8月25日(土)

台風一過、朝夕めっきり涼しくなって、「ライトトラップは、打ち止めかな〜。」などと、腹を出してゴロゴロしていたら、クーラー風邪にかかってしまった。発熱し、関節が痛く、周期的に襲ってくる腹痛は地獄の苦しみだ。(ちなみに、地獄へはいってない。)妻な人は、「病院へ行け。」とうるさいので、腹巻をしておなかを温め、漢方胃薬、ルル、ビタミン剤を飲んでから、青空病院へ行く事にした。
最悪の体調を押して、今季、初ヒメオオ狙いに、岐阜県奥美濃エリアへ行く事になったのである。事前情報など無いので、カシミール3Dで怪しい林道を中心に狙いをつけ、2topのブナ林に決めた。標高1000mを走る林道である。
いつもの様に、前夜は興奮して寝つきが悪く、何回の目を覚ますものの(おなかが痛い)、定刻に起床して、夜明けと共にパサートで、R15*を岐阜県2topにむけひた走る続けたのである。ところが、林道にはいるや否や、いきなりハゲ山が出現し始める。それも、奥に行くに従い激しさを増してくるのである。


<スキー場ではありません>

「もののけ姫」でもあるまいに。とにかく、パサートで行ける所まで行って、フル装備にて、ルッキングを開始した。標高950mスタートである。
いきなり、ヤナギにクワの姿を見つけてほっとした。何とかいけそうである。


<何やら威嚇している♂>

ここのポイントで、アカアシを4頭採集する。まずまずのサイズであり、健全に成長しているようである。


<ナイスなサイズ>

この時点で、クーラー風邪は全快したようである。林道をどんどん行く。立派なブナやミズナラが多く、申し分ない自然度である。そんな中、林道脇にブナの立ち枯れを見つける。ヒメオオ狙いなので、関係ない代物なのだが、いつぞやクワ馬鹿で見た、ルリの産卵マークの事を思い出した。冗談半分で、「ルリクワガタの産卵マークは、このようなブナの立ち枯れのこんなところに、あるんですよね〜ぇ。」と、頭の中で呪文を唱えてのぞいて見た。


<あなどれないブナの立ち枯れ>

なんと、本物の産卵マークが付いているではないか。

  
<あちらこちらにマークが>

今日は、フル装備なので、いきなり材割が始まる。ダミーの可能性もあるので、まず幼虫を出す事が先決だ。


<出てきた先決>

すぐさま、小さな幼虫が出てくる。とりあえず、ルアーケースにいれる。目星がついたので、幼虫がいそうな材を割り出して、持って帰る事にする。
生まれて初めて、ルリのマークを見たが、コルリとちがって、ダイナミックなマークである。11月は、ここで材割だな〜。楽しみが1つ増えた。
素晴らしい、スタートを切った割には、その後の展開は、実に寂しいものである。ヤナギはあれどクワはなしである。

  
<今日の最高地点とミヤマの頭♂>

途中、三河ナンバーの虫屋さんと出会って、話を聞くと、♀1だけであり、「頑張ってください。」と言われてしまった。頑張りようがない。
結局、4時間近く、うろうろした挙句、ヒメオオに関しては、完敗である。けど、秋の材割が楽しみだ。(負け惜しみ)
フラフラになりながら、あとわずかでパサートにたどり着く目前で、また、アニマルウォッチングだ。


<好奇心旺盛なニホンカモシカ>

こんな時間に、こんな場所で、大型哺乳類を見れたことは、偶然や幸運ではない。必然である。あれだけ、派手に木を切れば、そこを棲家としていた者たちは、人前に出ざる負えない。ニホンカモシカは、まだいい。ツキノワグマは、余りにも冷遇されている。(ヒグマは別格である。)早く、ツキノワグマを特別天然記念物に指定してほしいもんだ。ニホンカモシカよりツキノワグマの方が、我々の歴史や文化への貢献度は計り知れないくらいデカイはずだ。(一寸、生意気を言ってみました。)


<某道の駅にあったオブジェ>

あ〜、今季初ヒメオオを採りたい〜。

採集結果
アカアシクワガタ(成虫)  3♂1♀(リリース)
ルリクワガタ(幼虫)     1ex

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