8月16日(木)

妻な人の実家にて旧盆の墓参りを終え、早々に自宅に戻り、ライトトラップの準備に取り掛かる。久しぶりのライトトラップなので準備に手間取り、後ほど大失敗に陥る事となる。としお〜んに連絡をいれ、JR福井駅で落ち合い、すぐさま奥越へ向かう。
途中のコンビニで夕食を調達していると、スクリーンシーツを忘れた事に気が付いた。これは、ライトトラップとしては決定的なミスである。2人で相談して、近くにあったホームセンターへ代用品を調達すべく急行した。としお〜んが代用品を捜し出してくれた。梱包用のウレタンシートである。1m240円であり、経済的である。3.6m購入する。それと、針金少々。何とかリカバー出来そうである。
さて、今回のライトトラップの場所は、Э峠である。10年ほど前にチョウの調査で1度訪れ、ブナ林があることを記憶していたのである。非常に辺ぴな所にあり、はれほれ的には穴場である。
そんな訳で、カロナビをたよりに山の奥深く走行してゆく、日はどっぷり暮れガードレールのない林道がヘッドライトに映し出されている。いきなり、キツネが現れ、薮の中へ消えて行く。キツネは警戒心が強いと聞くが、緊張感がない個体だった。デジカメに撮れなかったのが残念だ。2人で、こりゃクワ採れるデ〜と盛り上がっていると、今度は、イノシシが出た。子ずれである。ウリ坊を4匹引き連れた母イノシシである。モノノケの世界だ。慌ててデジカメを向けるが、薮の中へ消えていた。更に2人は盛り上がる。もう何も出ないだろうと思っていたら、真っ黒い塊が薮の中へ消えていくのを目撃する。タヌキではない、アナグマ、ハクビシン、イタチ、カモシカでもない。結論は、ツキノワグマである。
道中、アニマルウォッチングを楽しんで、現地に到着した。見晴らしのよい開けた場所にセットする。(パサートを止めた場所が何やら臭い?)


<代用スクリーン>

代用スクリーンの調子は良好である。もしかしたら、布製シートよりムシが集まるのかもしれない。点灯して、5分とかからないうちにクワが飛来する。

  
<最初のお客さん達>

いきなり、オニ♀とミヤマ♀が飛来したのをとしお〜んが見つける。早くも、今晩の目的であるオニをゲットする。残るは、オオとヒメオオである。

  
<♀ばっかり>

続いて、アカアシ♀、ノコ♀が飛来する。調子はいい。これで、4目達成である。さすがに、キツネ、イノシシ、ツキノワグマが出るだけに、自然度は高いようだ。嫌が上でも期待はとてつもなく膨らむ。小雨が降り始めたが、大事には至らず、続行する。

  
<飛来したノコペア>

オニとノコが同じ場所で採集できるとは一寸意外だ。


<遅まきながらコ♀>

20:36になって、いつものコクワ♀が飛来する。越前海岸でのライトトラップでも確かこの時間帯に来ている。これで、5目達成だ。いずれの個体も、少々すれていて、オニ以外は、時期的に遅いようだ。♂の数が少ないのも気になる。


<秋の始まり>

上空は、雲に覆われ全くの闇夜である。周辺は、ブナ、カエデ、ミズナラの混合林であり、ススキは穂を出し始めている。ヒメオオあたりが飛んできて欲しい場所だ。ここの標高は、700mだが、去年、H山標高800m地点でヒメオオの幼虫を確認しているので、期待しているのだ。

  
<アカアシ♂とミヤマ♀>

遅い時間帯なのにアカアシ♂が飛来する。今まで何をしていたんだ?続けて、ミヤマ2♀♀が飛来し、22:19で打ち止めとなる。23:00まで粘るが、ヤママユガが増えただけだった。終了時の気温は24℃もあり、月も無く、ベストなコンディションであったと考えられる。
今回は、5目10頭とはれほれトラップとしては、大漁である。地域的には自然度の高い所なので、日中よりトラップの場所を充分選択してトライする必要がある。今回の場所決めは、実はてきと〜、いいかげん〜、でたらめ〜でした。
パサート周辺が臭かったのは、動物の骨が落ちていたからでした。すでに白骨化し、シデムシくんが付いていました。おそらく、カモシカあたりだと推測できます。

これだから、クワはやめられまへんな〜。としお〜ん、また行こうね。

採集結果
アカアシクワガタ(成虫)  1♂1♀
コクワガタ(成虫)     1♀
オニクワガタ(成虫)    1♀
ミヤマクワガタ(成虫)   4♀♀
ノコギリクワガタ(成虫)  1♂1♀

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