an opinion
シュー・リー・チェン「エレファント・ケージ/バタフライ・ロッカー」
絵はここからもらいました。

censorship of ATOPIC SITE



 私はATOPIC SITEにおける東京都の検閲行為に抗議します。

(以下転載)
現在、東京の湾岸副都心で「湾岸プロジェクト」(正式名称は、TOKYOシーサイドフェスタ'96アートプラザと言い、「アトピック・サイト」「オン・キャンプ/オフ・ベース」「TOKYO・アート・ゾーン」の三つの大きなイベントを含むが、主としてここで問題になっているのは、前二者である)という大規模な美術展が開催されています。この展覧会では、当初からさまざまな都とその代理店である電通、博報堂による作品の検閲や、作家に対する「自主規制」の強要が行われている模様です。
 このなかで、沖縄からの出品について、次のような「検閲」がありました。展覧会のキュレター(展覧会の作品展示全体に責任をもつ人たちで、柏木博、岡崎乾二郎、高島直之氏など)会議で、都や代理店の博報堂、電通から、次のような要求がありました。
・ビデオに映っている知花昇一や基地反対の映像を削除するようにという要求が都側からあった。これについては、キュレター側が要求を拒否して、現在も上映中の模様。
・展示の一部に、沖縄関係の資料を置いたが、その内容が政治的で、イメージが悪いので、他の資料と混ぜるようにという要求が電通、博報堂側からあった。これについては、作家側が「同意」して、沖縄の料理の本などを加えた模様。
・公衆衛生法違反を口実に、展示作品の一部に利用しようとしたドリンク類の飲みかけを撤去するようにいわれ、撤去した模様。
・興行法違反を口実に、ビデオモニター前に設置された椅子を撤去するように要求されて、撤去した模様。

主催者側は、作家の了解を得ていること、法律に則った指示なので「検閲」ではないと、主張しているらしい。しかし、ビデオモニター前に椅子を置いて座って見れるように展示している他の作品もあり、あきらかに嫌がらせである。
明らかに、東京都や代理店は、美術展に政治的なもモチーフが持ち込まれることを規制しようとしていますこれは、「検閲」以外のなにものでもありません。 「アートは非政治的だ」なんていう「常識」がまかり通っているのは日本ぐらいなものです。

(中略)

(小倉利丸・Art Strike Committee)


詳しくは、こちらをご覧下さい。




takaya@mitene.or.jp