3月3日(日)

早いもんで、雛祭りになってしまった。2月は遠征が多かったので、3月はおとなしく地元でクワを探すことにしよう。
はれほれの家では、朝早くから慌しい。ユウキくんは、剣道の昇級試験、ミズキちゃんは、小学校入学用品購入があり、相変わらず妻なヒトが、場を仕切っている。う〜ん、チャンスだ。ユウキくんを剣道場に送ってから、2時間ほど時間が取れそうだ。寒い北風が吹いているものの、春の日差しがいっぱいのヒラタタコ採れポイントへ行く事にした。
自宅から、パサートで15分のξ川河川敷である。今日は気楽なクワ採集にしよう。


<ヤナギ林>

ヒバリが囀っている。風は冷たいが、日差しは春のものだ。堤防を降り、ヤナギ林の方へ歩いていく。見覚えのある林だ。野イバラを掻き分けながらヒラタ材を捜し始める。程なく、2本のヒラタ材が見つかる。今年も簡単に見つかった。


<中央と右手奥>

去年みたいに、ヒラタの幼虫をタコ採れするつもりはないので、中央の細い材を掘る事にした。先ずは、下調べをしてみよう。


<コクワマーク>

コクワマークが刻まれている。きっと、上部の乾燥した部分は、コクワのアパートだろう。マークの古さからいって、材の状態は、古からず・新しからず。材が細いので、ヒラタ成虫は出ないかもしれない。
周りの枯れ木や枯れ枝を取り払い根堀を始める。ひたすら、掘り進む。これといった障害物はないので、ドンドン掘れる。


<こんな感じ>

頃合を見計らって、幹を押し折り、抜き取る。根元付近は、湿潤であり、いとも簡単に折れるのである。↓


<断面には食痕>

↑の材には、まず、ヒラタの幼虫はいない。↓の材にいるので、これを更に掘り起こす。


<穴の中>

何だか、山芋掘りの様だ。残されたヒラタ材が土砂で埋もれないように、慎重に掘り出す。深さは、40cmぐらいかな。


<下の材の食痕>

ようやく、根の部分の掘り出しに成功する。先回、和歌山でのヒラタもここの部分から出たのである。↓


<材掘り終了>

さて、これからがお楽しみである。下のほうの材は、湿潤であり、素手でも充分に材が割れる状態である。少しづつ割り始める。いた、いた、ヒラタのお尻だ。↓


<相変わらずデカイ>

無事、幼虫を採集する。う〜ん、デカイ幼虫だ。成虫もデカクなって欲しいもんだ。
次、行ってみよう。おっ、頭が出ているやんけ〜ぇ。↓


<ヒラタのお凸だ>

これも難なくゲット。このノリは、成虫は出ない。材が柔らかすぎる。


<チョッと接近>

幹の根元部分をサバイバルナイフを差込み、割り始める。↓


<小さい幼虫は置いてくる>

幹が乾燥し始め、硬くなった所で、材割を終了する。これ以上割ってもヒラタは出ない、コクワだろう。小さい幼虫は材に残し、大きい幼虫だけ持って帰ることにする。↓


<今日の成果>

右手前の幼虫の頭部がチト違う。コクワだな。


<ヒラタの横顔>

ヒラタは、顔の色が濃い。オオアゴが黒く直線的で大きいね。


<コクワの真顔>

この子は、コクワだと思うんだけど、オオアゴがチョッと?。まっ、大切に飼育してみましょう。
さて、自宅を出発してから、1時間30分しかたっていない。予定時刻には自宅に戻れそうである。そう慌てる必要がない。
R川には、今年も大物を狙って、つりバカが多い。雪解け水の流れについバランスを崩し、沈する場合もあるんだろうか?。どう考えても、危険な道楽だ。ご苦労様です。私は帰ります。


<大物狙い>

たった1時間30分の恒例早春ξ川河川敷ヒラタ材割り採集でした。
採集幼虫数は少ないですが、多くても困るのでこんなもんです。この時期の河川敷は春の息吹が感ぜられよろしいですね。
さ〜ぁ、春が来たら、いよいよコルリか。福井ネブトの材割りもだ。

採集結果
コクワガタ(幼虫)      1ex
ヒラタクワガタ(幼虫)    3exs

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