□■□■ よしなしごと2 ■□■□


▼△▼△ 大戦略 for Windows と 大戦略WIN2 △▼△▼

 何年か前、家電店で大戦略 for Windows(以下「大戦略WIN1」)を見つけたときには、あまりの懐かしさに言葉がありませんでした。いや、独りだったので、言葉にして喋る必要は全く無かったのですが。

 --どうでもいいことですが、喋ることを意図せずに頭の中に言葉だけ浮かんで来る人っているのでしょうか?そのとき喋らなくても、誰かに何かを伝えることを仮定して頭の中であれこれ考えることはあると思いますが。書いたものの中によく見つける「ふと頭の中に○○の二文字が浮かんだ……」という言い回しを書いている人って、本当に文字が頭の中に浮かんでくるのでしょうか?--

 喜んで買って帰って、インストールをしたのですが、不満だらけで、正直言って殆ど遊びませんでした。

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 理由の大きな一つは、私にとっては「大戦略=SUPER大戦略98」になっていて、それ以外がマイナス要素となっていたということだと思います。

 例えば、歩兵ユニットが無くなっていたこと。輸送車輌や輸送ヘリが変形するという概念は最初はかなり馴染みにくいものでした。おかげで複数並んだ都市を占領するために、変形(=占領)して、再度変形して、移動後変形(=占領)と、なんとちまちましたことをさせるんだと、うんざりしました。しかも変形後の絵が何を意味するのか全くわかりません(多分銃を構えた人を上から見た絵なんでしょうね。今よく見ると。)。

 補充も変わっていました。昔は都市の上にのっかっているだけで補充されたのですが、今回は収納させなくてはなりません……面倒ですね。

 マップ画面も不愉快でした。何が都市で何が基地がよくわかりません。しかも何処の国の領土かはお情け程度にちょろっと塗ったドットで見分けるしか無く、目が疲れます。多分大戦略WIN1をやらなかった一番の理由はこの点だと思います。その他に、道路が線になっていて見栄えが良くなったのは良いとして、山岳や森林が升目からはみ出していてHEXが数えにくいことも印象が悪かったです。

 さらに不満のもう一つの大きな理由は、ゲームをする度にCD-ROMが必要だったことです。私のノートパソコンにはCD-ROMドライブが内蔵されておらず、いちいちゲームのためにドライブを接続するなんてあり得ない話でした。

 マップエディタも添付されておらず(ついているバージョンもあるとのことですが)、はっきり言っていいとこなし。ゲーム性自体は良いのかもしれませんが、以上の理由から、駄作の烙印を押して葬り去ってしまいました。

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 それでは大戦略WIN2はどうかというと、CD-ROMドライブが必要なのはインストール時のみなので大きく得点。マップも予めお試し版で確かめたとおり、地形が見やすいですし色使いも悪くないです。それに自軍の基地でユニットの生産ができるため、首都からいちいち前線に送り出さなくてもよくて楽ちんです。これなら、SUPER大戦略式の簡便な補充方法でなくても良いかな、と思えます。変形占領のルールは変わっていないけれど、今にして思えば、以前のように歩兵を輸送車に搭乗させるのも結構面倒だった気もして、何とか納得できます。マップも生産タイプも編集できるし、私にとっては満足のできる内容です。

 何となく、「あばたもえくぼ」式の評価になってしまったきらいはありますが、私が買ったのが発売後3年くらい経ってからであり、4千円弱とこなれた値段だったから満足できるのかも知れません。

 ……

 しかし思考ルーチンはもっと改善してもらいたいと思います。海が主体のマップであれば海軍をもっと活用してほしいし、空軍に襲われるおそれがなければ対空砲なんて造らないでほしいものです。先ほど自軍の基地で生産ができて楽ちんだと書きましたが、本当は宣伝文句にもあったとおりアグレッシブな作戦にするためのルールなので、拠点となる基地の奪取・守備にはもっと気を使ってほしいですしね。


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