9月16日(日)

一昨日のユウキくんの発熱が収まり,父親として一安心であると共に,急激に天候が回復してきている。昨夜の土砂降りが嘘のような今日の夜明けだ。ヒメオオを採りに行かねば。目的地は,以前としお〜んと行った石川県加賀地方である。心配なのは,崖崩れによる通行止めとツキノワグマとのご対面である。さて,装備を整えて出発しよう。

  
<クマ避けグッズ>

一般に,クマ避けグッズとしてはラジオを使い,時によっては花火を用いるが,有り合わせのもで対応することにした。腰にスズを付ける。チャリチャリと可愛い音しかでないので,呼子を吹くことにした。ピッピッピー,呼吸に合わせて吹くのだが,これがまたしんどい。登りの林道を1時間余りこんな調子で歩いたもんだから,息は切れるし,呼子の音で耳鳴りが収まらない始末だ。何やら怪しい影を木陰の隙間から見つけると,途端に呼子の音が小さくなる。


まず1つみ〜っけ>

昨日の土砂降りにもめげず,早くも木登りしているオスを見つける。まず,コンビニパラソルをクワ落下地点にセットし,映像を撮るために静に接近する。あれ,もう1匹いるやん。


<こっちは食事中>

3匹目がいないことを確認してから,映像を撮り始めるフラッシュを焚いても動じない。指で掴もうとすると,2匹ともあっというまに落ちてしまった。けど大丈夫。


<パラソルキャッチ>

ボテッ,ボテッと2つの鈍い音と共にパラソルがキャッチしていた。これより今日は,長竿による採集より,パラソルによる採集を多用することになる。この後,単独オスの採集が続く,まだ,ペアリングが成立していないようだ。メスは,いるのだろうが巧妙に身を隠しているに違いない。


<目立たない単独メス>

林道の奥に進むに従って,一段とワイルドになり,呼子は欠かせない。個体群密度が上昇する。複数の個体がヤナギに取り付いているので,1つはネットイン,1つはパラソルイン,他は藪の中へとなるのだが,落下地点を落ち着いて探すと見つかってしまう。落ち葉の上を歩いていたり,一生懸命落ち葉に潜り込んではいるがケツが出ていたりしている。比較的なだらかな斜面にヤナギが繁茂しているのでたすかる。


<いいね〜>

この子もパラソルイン。


<360円コンビニパラソル>

としお〜んと以前来たときに,ハンノキの樹液にもクワが集まることを教えてもらった。食痕を探してみると,ありました。ボロボロにかみ砕かれている。すごいな〜と感心していたら,ちゃっかり幹の反対側にメスがおるやんけ〜。


<実は反対側にメスが隠れている>

延々と林道は続き,延々とヒメオオはいる。檜枝岐H林道では,1日に数10匹のヒメオオが採れるらしいが,とんでもない所なんだろうな〜。


<腰掛けヒメオオ>

ぼちぼちルアーケースが満席になってきた。林道終点ではないが,撤収である。その前にリリースを始める。ヒメオオ9♂♂5♀♀,アカアシ2♂♂1♀を再びヤナギに戻す。沢山子供を増やして再来年辺りにお目に掛かりたい。そん時は,55mmがいいな〜。

採集結果
ヒメオオクワガタ(成虫)   9♂♂(45〜51mm)2♀♀(34・41mm)
スジクワガタ(成虫)    1♀

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