仙人の孫たち（ギャラリー）

　となりの石川県松任市に「中川一政美術館」があります。

　静岡県真鶴市にもあります。

　わたしの目からは、松任の方がずーと画伯らしい作品であることと、また内容も充実していると感じています。

　しかし、来館者が少ないように思うが・・・残念です。

　画伯の言葉に、“自分は貧乏なれども、家系は由緒正しいと密かに誇りにしていた”とあります。

　事実はそうでなくとも、先祖をそして父を尊敬し誇りに思っていた。そのため、自分を卑しくしてはいけないという心があって、このことが、自分を支えてくれた。と・・・

　このような、純真な心が「画に・書に」命を吹き込んでいるものと思われます。

　ここに紹介する絵は、おとうさんやおかあさんを信じきっている純真無垢な幼児の心だからこそ、表すことが出来たものとものと思われます。

　いつまでも、このような美しい表現ができる“ひと”に育ってくれることを願っております。

仙人堂総代　柳沢　美津子