2月3日(日)

さて、今週も、岐阜県 飛騨地方 HOLへの、雪中材割である。ただし、天候は芳しくなく、南西より発達中の低気圧が太平洋沿岸沖を通るとの情報である。暖かい空気が進入し、天候は小雪、気温は高めである。パサートにて、凍結の心配なく順調に現地に到着する。
先週同様、装備を身に付け、テレマークスキーで出発したのだが、何かが違う。そう、雪質が先週と違う。先週は、新鮮なパウダースノーだったが、今週は、コットンスノーだ。それも。20cm〜30cmの積雪じゃないか。湿り気を帯びた重い雪がスキーに絡みつく。ゼイゼイ言いながら、ようやく目的に到着することができた。すでに、フラフラだ。


<奥のブナ林良さそうやん>

早速、かんじきに履き替え、ダブルストックにて、ブナ林に接近するが、思ったより深くて重いユキに足を取られて、思うように歩けない。先週とは、条件が悪すぎる。それでもようやく、立ち枯れを見つけて、<・>を捜す。


<はい、立ち枯れ>

<・>は、あるにはあるが、数が少なく、削れど、食痕がみあたらない。他の立ち枯れを再度探索する。


<とり合えずマーク>

思ったより、立ち枯れや<・>が少ないのにガッカリしてしまった。仕方なく、先週のポイントまで移動して、ツヤハダ残骸の出た赤材を捜すが、既に時遅し、雪に埋もれて到底見つからない。悪い事に、雪が降り始め、その勢いが増している。大変残念だが、ろくな採集活動が出来ぬまま撤収する事にする。手も足も出ないままの撤収である。非常〜〜〜に悔しい。さらに、下りのスキー操舵にはかなりの気力体力が要求される場面があり、パサートのところに着いた時には、身も心もボロボロ状態であった。「あ〜ぁ、オレは、何しに来たんだ?。」、さて、タンタンラーメンを食べに、70km程頑張ってみますか。
さて、ここで、計4回の雪中材割を振り返ってみたいと思う。総括してみようと思う。
基本的に、この時期に、ルリ・ツヤハダの材割りは、不可能であり、雪の無い時期におこなうのが、賢いムシ屋であり常識である。結果は、4連敗であり、惨敗の極みだ。当然、この結果は予想されていたものであり、はれほれは、馬鹿なムシ屋であり、遭難しなかっただけも儲けもんかもしれない。
ただ、目指したものは1つ。(ここから、言い訳が始まる。)
パウダースノーで覆い尽くされた白銀の世界から、メタリックグリーンの小物を探し出し、手にとって、ゆっくり見たかっただけである。冬用グローブに転がり出たルリ♂は、太陽の直射日光に輝き、天空から舞い降りた雪の結晶の1〜2が傍らにあれば、もう何もいらない。うっ、このままだと危ない世界に行ってしまいそうだ。
そんな訳で、これにて、雪中材割りシリーズは終了と致しましょう。また、来年のチャレンジとなるかな?。
さて、さて、
今週末は、予てより計画していた紀伊半島遠征である。180度方向転換して、南を目指す事になる。ターゲットは、ルイスツノだ。また、ボ〜ズになりそうだ。

採集結果
ボ〜ズでございます。
去年から、5連敗中です。

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