「ゴキブリ団子」

 昔から、ゴキブリもいたしハエもいたし蚊もいた。
 しかし、ハエや蚊はほとんどいなくなった。
 ハエや蚊にとっては、非常に住みにくくなったのだろう。
 しかし、ゴキブリはやっぱり活発に走り回っている。しかも、丸々と肥ったのやキラキラと輝いているものをみると、さぞかし生活環境に恵まれているのだろうと思わずにいられない。

 さて、どこか雑誌の記事で目についたが、われわれの生活が冬でも暖かく保たれる環境をつくりだしたことから、蚊が年間を通して活動していると記されていた。
 あの、ひ弱な蚊でさえ環境に順応して生きていくのであるから、当然に俊敏で雑食種のゴキブリは繁殖するはずである。
 
 また、俊敏に加え利発である。
 ここぞとばかり・・・バシッ!とやっても、細い隙間に逃げられたり隅っこへ体を寄せられたりすると、まんまと逃げられてします。
 新聞紙などを丸めた棒で、バッチリ命中したしたつもりで安心していると、チョット油断した隙に逃げられてします。
 手応えが確かにあったはずと、確かめてみるとその個所にはピクピクと動く手や足がある。ゴキブリ以外なら、相当なダメージのはずであるのに。
 人間もこれくらいタフにできていれば、事故で亡くなることはないのだが・・・

 さて、本題のゴキブリ退散方法であるが、市販の殺虫剤と同様な効果のあるゴキブリ団子を置いて解決しようとするものである。
 効果の理由は、この団子を食べたゴキブリは脱水症状をおこし死に至るらしい。
 とにかく、下記の仕様により挑戦していただき、ゴキブリのいない快適な暮らしを期待するものです。


                                   仙人堂住人 青竹 多美子



現代世界百科大辞典(株式会社講談社)から
 ゴキブリ目の昆虫の総称。一名アブラムシ。体は舟形で平たく、頭が大部分前胸下にかくれ、重ね合わされた前羽は堅くて複雑な脈を持つ。
 [生態]一部の種は人家の近くや屋内にすみついており、夜間活動しきわめて雑食で繁殖力も強い。
     野外種の多くは、地表や朽木、樹木の低いところに多いが、地中性のものや樹上性の種もあり、アリズカコウロギのようにアリと共生しているものもある。
[産卵]だいたい三つの形がある。
・ 堅い卵のうに2列に並んで収められた卵を、腹部につけて歩くもの
・ 雌の腹中で発育し、幼虫として体外に出てくるもの

[種類]世界に約4,000種。日本に役40種が知られている。日本に分布する普通の種類は、世界共通のチャバネゴキブリのほか、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリがあり、いずれも屋内性である。
    


ゴキブリ団子の作り方
 ゴキブリ殺虫剤(ゴキブリ団子と称する)の特徴。
 本材は、摂餌物質・ホウ酸および誘引物質を配合する。
 タマネギを誘引物質、または固化剤として使用し、持続性があることが特徴としてあげられる。


材料
  (50個くらいを目安としたとき)
ホウ酸(粉末)   500グラム
  タマネギ      300 〃  (2〜3個)
  小麦粉       140 〃   協力粉がよい
  砂糖        大さじ × 2(約35グラム)
  牛乳        大さじ × 1(約12グラム)

 1 タマネギを皮付きのまま軽量し、皮をむいて上・下のはたを切り取り、ダイコン卸機、またはミキサーですりおろす。
ただし、ミキサー使用のときはタマネギを刻んで牛乳を入れて粉砕する。

2 容器(ボール)の中で材料を混ぜ合わせ、大きな団子を作る。(水は一切使用しない)

 3 小さい団子型を作り、アルミ・プラスチック・木製のお盆等の上に、ビニールを敷いて並べる。

 4 直射日光で、団子の表面に白い粉がふくまで十分に乾燥させる。
(夏は、一週間くらい、冬および雨天の場合は10日間くらい)


一口メモ
・ 新タマネギは水分が多いので団子が軟らかくなってしまいます。古いタマネギの方がウマクいくと思います。
・ 団子を乾かすとき、小さなアルミ箔容器に入れて仕上げれば、そのまま使用できるので便利です。
・ 梅雨のころは乾燥しにくく、またカビが生えてしまうことがありますので注意してください。