5月6日(日)

やっと採集にいける。
今年のゴールデンウイークも忙しかった。山岳部の春合宿から始まり、山下清展、町内子供神輿、バーベキュー、日帰り旅行などなど。7日間の休日のうち1日しかクワ採集にいけないのは、悲しい限りだ。
気を取り直して、4月22日と同じく嶺南東部のBON峠へ、コルリ採集へ向かう。モチロン成虫を狙う。実は昨日、去年の12月に採集したコルリの幼虫が成虫へと羽化したのだ。実に綺麗なクワガタだ。標本より生きムシの方が断然素晴らしい。そのコルリWF0を今日狙うのだ。嫌が上でも力が入る。


<新緑の季節>

現地に到着して、山を見上げると、ブナ林が綺麗な新緑である。コルリの新芽採集は、未経験である。材割で成虫狙いだったので、少々出鼻をくじかれるが、とり合えず登り始めることにする。


<まず1匹>

標高700m付近のブナ林にて、真面目に材割を始める。つーさんよりアドバイスを頂いたように、土に埋もれている<・>の見にくい物を手当たり次第に削り割り始める。幼虫出る出る。終齢だろうか?立派な個体が多い。なんとなく、幼虫がいる材がわかってきた。比較的、太い枯れ枝に多い。細い枝は、乾燥していてだめだ。


<はいポーズ>

前回と違い、今回は、1本の枯れ枝に複数の個体が入っている場合が多い。密度が高いのだろうか?運がイイだけだろうか?<・>なしでも状態がよければ、幼虫が出る。


<オニ?>

かなり腐食が進んだ材より、幼虫が出る。コクワじゃないよね。たぶんオニだと思うんだが、・・・。
一段落済んだので、標高を上げる事にする。再び、1人で登山道を登り始める。今日は、鳥の声が良く聞こえる。シジュウカラ、カケス、ツグミ(自信ない)、ツツドリ。あと、2〜3種ぐらい解らない声がする。何だろう。


<カタクリ>

尾根に出る。標高800m付近である。日当たり良好の尾根道には、カタクリが多い。多いと言っても、群生していないから少ない。ここいらのブナ葉は、未だ開いていないものがあり、ムダと知りつつ、スィーピングを試みる。茶色いムシしか入っていない。コルリがいきなり入ったら大笑いだ。大きめのブナが現れたので、再び材割である。本当に成虫が出るかもしれない。

  
<再びコルリとオニの幼虫>

相変わらず、しっかりコルリが出る出る。また、オニかな?
この林には、大きなブナ倒木があり、試しに叩いてみるが、何もなし。それに対し、獣の影が濃い、2本ひずめの足跡やウンコがやたら多くなってきてる。なんだか、クマ(クワではない)が出そうなので、引き返す事にする。けっして、びびった訳ではない。本当に出てもらうと困る。


<帰り道でもう1匹>

標高を上げると、確実にコルリの個体群密度が増すようだ。


<ブナの新芽>

今日は、今までになくコルリの幼虫が沢山採集できた。5ヵ月後、材割成虫採集は可能だろうか? トライしてみよう。ただ、秋も、クマが出そうで一寸怖い。ラジオ持参だね。

来週は、どないしまひょ、通行止めだからな〜。

採集結果
コルリクワガタ(幼虫)  11exs
オニクワガタ(幼虫)    2exs

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