何気なく見ていたら、『元ちとせ』さんのドキュメンタリー番組が始まっていたのだ。
その時は、『奄美出身の個性的なおねえちゃん』位の軽い気持ちで、TVを見ていたのだが、番組が進むにつれて、
『う〜〜〜〜ん、凄い!』
『本人が一番スゴイけど、周りにいる人間もスゴイ、奄美大島もスゴイ。』
『こりゃ、凄いクワが奄美大島にいるに違いない。クワ採集に行かなくてはならぬ。』と、番組が終わった時には感動・感動でありました。
そ〜言っても、そ〜簡単に奄美大島には行けないので、元さんのCDを早速買ってまいりまして、これを聴きながらのヒメオオ採集であります。
さて、今日の急な仕事を午前中にやっつけてから、福井県内では貴重なヒメオオポイントに出向いてみましょう。
林道脇にパサートを駐車してから、暫く歩くといつものヤナギが見えてくる。ありゃりゃ、♂が付いている。


<遠〜くからでも見えた♂>

デジカメとコンビニパラソルを持って、藪の中へ突入する。ただし、クワを刺激しないために極めて静かにゆっくりとである。
そろりそろりと藪漕ぎをしていると、別な個体を手前のヤナギで発見する。これは♀か小さい♂のようである。


<只今移動中>

もう1匹いそうなので、周りに目を凝らすと左側の枝に1個体見つける。
今日のヒメオオはサービス満点のようだ。
まず、左側のヒメオオから撮影に入る。光量が少なくのでフラッシュを使用したのだが、落ちなかった。寝ているのだろうか?


<起きてるか?>

地上1.5mにて、素手で採集する。


<起こされて>

少々小振りだが、新鮮で綺麗な個体だ。
次に、最初に見つけた小さな個体を捜すと、いたいた、猛スピードで移動している。小さいオスだった。

  


<高速移動中3連発>

すごいスピードで、ヤナギの幹を登っていってしまった。バイバイである。
では、3つ目のヒメオオにとりかかることにしよう。見た目には、こいつが一番大きい。


<逆光で見難い>

そろりそろりと藪の中を進み、見上げてみるとヒメオオは付いている。傾きかけた光に遮られて非常に見難い状態である。
不用意に刺激を与えて、藪の中に落とそうものなら、悔やんでも悔やみきれない状況なので、さっさとパラソルで採集することにした。
ゆっくりとパラソルを拡げ、クワの下に差し入れ、ヤナギの幹をしならせてから振動を与えると、クワはパラソルの中に落下してきた。
透明パラソルなので、下から見てると非常に面白い。


<お〜パラソルイン>

あと何回か揺さぶってみるが、変な落下音はない。他の個体はいなかったようだ。
早速手にとって見ると、立派な個体である。


<いいね>

ここは、非常に不安定な環境にあるので大切にしたいポイントである。
今日は、♀を見なかったのだが、産卵体制に入っているのだろうか?。バッチリ産んでもらいたいもんだ。

採集結果
ヒメオオクワガタ(成虫)    3♂♂(全てリリース)

 

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