4月5日(木)
ここしばらくの採集を振り返ってみると、7回連続のヒラタ材割り採集であった。これは、行き過ぎだ。ぼちぼち方向転換が必要である。いくらなんでも、飽きてしまう。
低山地帯の根雪は溶け、すでに春は福井にも着ている。
<さくら通りのサクラ咲く>
それで、市内のサクラが、一斉に咲き始めている。
けど、春だ、春だと、浮かれてしまって、奥越のブナ林に突入すると、
<除雪は完璧>
こんな、道を走る羽目になったり、更に、
<カーブミラー>
こんな状況で、写真をとる羽目になりかねない。微妙な時期だけに、採集地の選定には気を配る必要がある。
さて、午後の一時を、人生の暇つぶしに活用しよう。目指すは、福井県嶺北南部、滋賀県との県境、TCH峠のブナ林である。標高は500m以上はある。狙うは、コルリだ。
順調に北陸道を南下していると、高速道路上にギフチョウが飛んでいるではないか。一昔ならば、目の色を変えて追いかけていたのに、今では、冷静なはれほれだ。
<吸蜜中のギフチョウ♂>
さて、現地到着である。路肩にパサートを駐車して、崖をよじ登る。登山ブーツなら楽勝なのだが、長靴は困ったもんだ。ようやく、崖の上に出てみると、ミズナラ・ブナの混合林である。やや、若い林だけれど、贅沢はいえない。
<ブナ・ブナ・ブナ>
コルリ材を探そうとすると、こんなものが落ちていた。
<ウスビタガ?のマユ>
幸先が良さそうだ。(ホントかいな?)
はれほれは、恥ずかしい事に、コルリ材を未だ見たことがない。知識としては、「細く、湿っている材に、<・>なマークが付いている。ただし、マークがあっても、ムシは居ない時が多い。」である。早速探すと、いきなり、これ。
<コルリマーク>
マークの数だけ、幼虫や成虫がいると考えると、興奮してしまう。慎重に、サバイバルナイフで削る。ルリ系の幼虫が1つ、小型の不明幼虫が1つ出る。斜面を登りながら、コルリ材を探すが、とたんに見つからなくなる。どうやら、密度は低いようである。斜面を降り、くぼ地にて、2つ目のルリ系幼虫を採集する。
<ちんこいな〜>
成虫を探すが、外道ばかりである。居ることは、判明したので、次は、高密度のポイントを見つける事だ。
さて、今日はこれ位にして、撤収である。
いや〜、<・>は、楽しい採集だ。次回も<・>だね。
採集結果
コルリクワガタ(幼虫) 2exs
不明(幼虫) 1exs