6月1日(土)
先週のツヤハダ採集に気を良くしたので、今週もツヤハダ狙いである。本当に、コルリ採集に行かなくて大丈夫なんだろうか?。
としお~んと共に、一路、富山県DGへと向かう。ここは、去年、はれほれが初めてツヤハダを採集した場所である。まだ、1♀しか採集してないので、今回は♂を採集するのが最大の目的である。あわよくば、コルリも狙いたい、ギフチョウも欲しい、コブヤハズカミキリも魅力的である。
予定の場所に駐車し、早々に、ブナ林に分け入る。いきなり、としお~んがコルリ材を見つける。
<マークべたべた>
相変わらず凄い。はれほれは、この場所で、去年の秋にずいぶんコルリ<・>を探したんだけど見つからなかったのだ。とり合えず、<・>があったので、あとは成虫を探すだけである。しかし、新芽がなく苦戦を強いられる状況になった。
<これじゃない>
いやいや、本命はツヤハダなので、赤材を探し始める。すぐに、去年のあたり材を見つけ出し、削る事となった。
<赤材>
ところが、幼虫を1個体出しただけで、後が続かない。他力本願ではいけないようだ。次に、これまた去年見つけたルリの発生切り株を削る事にした。確か、Dorcusの食痕が有ったはずだ。ルリの材割りに忙しくて、ほったらかしになっていたのだ。思いっきりガンガンいってみると、予想通り幼虫が、2つも顔を出す。更にガンガンいって、成虫を出そうとするが、幼虫を1つ×にしてしまった。合掌。う~~ん、この辺で止めておこう。犠牲者は、多く出したくない。
<最初の幼虫>
<ガンガンいって転がり出る>
ど~も、ツヤハダが芳しくないので、場所を少々移動してみることにした。以前、ヒメオオを採集した脇道に再び入ってみる。
<葉ぱだらけのブナの幼木>
既に、新芽の季節は終了したようだ。これで、コルリは絶望的となる。標高が1200mもあるのに困ったもんだ。赤材を見つけて叩いてみるものの、食痕や亡骸すら出てこない。ツヤハダも絶望的か?。仕方なく、コンビニ弁当を2人で食べていると、ギフチョウが飛んできた。
<昔採った杵柄>
更に、キベリタテハの越冬個体まで採集してしまった。としお~んに至っては、コルリを探したつもりなのだが、コブヤハズカミキリを2個体も採集している始末だ。これは、クワ採れないボーズモードである。状況は極めて深刻だ。パサートを使って、別の林道へ移動してみるが、↓である。
<しまった閉まっている>
今現在、採集開始よりすでに6時間が経過している。本命が採れないまま、タイムアップ直前である。最後の勝負に出ることにした。再び、去年のツヤハダポイントへ戻って、残り30分間を赤材探索に費やす事にした。良い結果が出なければ撤収、出れば延長である。
午前中を過ごしたブナ林に再び分け入る。ただし、チョッと目先を変えたエリアで、それぞれ赤材を探す。何本か赤材を見つけるが、ムシの姿がない。もはやここまでかと思い、ササを掻き分け掻き分け、パサートに戻る。としお~んはまだ粘っているので待つ事にした。去年叩いた事のある赤材が近くにあったので何気なく叩いてみたら、いきなり、幼虫が出てしまった。一体何なんだ?。
<久しぶりに見る幼虫ベンツマーク>
さあ、勝負を掛けよう。硬い材を割ると、内部は柔らかい赤材である。幼虫が、少々追加される。
あっ、いた!
<いつも最初は♀>
赤材の内部の蛹室に♀が入っている。よ~~~~やく、今日最初のクワガタだ。ただし、今日の本命は♂である。世間には、マダラ病とかツヤハダ♀病というのがあるらしい。次は♂だと念じながら割り続けるが何も出てこない。ふと、先週の2つ目の♂の事を思い出す。その♂は、割り出したブロックを手で割っていたら出てきたのだ。そーだ、その手があったのだ。足元にあるテンコ盛りの赤材ブロックを見ると、
おっ、出た!
<足元の赤材にて>
既に剥き出しの蛹室に黒い塊があるではないか。よ~~~やく♂が出た。嬉しい限りである。また、見逃す寸前でもあった。
<全長19mm>
チョッと小ぶりだが、納得のサイズだ。終了間際の土壇場の1ペアーは嬉しい。ツヤハダ採集は、なかなか難しい採集の部類に入るのだろうか?。
<お世話になったブナ林>
この辺にて、ツヤハダ採集は、秋までお預けである。いくらなんでも、成虫が材より脱出する時期であろう。秋には、新しい場所でツヤハダを探してみたいもんだ。見つけたときの感激は、○×△ですね。これだから、クワ採集は、やめられない。
さて、来週は、原名コルリを採集するため、400kmほど北上の予定です。
採集結果
ミヤマツヤハダクワガタ(幼虫) 4exs
ミヤマツヤハダクワガタ(成虫) 1♂1♀
アカアシクワガタ(幼虫) 3exs
ギフチョウ(成虫) 1♂2♀♀