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絵はここからもらいました。

My favorite TV program



 ”民主主義”で、議論がはじまりましたですね。
 実は僕は、非常に「ニュースステーション」という番組が好きで、何度も書かせていただいていますが、その理由の一つはこの番組こそ民主主義だと思うからです。

 まず、テレビ(メディア)の果たす役割は、体制を監視しチェック機構を設けることだ、と(番組の性格を)明確に表明していること、(まあ言わなくても当たり前なのでしょうけど)

 で、この番組ほど一般視聴者の意見、お便りをたくさん紹介する番組もないということです。なにか、大きな事件があるとすぐに、”この件についてのお便りを募集します”と、視聴者の意見を聞きます。そして、ただ、ファックスを読むだけではありません、何人かには中継をつないで、生でじっくりしゃべる機会を与えてくれます。

 また、月に一回、電話世論調査を独自に行っていて、その報告をします。常に首相の支持率等の数字はチェックできますし、大事件に関する民意は確実に紹介され、(この番組には)政治家もかなりの高い関心を寄せているようなので、永田町に我々の意志が伝わっているという実感が持てます。ただし、ある部分に幻想も感じますが。

 まあ、投票行為でしか政治に参加できない間接民主主義よりは、はるかに私たちの意志をストレートに政界に伝達できる”方法”がこの番組だと思います。ただ、幻想、といったのは、投書した意見全てが紹介されるわけではないので、そこには何らかの意図の元に選択された物だけが紹介されているのだという現実があり、それこそ第四の権力と言われるマスコミが世論誘導だとか、操作だとかをやろうと思えばいくらでも出来そうな危険ははらんでいるので、それはもう信じるしかないというところがあるからなのですが・・・
 それでも、一旦当選してしまえば、都合の悪い法案の採決に際しては、いくら重大な問題でも国民に信を問うなどと言うことを考えもしない今の政治家サンたちとは異なり、テレビは”視聴率”という簡単明瞭な”投票行為”に毎日信を問うている分、視聴者をそう易々と裏切るわけにいかない事情がありますから、我々としてはくだらないコビを売られて(買収されて)番組を見させられてはいないかとか、巧みな表現手段で言いくるめられてはいないか、だけ注意して見ること、いやだったら即、見ない(投票しない)という行為でもってビビッドに意志表明が出来るだけ、やはり数段我々の側にあると言えるわけです。

 で、やっぱり、メディアこそが民主主義だぁ、なんて思っていたところへ、この昨今のインターネットの波がやってきたのです。

 和田俊さんがフランス核実験の時だったかに、今までは、その国の体制に反抗する勢力は少数だったりすると、ただ弾圧されるのみだったり、それ故に地下に潜るといった道を採らねばならなかったが、インターネットの出現で、これらの少数派の人たちも、外の国の同じ考えを持つ人と連絡を取ることにより連帯することが出来たり、例えば外の国ではその考え方が多数派だったりしたときには非常に強い味方を得ることが出来たりするわけで、そういった点ですばらしいことだ、という主旨のことをいってて、これはまた同じ意味なんだけど一つ高い次元で(圧殺されかねない個人をネットワークが救うと言うような意味で)民主主義だなぁといたく感じました(というか民主主義の欠点をリカバーできるということかも)。

 ネットワークは民主主義を救う!('95.11.18)




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