11月11日(日)
予定通り10日21時に自宅を後にする。途中、コンビニで必需品を買い込み、としお〜んを迎えにパサートに乗り込もうとすると、鳥のフンが大量に落ちているのに気が付く。ふと、街路樹を見上げてみるとこれだ。
<スズメのお宿は、フン公害>
本気になれば、10羽や20羽位楽に捕獲できるくらい大量のスズメが睡眠中だ。フン公害はいただけないが、コリャなんかに使えそうだね。
無事、としお〜んと落合い、一路、大津SAへ向かう。今晩は、ここで、車中泊となる。
<手ブレの上弦の月>
さて、少々窮屈だが、それぞれシュラフに潜り込む。あっ、爆睡となる。明日は、4時30分起床だ、まるで、山岳部並みのスケジュールだ。
快晴の夜空に、月が寒々と輝いている。放射冷却中だ、さぶいさぶい。
それで、今回のクワ採集は、遠征である。目的は、紀伊半島のニセコルリクワガタだ。とても、はれほれ1人が太刀打ちできる相手ではない。近畿の20mmな人達とご一緒させていただく。つまり、連れて行って頂くわけだ。5時30分にたんたんさんと落ち合い、たんたん号に乗り換える。さー、後はお任せだ。何処をどう走っているのか??? とりあえず、とんでもない道を走って登山道入り口に到着する。
<お〜、このブナ林だな>
ここで、ニセコ攻略隊、全員集合となる。近畿から5名、横浜から2名、福井から2名、合計9名の部隊である。手始めに、登山道入り口付近でキンキコルリを捜してみる。
<左はコガネムシ幼虫だ。右は1本の材から出たキンキ幼虫>
左岸のブナ斜面で<・>を見つけ削ってみると、でるはでるは、キンキの幼虫だらけである。<・>の数より幼虫の数の方が多いかもしれない。各人、好みの材を削りながら、稜線を目指す。はれほれも足場の悪い登山道を<・>を探しながら標高を上げていく。キンキより太目の材からニセコを狙うが、幼虫ばかりだけれど、何本目かに♂が出る。ありがたや〜。
<前胸板外縁が・・・>
ま〜、キンキとニセコの区別が出来ない修行不足のはれほれである。後ほど、支部長さんにニセコと確認していただく。とりあえず、1♂であり、幸先の良いスタートである。稜線に出て、一服してから、材を捜す。
<脳裏に焼きついて離れない<・>マーク>
こんな↑材を捜して削る。稜線の材は、マークの数の割りに幼虫が少ない。なんでやねん?下の斜面の方が断然、幼虫が多い。
おっ、当たりの材だ。
<♀が出る>
サバイバルナイフで潰さなくて良かった。同じ材から、♂も出る。嬉ぴぃ〜。
<これで3つ目>
傍らに、斧のキズのあるサッカーボール大の材があったので、何気なくルリ・ルリ気分で削ると♀が出る。
<これも漆黒の♀>
このブナ林の標高は約1400mである。太平洋沿岸のブナ林は、はれほれが日頃お世話になっている日本海沿岸のブナ林と随分雰囲気が違う。
<え〜天気だ>
とっても乾燥していて、ブッシュがない。実に歩きやすい林床だ。
<この辺の落枝に<・>がある>
これ以後、随分捜すが成虫が出なくなってしまった。幼虫だらけである。けど、充分ニセコを楽しむ事が出来た。こんなもんでしょうね。さて、下山だ。
何やら、たんたんさんが変なムシを持ってきた。なんだこりゃ?
<オオキンカメムシ>
翌日、カメムシ専門家の岸さんに訊いたら、オオキンカメムシとのこと、あんまり凄いので標本でんねん。
さあ、これから大津までが長かった。たんたんさん運転ご苦労様でした。
としお〜ん、たくさん採れて良かったね。
支部長さんはじめ、20mmみなさん、ありがとうございました。
また誘ってね。
採集結果
ニセコルリクワガタ(成虫) 2♂♂1♀
ニセコルリクワガタ(幼虫) 6exs
ルリクワガタ(成虫) 1♀
コルリクワガタ(幼虫) 9exs
スジクワガタ(幼虫) 1ex