小浜にはたくさんの宝石が散らばっています。神社 お寺 魚 瑪瑙(めのう) 若狭塗 自然 風景 地形などまだまだ書ききれないほどの 宝石の原石が散らばっています。
しかし、散らばった原石に観光を目的にしている人たちが興奮し感動する事は考えにくいと思います。
今後私たちの町が、たくさんの観光目的のお客様を受け入れ、たくさんの思い出を持って帰っていただくにはこの町にある宝石の原石を開拓し、磨きをかけてバラバラになっているものを整理し見る人や体験する人にとって、体験したくなるストーリーを創造しなければならないのではないでしょうか?
原石の特徴を理解しその石が一番輝く加工をして台座やチエーンなどの魅力を引き出すパートナーをセットし、初めて原石に価値が生まれ人々の心を魅了するアクセサリーになる事。それが、原石に磨きをかける、ストーリーを持たせる事に近い例えではないでしょうか?
さて、それではこの小浜の原石をどうすればいいのか考えてみましょう。以外と誰も口にしない久須夜ヶ岳を背景に広がる小浜湾のロケーションを例にあげるのはどうでしょうか。私が子どもだった頃はたくさんの人たちがエンゼルラインを利用し展望台からの若狭湾の一望を楽しんでくれていた事を記憶しています。残念ながら今では訪れる人も稀で、話題にさえされない状態です。展望台からのロケーションが変わってしまったのではなく観光客の人たちの嗜好(しこう)が変わったのだと思います。そこで、久須夜ヶ岳に登らせる事を諦め、魅せることに着目してはどうでしょうか?例えば京都の大文字山のように篝火で文字を浮かび上がらせる。
それが無理なら頂上付近から空に向かってサーチライトを点灯し光の柱を立ててみる、それとコラボをして小規模の花火を上げる。
それだけでは経済効果が無いので市内各地の海辺では京都の真似になってしまいますが、 『床』のような場をセッテイングし眺めながら小浜の美味しい料理とお酒を楽しんでもらう というのはどうでしょうか。久須夜ヶ岳は小浜市内広範囲から見えるため費用対効果も良いのではないでしょうか。
それに合わせてナイトクルージング 灯籠流し 漁業の人たちに協力してもらい漁船の漁火をつけてもらう 農業の人たちに棚田のライトアップなど町をあげて灯りにこだわり、力を結集するのです。ディズニシーのショーをイメージしてみると良く解るでしょうか。
原石を磨きストーリー性を与えることで訪れる人に興奮と感動を生み出す一つの例として書いてみました。経済効果と継続性をさらに考えなければ実現しないと思いますが。このように既存するものを利用して考えて行くこと、それが小浜の町が観光地化の近道ではないでしょうか。
小浜の原石を一番よく知っているのは小浜の住民私たちです。恥ずかしがらずに色々な事を考え仲間に伝えて小さな事から始めて行きましょう。
平成28年5月17日 おばま まちの駅 かねまつ店舗前にて 大島洋一
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