6月28日(木)
灯火採集や樹液採集の華やかな便りを聞く今日この頃、我慢しきれず、夜間樹液採集に行ってしまった。昨年、通い詰めたお馴染みのヒラタ採集ポイントへ行く事にする。ξ川の河川敷のヤナギの疎林が今晩の舞台である。小回りの得意ななおみちゃんミラージュで、21:00に自宅を脱出する。ものの15分で河川敷に到着し、5分歩いて、ピンポイントのヤナギの穴を注意深く覗き込む。今年も昨年と同じ穴にヒラタがいる。安心・安心、ピンセットで掘り出す。左前足のフセツがない。越冬個体のようだ。
<まずまずの54mm>
穴からクワを掘り出すのは、実に久しぶりである。ライトトラップもいいが、これもいい。隣の穴を良く見ると、奥のほうにクワのケツが見える。ピンセットで、退路を断ち、チャリスポークで、じわじわ掘り出す。なかなか出てこない、お互い我慢比べである。やがて、樹液にまみれた大顎が出てきた。ここまで来たら、こっちの勝ちである。やがて、クワが穴から飛び出してくる。お〜、お〜きい〜やんけ〜。
<ちょっと待って>
すかさず、はれほれの左人差し指が、ヒラタを押さえつける。樹液でどろどろの個体だ。
<新成虫58mm>
腹部に赤味が少し残っている。新成虫のようだ。このヤナギには、穴が多く。昨年は、8割ぐらいの確立で、穴に何がしかのクワが入っていたが、今回は、個体数が少ない。コクワを1個体もまだ見ていないのは不思議だ。樹液の出方はまだ少ない。カナブンやスズメバチもいない。ヒラタだけがいる樹液採集は、何か寂しい。外道も山の賑わいであろう。隣のヤナギを見てみよう。
<おっ、いるやんけ〜52mm>
美味そうに樹液を舐めているヒラタがいる。フラッシュを2回焚いても動こうとしない。そういえば、前の2個体も動作が緩慢だった。活動時期はまだ先のようである。相変わらず、コクワがいない。居るべき者がいないと落ち着かない。コクワを捜しに、隣のヤナギに移動する。
<やっと見つけたコクワ>
<けど逃げる>
自宅で飼育しているコクワとヒラタの蛹化時期を比較すると、圧倒的にコクワが早い。これだけコクワが少ないということは、やっぱり、ヒラタの新成虫の活動時期はまだ先か? ノコは、何してるんだ? カナブンは?
明晩は、ライトトラプやで〜え。
採集結果
ヒラタクワガタ(成虫) 3♂♂(52mm、54mm、58mm)
コクワガタ(成虫) 1♂