油揚げごはん

 

 私どもの集落では、ズーと昔から当市の中道院天台宗(総本山比叡山延暦寺)の仲間が当番制で「お講さま」という集いを続けています。



 ちょうどメンバーが、12軒あるので月に一回まわってきます。

 

 だいたい土曜日の7時30分頃から

   “南無阿弥陀仏―  我比道場如帝珠 十方三寶影現中― で始まり、佛説阿弥陀経・・・

    約40分のお勤めをします。

 この当番制で、12月だけ(仕舞いお講は12年で一巡)は、家並みの順によりめぐる約束になっています。この宿をする家で、必ず出されるのが“油揚げごはん”です。そして、添え物は漬物(タクアンか奈良漬け、白菜づけ)や味噌汁がだされます。これは、その家の味であり、嫁の腕も評価されます・・・。

 ズーとつづいているこのしきたり、これからも続くものと思われます。また、ガンバッて続けていきたいものです。

 

 仙人堂住人 藤本美代子

 


油揚げごはん

                              

区 分

説 明

摘 要

 

仙人

 

藤本 美代子

三六町1−6−17

 

 

日赤奉仕団員(元日赤看護婦)

 

 

 

材料・料理

(一升炊き釜)

 

米     8合 

薄あげ   6枚(水で洗って油を抜く)

昆布   10センチ×2

酒     大さじ 2

みりん   大さじ 2

塩     少々

醤油    大さじ 4

 

 

    要領

炊く前に、薄あげと調味料を入れよくかき混ぜてから、上に昆布を載せる。

 

ごはんの炊き上げは少し固めが良い

 

  オカズなしで食べられるように、塩加減は少し強めが良い

 

 

 

 

メモ

 

 

    娘の頃から、家に催事があるたび親が作っていたのを見ている。

    近所の付き合いで催事に出ると、やはり油揚げごはんが出された。

 

昔は、特別な贅沢もなかったので、それほど経費も時間もかけず楽しめたことから重宝がられたものと思われます。

 

 飽食のなか、もてなしにも、また健康にも十分に価値あるものと思われます。

 

メモ2  

    ユズ大根 油揚げごはんに添えるオカズとして、容易に作ることが出来ます。

          大根・ユズ・タカのツメ・酢・砂糖を用意

          大根の皮をむき、切って塩で圧しておく(約3時間)

          水が出たら、水は捨ててユズ・酢・砂糖・タカのツメを入れて圧しておく(味が馴染んだら)

    アッサリとした、油揚げごはんにピッタリのオカズとなります。