7月26日(金)

実は、昨夜がライトトラップの予定日であったのだが、局地的な雷雨のため一日延期し、今夜の出撃となった。目的地は、福井県のЭ峠である。去年、ここへは2回夜遊びに訪れている。確か、8月中旬であり、♀ばかりの採集だったような気がする。装備をパサートに積み込み、ひたすら東進する。
E峠に到着したのは19時過ぎである。慎重に場所の選定をする。今夜は、月齢が悪く、風が強いので、一般的ではないが、森の中で勝負する事にした。ブナ林内の開けた場所に屋台をセットする。夜空はブナの葉で被い尽くされている。しかし、林内は風通しがよく、見晴らしがよい空間が広がっている。狙うは、ミヤマ・オニ・オオである。


<まずまずの賑わい>

早速、外道たちが集まり始めた。水辺からは離れているので水生昆虫類は非常に少ない。羽アリやカメムシも少ない。蛾が多いのだが、意外だったのはヒグラシが10個体も集まってしまった。こいつらは、五月蝿いんだよね〜ぇ。

  
<あんまり来ないで欲しい>


<こいつが来るとクワも来る>

さて、定刻の20:30が近づいてきた。ボチボチ、クワが飛んでくる時間帯である。
おっと、来た。
20:25


<まず、ミヤマ♀>

ホントに時計で測ったように飛来する。も〜1つ。
20:33


<右のオオアゴが未発達>

嬉しいですね。このトラップでは、初めてのミヤマ♂です。また、飛んでくるときの迫力ある羽音が魅力的ですね。スズメバチより重い感じ。
今までの経験では、30分ごと、クワが飛来している。
やっぱり来た。
20:57


<ちとビックリ>

この♂は、直接、はれほれのジャージ目がけて飛んできた。右手にいるので、画像が撮り難かったのだ。
だいたい30分ごとにクワが飛来するらいしいのだ。待っている間はヒマである。ヒマ潰しに、コルリ<・>を探してみたら、ホントにあるじゃないか〜。


<ね、コルリマーク>

流石に材割りまではできません。こんなとこにもコルリがいるのか。
そんな訳で、
21:32


<あっ、いた>

小さな黒い塊が、凄い勢いで直線的に飛んできた。そのままスクリーンに着地する。
さらに、茶色い大きな塊がスクリーン裏に見え隠れしている。
21:36


<良型ですね>

凄い、ホントに30分周期で飛来している。多分、♂個体間の距離が、飛翔時間に換算すると30分なんだろうか?。次も期待してしまう。
21:58


<なんで♀しか来ないのか?>

やられてしまった。こいつの存在を忘れていました。カブチンです。ばいばいです。
22:09


<頑張ってね!>

ミヤマ♂が飛んでくると直わかる。なんてったって茶色い、デカイ、遅い。トラップスクリーンをじーと見ているとそんなミヤマが飛んでくる。
22:27


<もー結構です>

再びカブチン登場する。即退場願った。
ここからは、ミヤマ♀のオンパレードとなる。何故か、♂は打ち止めである。
22:31

22:41
22:42

この辺からは、忙しくなる。♀だけなのがチト残念。まとめて飛んできた感じである。

  

22:44
22:46
23:05

今回は、1人での採集だったので、時々、物音に過剰に反応して、ビビっての採集であった。けど、クワが飛んでくると、そっちに夢中になってしまういい加減なはれほれだ。ちなみに、ヨタカ、トラツグミ、コノハズクが夜のブナ林で寂しく鳴いている。

さてさて、眠くなってきたのでボチボチ撤収である。ミヤマばかりの採集ではあったが、充分に楽しめた。場所的にアカアシ、ノコは来ないであろう。しかし、オニの姿が見れなかったのは残念である。8月が発生ピークなんでしょうね。
いや〜、これだからクワ採集は止められまへんな〜ぁ。

採集結果
ミヤマクワガタ(成虫)    5♂♂7♀♀

 

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