6月8日(土)

ここ暫く、ツヤハダにうつつを抜かし、すっかりコルリとは御無沙汰になってしまった。今年最後の新芽採集のターゲットは、原名コルリである。グリーンがかったキンキコルリしか見ていないはれほれにとって、原名のブルーとその大きさは魅力である。としお〜んと共に、福井を金曜日の夜立ち、ひたすら高速道路を走りまくり、真夜中の午前1時30分に現地に到着する。今回は、たんたんさんも出撃しているらしく、早朝に到着の予定である。
到着して早速、夜間採集が始まった。ライト片手に、ブナの新芽をルッキングしてまわるのだ。まさか採れると思わなかったが、10分程で、としお〜んが1ペア見つけてしまった。相変わらず凄い。身近にいることが確認できたので、ビールを飲んで寝てしまった。南紀のごとく、はれほれはテントで寝る。
午前4時ごろから明るくなり始め、やたら野鳥のさえずりが五月蝿い。テントで寝るとよくわかる。居たたまれなくなり、テントより飛び出して、新芽のルッキングを試みる。お〜、いるねエ。


<初めての原命コルリ>

デジカメを持ち出し、画像を頂く。美しいブルーだ。今日一日、このブルーを探し回ろう。テントを撤収し、朝食をとしお〜んと摂っていると、たんたん号が到着した。採れないアンモナイト以来のたんたんさんである。挨拶もそこそこ、あっちの林道へ原名コルリを求めて行ってしまった。到着するなり気合いが入っている。


<たんたん号到着>

さて、われわれも採集を開始しよう。装備を身に付け、ルッキンを開始する。午前5時スタートである。


<今日の林道>

なだらかな林道脇に生えているブナの幼木の新芽がポイントである。開いたもの、微妙なもの、美味しいもの、硬いものと色々ある。


<ペア>

怪しいものはネットですくうと入っている。しかし、殆んどは手が届くところに見えている。実に楽しい採集が始まった。まさに、宝捜しである。


<別角度から>

個体群密度は、高くないが、ポイントとなる木には必ず複数付いている。


<これも>

ブナの新芽に、1個体を見つけても、見えない場所にまだ別の個体がいるのだ。そこで登場したのがコンビニパラソルなのだ。去年のヒメオオ以来の登場である。早速、ためにし使ってみると、実に塩梅が良い。


<パラソルキャッチ>

その昔、「ゴキブリを1匹見たら、30匹いると思いましょう。」と言うTVのCMがあったが、あれと同じである。コルリは複数の個体が幼木に来ているのだ。


<はいアップ>

個体密度が低くて大変だが、足で稼ぐしかないようだ。


<ルッキン中のとしお〜ん>

林道の終点まで行き、今度は引き返すこととなる。コルリは、同じ幼木にまた集まっているようだ。


<ボチボチ飛び始めた>

ヒメオオは、シュリエットを探すのがコツだが、原名コルリは、色を探すのがコツのようだ。けど、紛らわしい外道も多い。


<ペアリング>

ひたすら集中して、新芽のルッキングが続く、これで林道を一往復した事になる。
辛い。コルリ採集は楽しいのだが、疲労と睡眠不足が原因で辛い。当たり前か。


<まじまじと見る>

2往復目となる。いつの間にか、さっき採集した芽に別の個体がきている。樹液採集と同じ感覚になってきた。採集するときは、新芽を残して原名コルリだけ頂く。


<アリも樹液が好きだ、む、黒いな?>

発生ピークは終盤のようだ。


<単独♀>

もう一枚。


<別角度から>

これも♀、メスが多いのか?。


<ただ歩いていたメス>

こーやって隠れている。


<ピントが前ね>

こんな感じで、目立ってしまう。


<好きな写真>

アップすると、こーなる。


<実際は激しく歩く>

またまた、パラソルキャッチは威力を発揮する。


<毎回こんな感じ>

けど、ルッキングして見つけるところに、面白さと醍醐味がある。


<見逃さないよ>

実に楽しい。


<アップすると>

フラフラになりながら、林道を2往復する。


<サクラ咲く>

ホント、フラフラ状態で駐車地点にたどり着く。満足行く結果だったので、ブナの木陰で昼寝をする事にする。気持ちの良い昼寝だ。30分位しただろうか、たんたんさんが戻ってきた。次の再会を約束して、たんたんさんは先に帰っていく。さて、としお〜んが戻るまで、もう一眠りだ。
今回訪れたポイントは、コルリの発生終盤で、爆発するほどの個体数は見れなかったが、大いに満足いく結果であった。新芽に集まる原名コルリは実に美しい。来年は、更に北の産地を目指したいもんだ。いや〜、これだからクワ採集はやめられまへんな〜ぁ。

採集結果
原名コルリクワガタ(成虫)   ♂♀いっぱい

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