H12.8.15

1 100年学校を目指す
・構造・設備・・・耐震
・教育・環境
・メンテナンス、エイジング
・人の心、「おらが学校」
鉄筋の校舎は30年で修理が必要になってくる。
気候・人数・子どもの状態などの条件の違いを話し合って(教職員・子ども・PTA・地域)学校を作る。
2 「学校とは」を皆で考える
・学ぶ楽しさ、わかる喜びを知る所
・一人一人を大事にする所
・皆と出会う所
・明日もいきたくなる所
3 子どもを育てる地域環境
・子どもは町の子、皆の子
・学校の果たしうる役割ー遊び、学び、出会いの場
4 学校づくりはまちづくり
・町民の活動拠点、生涯学習、ネットワーク
・住みよい町づくりー高齢者、学童保育
・防災拠点
5 うつくしいふるさとの学校
・地域のシンボル、ランドマーク
・思い出を大切にする
・環境にやさしい
6 皆が誇れる学校、語る言葉をたくさん持つ学校
・特色ある学校づくり
・自信を育てる学校
・夢のふくらむ学校づくり
7 計画の進め方
・時間を出し合い、夢を語り合う
・誰でもプロー体験をもとに自由に、今日的課題について理解する努力
8 学校事務職員に期待される役割
T 変化する学校建設
○学校建設は、昭和40年代後半から変化を始めた
@昭和40年代前半〜 協力教授(チームティーチング)の実践校等
閉鎖的な学級での一斉画一指導を「おちこぼし」「学級王国」
協力教授、弾力的集団編成、趣味、理解度、到達度、教師の特長を生かす
在来型校舎のもとで様々な工夫ー廊下の利用、抜き打ち教室、時間調整
教育と施設には密接な関係があることに気づく
A昭和40年代後半〜 アメリカのオープンスクールの一つをきっかけに
学校建築が全く違う、裏付けのある教育の考え方が説得力を持った
一人一人の学習課程、発達の仕方の違い、様々な道筋を用意する
多様な方法 集団(ノングレード)、時間、教材、教師
自由度の高い学習空間
日本は全体的には一斉授業 建築側が先に注目、教育側の反発 cf英米
B昭50年代 全国約300校のオープンスクール先進校
補助制度もない中で将来に目を向けた学校づくり
個別化・個性化
C昭和59年〜 文部省による調査研究、施設整備の環境の進展
・昭和57年 学校の文化的環境づくり
・昭和59年 多目的スペースへの補助の開始 以後学校の変化
多目的スペースは学校の空間同士の関係を考える側面を持つ
・昭和62年 教育方法等の多様化に対応する学校施設のあり方について
学習方法、豊かな生活空間、地域に開かれた
・平成 2年 文教施設のインテリジェント化
高機能な教育空間
豊かでうるおいのある環境
高度情報処理・通信の導入
生涯学習 複合化
施設整備指針、補助基準の改訂
D平成 元年〜 多様な課題への対応
既存施設の有効利用、余裕教室の活用
生きる力、情報活用能力、自己教育力
生活科、総合学習、情報教育
複合化ー福祉(学童保育、高齢者)、防災拠点
エコスクール
・平成11年 学校週五日制時代の学校施設(H11.7)
ー地域の風のいきかう学校/子ども達の未来を拓く学校施設
U 教育的課題と求められる学校
@情報化ー情報教育、情報活用能力
コンピュータ教室・学校の情報化、図書館
一人一台から一台あたり何人へ、分散
A自ら学ぶ力 自己学習能力、生きる力
教育のねらいにより整えられ、個々の学習を支援するメディアが用意された環境
ノーチャイム
B総合学習
作業、情報検索、発表
C完全学校週五日制
教育は学校だけでなく、家庭、地域との共同作業
子どもを家庭・地域に返す、地域の教育力・教育環境の整備
D少子化・高齢化ー余裕教室 既存施設の有効活用ー
大規模改造、リニューアル 改築のためのマスタープラン
福祉施設への転用、複合化、学校統合ー新コミュニティ拠点
E地球環境ーエコスクール
省エネ、新エネ
ビートープ、環境学習
F学校教育ー制度的疲労
登校拒否・保健室登校・いじめー
心の教育、カウンセリング、心の教室、適応学級
V 施設が変われば、学校が変わる!?
@教育と施設の関わり
教育的課題を施設的課題に翻訳することが大切
教育活動は全て空間、施設を場として展開される
環境が人をつくる 「人が建築をつくる、建築が人をつくる」(チャーチル)
A「学校とはこんなもの」という目から抜け出したところに新鮮な空間、可能性がある
学校と地域の連携
B実現しゃすい条件が整えられてきた
補助基準面積の拡大、補助メニューの多様化
皆で知恵を出し合う パイロットモデル研究ーインテリジェント、エコスクール
Cそれぞれの立場から考える
教育は学校の教師だけのことではない
D学校施設計画を教育論、学校論と交わす機会として生かす
W 新しい学校計画のためにー福島県三春町の場合
・人口20,000人
・昭和59年度から10年間で、町の11校中6校を新築、改築2校を大規模改造
・これを
町として教育改革に取り組む機会としてとらえ、まちづくりの中に位置づける
伊藤寛町長、武藤義男前教育長、本田忠治現教育長、学校教職員
・学校教育の今日的課題と小・中学校建築のあり方についての私見」
子どもの夢の育つ学校、そのためには教師の夢の育つ学校
・学校建設研究会(昭和58年9月〜)、学校教育研究員・指導主事・学校経営懇談会
・オープンスペース、教科教室型中学校、コミュニティースクール、特別教室の構成、
開放的な校務センター、デン、ホームベース、全教職員参加による計画プロセス。
1 一貫性のある目標を定める
@創造的な教育観を確立する
A施設・設備を改革する
B様々な立場の人々の教育への参加
2 学校観、教育観の改革
学校とは、
・こころをぼろぼろにするところではなく、こころをみがくところ
・なまけるところではなく、どりょくするところ
・なかまはずれにするところではなく、みとめあうところ
・みんながまっているところ
・またあしたいきたくなるところ
・学校とは、生きる喜びを学ぶところです。(三春町教育長 武藤義男氏)
@教育観の改革、教科内容・方法の改革
・子どもの人格や人権を軽んじる一斉画一教育を、
一人一人の個性を育てる教育に変革していかなければならない
A施設設備の改革
・学習環境や施設設備を、
子どもの側から考えたもの、
新しい教育を支えるものに変えていかなければならない
B関係者が夢を語り合う計画プロセス
・住民の教育参加
X 学校建築の計画的課題
1 多様な教育方法に対する自由度の高い学習空間
○チームテイーチングー弾力的な集団編成。子どもと教師の多様な関わり方
@児童・生徒を前に教師が多様な教育方法を発想できる教育空間ー広さ、ヒント性
A教師の協力関係を進める開かれた教室空間
Bマルチメディアを導入した高機能な空間
2 児童・生徒に働きかけ、自主的な学習活動を支える教育環境
○子どもに合わせる 子どもが選べるー時間、場所、仲間、教材、テーマ
@学習材(図書、CAV、プリント、具体物等)の用意された環境
A掲示・展示による学習のねらい、教科の魅力を伝える環境構成
B多様な学習形態を可能にする家具ー机・テーブル、移動教材棚、ついたて等
C低学年の生活科スペース
○高機能な教室
@「4間×5間」の教室の意義と限界
A普通教室とは何かーその特性、現状、問題点
B多様なコーナーを備えた余裕ある空間
C教科の魅力、学習の課題を伝える環境
Dインターネットほかマルチメディアによる同時的、最新の魅力的な教材提示
3 情報環境の整備情報化への対応
@新しいコンピュータ教室計画
A学校全体を情報化ー分散配置(クラスルーム、教科・特別教室、多目的スペース)
B図書館「をメディアセンターとして学校の中心に
Cインターネット、TV会議の導入による、学習資料収集、発信、交流
{情報教育の目標ー情報活用能力の育成}
(1)情報活用の実践力:課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することをふくめて
必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し、受け手の状況などをふまえて
発信・伝達できる能力
(2)情報の科学的な理解:情報活用と基礎となる情報手段の特性の理解と、情報を適切に
扱ったり、自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解
(3)情報社会に参画する態度:社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及
ぼしている影響を理解し、情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え、望
ましい情報社会の創造に参画しようとする態度
*コンピュータの設置ー2002年度中に全普通教室にコンピュータ2台配置(文部省)
*校内LANー2005年度中に特別教室を含む全教室にインターネット設置(文部省)
4 特別教室の再構成ー特別教室は小宇宙
(1)特別教室は、実習・実験に自ら活動する楽しさを感じられる場とするー本物空間
(2)教室同士に有機的な連続性を持たせ、利用率を高め、ゆとりのあるスペースで活動でき
るようにする
(3)連続した位置に、子どもたちを待ち受けるオープンスペースを用意する
(4)地域利用を想定し、魅力的で快適な環境とする
5 図書館を中心とする学校づくり
(1)図書館は読書センター 読書の楽しさ、喜びを伝える場
(2)図書館は学習センター 情報活用能力を育て、主体的な学びを支える場、総合的学習
(3)図書館は情報センター コンピュタ・視聴覚と一体ノメディアセンター
(4)図書館は情操センター 教室とは違った雰囲気の場、リラックスし、交流を生む場
(5)図書館は教材センター 多様な教材・資料・機器を一括管理する
(6)地域の図書館ネットワークと関連付ける
(7)放課後、休日に子どもたちに開かれた場
6 職員室から校務センターへー管理諸室の再構成
@機能的なインテリジェントオフィスー大部屋職員室の見直し、OA・通信
A教材研究・カリキュラム管理・製作環境の充実
B教頭室、事務室、会議室、小会議室、応接
C教師と生徒の距離を近くするー開かれたスペース
D教室まわりの教師ステーションー打ち合わせ、教材管理、生徒の相談/学年・教科
E教師がほっとできるコーナーー教員ラウンジ・喫煙コーナー
F管理・運営の合理化
7 子どもの目の高さからの学校空間のとらえなおし
@多様な気持ちのひだを受けとめる場所ー大きい空間と小さい空間
(1)自由度のある多目的スペース
(2)集まり、晴れの場としてのホール
(3)多様な交流空間
(4)一人になれる場、隠れ家ーデン
(5)相談・カウンセリングの場
A一つ一つの生活を大切に
(1)明るく、開放的なトイレ
(2)多様な交流や発表の場となる食事スペース
(3)大きな鏡のあるゆとりある手荒いコーナー
(4)高さを変えたデザインのよい水飲み
(5)明るい更衣スペース
B屋内・屋外の連続性ー中庭、自然、屋上
C変化のある移動空間ー廊下、階段
D気持ちが切り替わる空間、新鮮な空間体験、豊かな空間ー明るさ、静かさ、開放感
E保健室は心身の健康教育の拠点
(1)皆に意識される@
(2)ゆとりあるスペース、落ち着いた雰囲気、快適な環境
(3)カウンセリング、適応学級スペースとの関係
F心、体の相談空間ー保健室、カウンセリング室、相談室ー心の教室
G暖かみのある空間ー木の温もり
8 思いでを継承する場
@地域住民の期待を受け止め、誇りに思える学校づくり
A学校の歴史・伝統・地域の文化の継承
B卒業生の思い出を残すー雰囲気、物
C年とともに味わいを出す材料
9 地域に開かれ、連携する学校
@生涯学習のまちづくりの中で学校施設の役割の設定ー複合化、ネットワーク
学校解放
複合化ー生涯学習施設
福祉施設ー高齢者・学童保育施設との複合化
安心して働ける、安心して年老いることのできる地域づくりの拠点
世代間交流、いきがい
「ふれあいの郷」との連携
A地域との交流、地域に開かれた空間
地域の活動拠点、PTA・ボランティアスペースー地域の教育力を集める
B誰にでも優しく、受け入れる施設づくりーバリアフリー
C生徒にとって魅力的で刺激的な活動拠点としての学校ーユースクラブ
D地域のシンボルとなる形、空間
E地域の防災拠点
F学校周辺の環境向上
10 エコ・スクールー地球環境に優しい学校
@省エネルギーー快適環境の実現、ビルディングオートメイション
A新エネルギーー太陽熱利用、太陽光発電、風力発電
B自然環境ービオトープ、緑化
C環境教育の教材
D長寿命化
11 特色ある学校づくり
@個別の計画ー学校種別、地域性、敷地、学校規模
A参加に夜計画・設計プロセスー教師、職員、地域住民、設計者、設計専門家
それぞれの夢・思いを語り合う学校教職員と話し合う計画・設定プロセス
生徒の計画参加ー生徒会活動
保護者・地域住民・町民の参加
B自分たちだけの学校、誇りのもてる学校ー思い出を大切にしながら、未来に向けて