11月23日(金)

さあ〜、いよいよ3連休だ。天気がイイうちにクワ採集に行く事にする。狙いは、ツヤハダだ!以前行った富山県DGへのルリ採集の際、赤材を確認している。雪の季節は、目前に迫っている。ラストチャンスだ。
しかし、仕事の疲れか、アルゼンチンワインのせいか、1時間も寝坊をしてしまった。遅れたからといって、急いで事故にならないように、自宅を出発すると、事故ってるではないか。今しがた、救急車が到着し、担架を救急隊員が運んでいる。こわ〜。いきなり、見たくないものを見てしまった。例のごとく駅ソバを食べてから、富山まで高速移動する。その途中、晴天の青空に、熱気球が浮かんでいる。佐賀平野がメッカだと聞いていたが、砺波平野でも上がっている。これは、朝から縁起がいい。

  
<これは資料映像です>                 <これは、現物の映像>

富山県DGブナ林へは、岐阜県側から迂回して入れるようになっている。曲がりくねったダートを走っていくと、またまた、とんでもないものを見てしまった。おじさんが2人、ライフルを構えている。猟犬もつれている。車をとめて、挨拶する。材割り中に撃たれたらどうしよう?
さらにさらに、とんでもないものを見てしまった。


<はい、土砂崩れ>

パサートでは、DGに入れない。ここまで来たのに残念である。カロナビでDGまでの距離を測ると、2.5キロとの表示がでる。歩こう。即決である。


<林道歩き>

額に汗しながら、ひたすら歩く。家族の事、仕事の事、クワの事、友人たちの事、自分の事をとかえひっかえ考えながら歩く。約1時間後、DGブナ林へ到着する。


<うあ〜>

北アルプスが、一段と雪化粧だ。傍らの休憩所の屋根に雪が積もっている。本当にラストチャンスだ。


<ありゃりゃ>

今日は天候が安定しているので、じっくり、ツヤハダ探しに取り組める。<・>なんかには、絶対浮気しない事を、誓って、ブナ林へ突入する。予め、目星を付けていた赤材を割ってみるが、外道すら出ない。せめて、マダラ出ろと念じても出ない。景気付けにサンドウィッチを食べてから、再び、ブナ林へ突入する。今度は、辺りをうかがいながら、ふらりふらりとササを掻き分け、倒木を探す。う〜ん、何か変な広場に赤材がある。何だか引かれてしまう。割り始めると、外道がやたら多い、外は硬く、内は軟い赤材である。なにやら食痕がある。ナタを入れブロックを割り出す。幼虫が出る。今まで、はれほれが見てきた色々な幼虫と違う。ツヤハダに間違いないだろう。


<ツヤハダ>

証拠のベンツマークを調べてみよう。


<確かにベンツマーク>

お見事! はれほれさん、ツヤハダ成功です。赤材は、予想していたものより随分軟い。手で割るか、サバイバルナイフで割る。大きな物は、ナタで充分割れる。次々に幼虫が出る。はよ〜、成虫出んかい?

  
<こんな感じ>

おっ、変なムシが穴にいる。それも、変なケツをしている。引きずり出してみよう。


<コガネムシの様か?>

♀である。御尊顔を拝見しよう。なにせ、うつむきが得意なツヤハダだ、励ましてやらねば。


<初めまして。>

今度は、♂探しである。デカイブロックを割ってみる。幼虫と食痕だらけだ。こいつらこんなに移動するのか。


<ツヤハダ三兄弟>

本当に、食紺が多く虫が少ない。自宅で飼育していたマダラの食痕とよく似ている↓。違いは、サイズだけである。


<食痕>

食痕を良く見ると、材の中心部には少ない、周辺部に多く、樹皮下でくねくねしている。つまり、皮の下にムシがいる事になる。幸いに、今回は幼虫を×にしなかった。良かった。


<小春日和>

14時に撤収し、パサートへ向けて再び歩き始める。材割で疲れていて、辛い林道歩きだが、ツヤハダのことを思えば、少々楽である。さらに、赤材はまだある。来週? 今度こそ本当に雪が積もりそうだ。
いや〜、初ツヤハダです。満足・満足!

採集結果
ミヤマツヤハダクワガタ(成虫)    1♀
ミヤマツヤハダクワガタ(幼虫)    11exs

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