6月9日(土)

やっと採集に行ける事となった。実に3週間ぶりだろうか、めでたい事だ。
コルリの採集に行きたいのだが、既に福井でのシーズンは、終わりを迎えている。無理を承知で、標高1500mのブナ林へチャレンジする事となった。netで知り合った、としお〜ん(コルリ専門)と本さん(カメムシ専門)が同行する。
JR福井駅に、3人で集合した後、Ψ峠へ向けて出発する。梅雨特有のどんよりした空模様だったが、徐々に青空が見えはじめて来た。


<としお〜んと本さん>

休憩しようと車をとめると、待ちきれずにとしお〜んと本さんは、クワ眼とカメムシ眼になっている。あと少しで、Ψ峠に到着です。


<今日のブナ林>

程なくΨ峠に到着し、ブナ林を登り始める。本さんは、ゆっくりビーティング、先頭はとしお〜んで、はれほれは、後をついて行く。あらこんなところに、ギンリョウソウがあるではないか。ついつい、生物の授業をとしお〜んにしてしまった。教えたがりの職病でした。


<光合成のできない種子植物>

としお〜んのパワフルな登りになんとか付いて行くと、ふと立ち止まってコルリ材を見せてくれた。鮮明な<・>がある。今年の、つい最近のマークである。鋭利なマーキングが実に印象的である。再来年のためにと、としお〜んは、この材を落葉の中に戻していた。


<出来たてマーク>

さて、肝心のブナの新芽は、ない。標高1500m付近に差し掛かってもない。立派な若葉が生い茂るばかりである。更に標高を上げようとすると、ブナ帯からダケカンバ帯に移ってしまった。ダケカンバの美味しいそうな新芽はある。


<ダケカンバの花>

残念だが、完全にコルリの新芽シーズンは、終了したようだ。としお〜んと相談して、材割りに掛けることにする。


<サンカヨウ>

う〜ん、綺麗だ、花を撮るしかありません。


<コバイケイソウ>


<お〜、ツチハンミョウだ。>

あらかじめ、目星をつけておいた赤材を割り始める。古い材であり、なかなかクワが出ない。としお〜んがスジ♂を見つける。


<久しぶりのクワです。>

スジは、悪いクワでは、ないのだが、出来れば、ツヤハダ、マダラがいい。贅沢な望みだ。2つほど倒木を叩いた後で、昼食を摂っていると、今日、最大の外道が出現した。


<RUNちゃん>

食い意地の張ったRUNちゃんである。盛んに食い物をねだって来る。老夫婦のお供で来ているのだ。RUNちゃんにクワを探す能力はあるのだろうか?確か、世界3大珍味トリフを捜すのにブタを使うらしい。RUNちゃんでは無理かな?
これと言った成果を上げられずに下山してしまった。ボ〜ズの様である。時間もあることだし、樹液ポイントに行く事にした。
寺のクヌギ林である。コクワとスジを確認する。


<穴と戯れる>

ここは、クヌギが多く点在し、樹液ポイントの開拓にはもってこいの環境である。オオクワがいるかどうかは分らないが、虫が多い地域である。


<樹液を探すクワなひと>

そんな訳で、久しぶりのクワ採集は、ボ〜ズとなった。まっ、いっか〜あ、なかなか、楽しかった。

コルリのシーズンが終わりを告げたので、いよいよ、夜の採集が始まる。ライトトラップが、楽しみだ。

採集結果
ボ〜ズだよ〜ん

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