大規模集客施設(例えばイオン)の鯖江進出に反対するページ


2007年9月13日 福井新聞に、昨日今日と2回続けて「イオン」の出店についての記事があった。
武生には、1万u未満の店舗の出店を申請したそうだ。
鯖江には、鳥羽地区開発のプランを提出したそうだ。
ただ、今もって鯖江市や商工会議所から、そういうことがあったことなど商業者には伝わってこない。
鯖江市の住人でもある私のような商人や商業者組合などは、蚊帳の外か?
元々地方に、都市と同じ商業を持ってくること自体が間違っていると思う。
田舎は田舎に合った商業がある。いくら周りが望もうとも、そういうものなのだ。

でも、賛成(容認)する商業者がいるのは?
商工会議所でも、商業に関して他の部会が意見を言うのも?
もし商業部会(商業者)が、他の部会に意見を言うと、あなたたちはどうする?


2007年5月30日 福井新聞3面・23面に最終判断の詳細が載った。商工会議所での記者会見と、鯖江市への最終判断提出の記事である。
商工会議所によると、イオン出店計画が出た当初は、地元商業界の大半が賛成意見を占めていた、らしい。
本当か?(地元商業界が当初「高岡イオン」を見に行ったらしいが、イオンSCだけ見て帰って来たらしい)
地元商業界=鯖江市内の商業者、でしょうな?
誰の事を「大半」と言っているのか知らないけれど、賛成していないだろう。「大半さん」がいたのか?
確か、鯖江市商店街連合会が、鯖江市へ反対する意見書を出したと聞いているが、嘘だったのか、出していないのか。
商工会議所が、鯖江市へ首を差し出したとも受け取れる事態だ。
イオンの出店について「良くない」って事は、3月に出た「商業まちづくり推進委員会」の最終答申に、その理由と共に書かれている。
「商業まちづくり推進委員会」の最終答申が、一部の者しか読めないのも問題だと思う。商工会議所のホームページにUPするべきだと思うが、どうか。なぜ反対なのかわかると思う。
我々商業者が反対するのは、「売上が減り、店を維持できなくなる」という理由が一番だと思う。だから反対すればいいのであって、他に難しい理由付けをする必要はない。「努力すれば、何とかなる」という次元の問題ではない。地元の商店なんぞ、手をひねられる赤子である。
お店屋さんは、自分の生活を守るために、イオン出店を反対しよう。
ここらの商店街を「人も通らん様な、なも無い店ばっかりで、イオンが出てきて、のなっても時代の趨勢でいいんではないの」とのたまう御仁がいるが、よけいなお世話だ。「なも無い」事はない。何でもあるのだが、お客様がわからないだけだと思う。あるいは、わかろうとしないからだ。
商店街や商店も努力すべきだと言われるが、宣伝専門の要員とかがいないので、思うようにならないのが現状だ。


2007年5月29日 今日、商工会議所の「商業まちづくり推進に関する最終判断」が出た(らしい)。NHKの地方報道で知った。
そこで会議所は、イオンの出店に対して「賛成、反対の判断をしない」そうだ。すべて市長に判断にまかせる、という事だそうだ。
3月26日に「商業まちづくり推進委員会」の最終答申で、明確に「(イオンは)推進できない」とあったはずだ。
なぜ、商工会議所(会頭)は、鯖江市(市長)に判断をまかせたのか。商工会議所は、商業者だけのものではないにしても、会員たる商業者に不利な判断をしてもいいのか。それとも、会員を犠牲にしてもいいから、(賛成する)鯖江市で判断してくれ、ってことか。何のために「商業まちづくり推進委員会」まで設置して答申を出してもらったのか、理解に苦しむ。


2007年3月21日 19日に、改正まちづくり三法の説明会があった。
鯖江にイオンが進出しようとしているので、商店街の組合員のための勉強会(情報を得る会)である。約100名程が参加した。
この法律は既存の商店街を守るものではない、という事はわかっているが、やはりどういうものかを知るのは大事だと思う。わからないと、会合をしても話にならない。
福井県の「コンパクトで個性豊かなまちづくりの推進に関する基本的な方針」と、鯖江商工会議所・商業まちづくり推進委員会の「審議中間とりまとめ」が示された。初めて目にする方も多かったと思う。ざっとで良いから読んでほしい。

東鳥羽にイオンが進出する話が出てかなり経つが、目先の商売がなかなかなので、そこまで考える事が出来ないか、「勝手にやってくれ」とか考えている方も多いのではないか。以前にも言っているが、商売をしている人は「反対のための反対」で良いのだと思う。下手に理屈を付けるものではない。収入が減る、店をたたまないといけなくなるって理由で良いじゃないか。単純にそれで反対すればいい。
市民となると、また理由が違う。インフラ整備に税金が使われる、環境が悪くなる、交通の問題、青少年問題などあるだろう。が、そういう事が大事か、己の買い物欲が大事か、が問われるだろうと思う。若い世代は、買い物が便利、雑誌の載っている物が買える、雨も降らないし快適に買い物が出来る、商店街は(何となく)不便だ、って訳で賛成するのだろう。

福井市の例だが、中心市街地って駅前である必要が無い、大和田を中心街として認めて開発をすれば良い、ってことを言う若者(ネットで)もいる。彼らは既存の商店街の言う事はエゴだという。買い物が便利で、何でも売っているのに、ほしい物が無い(既存の)商店街は何を言っているのだ、と。彼らは自分の価値観が当たり前で(普通で)、あいつら何言ってんだって思っているんだろう。自動車でパーッと行って、流行りの物があり、俺たちゃ満足よ、何文句ある、という事で他の考えなんか無い様に思う。
大規模商業施設は、そういう者をねらっているのだろう。そういう者にとって、大規模集客施設(例えばイオン、エルパ)は「善」であり、それに反対したり商店街などは「俺の考えに反対する悪」でしかないのだろう。


2007年3月10日 ここに紹介しますページは、商店街の皆さんにぜひ読んでいただきたい。
第164回国会 経済産業委員会 第13号(平成18年4月18日(火曜日))
既存の商店街と大規模集客施設(大規模商業施設(例えばイオン))の関係や、TMOの理想がわかると思う。
今の鯖江のTMOは、ほとんど機能していないと思う。がんばってはいると思うが、する事が違っているんじゃないか。何か閉ざされた所みたいで、商店街は参加しているのだろうか。商店街だけがTMOではないのだが。商工会議所、TMOなどで何が話されているのか、商店街や末端に情報が伝わってこない。
振り返ってみれば、商店街、連合会、商業者が会合をあまりしていない。何も話す事がない、という理由で会議がないのなら、そこで間違っていると思う。やはり定期的に(少なくとも一ヶ月に一度くらい)会議をしないと、商店や商店街、商工会議所が何を考えているかわからないだろうし、情報も伝わってこないだろう。何も話す事が無くて、人が集まらなくて会議にならなくても、機会を作り会議をしていくのが理想だろう。


2007年2月27日
 2月9日に、鯖江市鯖江地区商店街連合会の会合がありました。
つつじまつりについてでしたが、SCについても話をしました。
去る1月30日に、商工会議所会頭の諮問機関として設置された「商業まちづくり推進委員会」が出した中間答申は、鯖江市にこれ以上大型商業施設は不要というものでした。これをもとに、「5月末までに」商工会議所としての見解をまとめるという事です。
が、反対という事で早急に商工会議所は態度を示すべきだと思います。会議でも、反対の答申が出た事で、商工会議所会頭も反対表示をするのが当然、との意見が出ていました。なぜ「5月末」なのでしょうか。
 しかし、商工会議所の意見がまとまらないと言っても、商店街連合会で、反対の意見書を出しても良いのではないでしょうか。
イオンが計画している地域の地権者たちは、SCを推進するような意見書を鯖江市に出したらしいが、商業団体が出していないのはおかしいと思います。
地元(鯖江市)の商店街振興組合、協同組合、関係団体がこぞって反対意見書を出してこそ、鯖江市に反対意見がある事をわかってもらえると思います。

 2月22日に、福井県の商店街振興組合連合会の理事会議がありました。ここでも大型商業施設が話題になりました。そこで、鯖江からあまり反対の声が聞こえないと言われまして、ちょっと返事に窮しました。県の連合会では、福井県に反対の意見書を出す当てをしています。福井市でも、郊外の大型商業施設の乱立で、街の中の商店が売上の低下や後継者不足に見舞われています。このままでは店を続けていけないという事です。

 鯖江市地元の商店の反対が鯖江市に届くようにしないと、鯖江市は反対意見はなく立地に賛成だ、という事になりかねません。
それに商店街自体も変わっていかないといけないのですが、その様な話し合いはされていません。もっと何回も集まって話をしないといけないとは思いますが、その様な気配はありません。


2007年2月14日 (イオンを始めとする)ショッピングセンターと商店街
 イオンを始めとするショッピングセンター(モール)と商店街について、いろいろ調べました。ショッピングモールというものは、核となる大型店(スーパー)と100前後の専門店の集まりです。これだけ見ると、商店街とほとんど変わらないように見えます。しかし、内実は根本的に違うのです。
 SC(ショッピングセンター)は、集積としてものを考え行動します。個店の特徴や思想は二の次で、まず集積(集団)ありきです。宣伝するのも、ポイントを出すのも、定休日も(休まない事も)、営業時間も、皆共同で同じにします。それについて行けない店は、出て行かなくてはいけないのです。
 それに比べて商店街は、個店の集積なのです。個店(個人)の考え方優先で、定休日、営業時間、ポイント、組合への加盟など皆(とまで言わないが)違います。
 これら二つ(SCと商店街)が戦っても、勝敗は初めから判っています。戦いになりません。
商店街もSCみたいになればいいのですが、やはりそもそもの始まりから違いますので、一朝一夕にはまとまりません。全国的に見ても、そんな商店街は無いと思います。SCはデベロッパー(殿様のようなもの)がいて、運営する部署(家来)もあって成り立っています。それだけのお金もかかっている事でしょう。商店街は、そういう指導者も家来もいなくて、なす事が統一していません。組合があったとしても、運営部隊を維持するだけの兵糧がありません(集めていません)。統制の取れた軍団が入ってくるのに、迎え撃つ方はほぼ無手勝流で向かうしかないのです。
 SCが出店する事には、ハンデを負ってもらって当然だと考えます。


2007年2月9日 昨日、福井県中心市街地活性化懇話会提言(pdf)が出ました。
鯖江・商業まちづくり推進委員会「審議中間とりまとめ」と共に読んでいる最中です。

参考:平成18年度統計分析チーム報告書(1)中心市街地の現状と課題(pdf)
参考:平成18年度統計分析チーム報告書(2)中心市街地の現状と課題(5市データ編)(doc=wordワード)
参考:超大型店出店に関して長野商工会議所の考え方(pdf)


2007年2月6日 高岡市に行って思った事
 先日高岡へ行きましたが、見てきた所はほんの一部ですので、正しく認識しているとは思いませんが、思った事をつづります。
街(市街)というものは、人が何かと利便性を求めて長い年月を掛けて集まって出来てきたのだと思います。住宅が建ち、そこに生活があり、そのために商店が出来たり、ものを造る所が出来たりしてきたのでしょう。決して一朝一夕に出来たものではありません。自然と人の集積が出来てきたのです。その集まった人口をめざして、大きな工場が来たり、スーパーが来たりしていましたが、徐々に移り変わっていった事です。そこに大資本が金にまかせて、商業だけの街を持ってきてもう出来上がった集積を利用する、というのはいかがなものかと思います。その街が形成されていく段階では何も貢献せずに、出来上がった所へ「これは儲けられるぞ」って出て来ようものでは、今まで築き上げてきた地元はたまったものではありません。「おお、ここにはいっぱい人が住んでいる」ってだけで、350mもある商店街を二つとホームセンター、カーショップなどをいっぺんに造ってしまうのは、横暴としか言いようがありません。
 しかし、新しいこの様な施設が出来ると、普通「消費者」と言われる人は、「やっぱり新しいのは良い」「いっぱい揃っている」「駐車場が完備している」などと言い、「ここさえあれば、今までの所は要らない」とまで思ってしまうのでしょう。イオンのような大規模集客施設を推進する方は、「共存する方法はある」とか「今までの商店が甘えているだけだ。それぞれが努力すれば太刀打ちできる」「その街以外(いわゆる市外)から集客するので、影響は少ない」など言われますが、そんな事は絵空事でしょう。言っている方たちが商業の当事者じゃないんですから。
 もし鯖江に大規模集客施設(と言っているが、イオン)が来たら、今の既存の商店街は抵抗のしようもないでしょう。アルプラザ鯖江(もうとっくに出来ている大規模集客施設ですが(それでもイオン計画の1/4〜5))などは、まだ抵抗のしようがあるでしょうが、個人の商店の多い商店街は、対抗しようとするものはごく少数だと思います。後はなくなるのを待つばかりで、今の街に住む人たちが「なぜ店を止めたのか?」って言っても後の祭りです。いくら個人の商店と言っても経営が成り立たないと止めざるを得ないんです。
 反論があろうとも、商店をしている身としては、大規模集客施設(イオン)には絶対反対致します。

1月30日に、鯖江・商業まちづくり推進委員会の「審議中間とりまとめ」が出ています。これについても考察していきたいと思います。


2007年2月5日 富山県高岡市訪問記(あくまでほんの一部の印象で、広い範囲を見たわけではありません)
 昨日高岡へ行ってきました。市内(駅前)と、イオン高岡を歩いてきました。高岡市は、人口18万人、面積209kuあります。鯖江市は人口6.8万人、面積85kuです。人口、面積とも約2.5倍の規模の市です。
 まず、駅前ですが、末広町商店街、末広坂商店街、御旅屋通り商店街などを散策。
11時頃でしたが、駅から左側の歩道を北の方に歩いていきました。が、通りのこちら側にも向こう側にも2〜3人しか人影が見あたりません。店屋もほとんどシャッターを閉めています。日曜定休日だったのか?2〜300m歩くうちで、5〜6軒程しか開いていません。
ずーっと歩いていって末広坂商店街(ここはまだ開いているお店の割合が多かった)に行き、毛糸屋さんに入りました。少し話を聞きましたが、やはり若い人はイオンの方にいってしまうらしい。もうお年寄り中心のお客様しか来ないという事でした。
通りを渡り、向こう側に行きましたが、その時赤い路面電車が通っていきました。そこを戻り始めて、ボタン屋さんに入りました。ここもやはり日曜日という事もあるのか、お年寄りのお客様ばかりでした。そこでは、他にないオリジナル商品で商売をしていました。
お昼過ぎになり、そこを失礼し、御旅屋通り商店街の中華そば屋で昼食を取りました。そこの通りも大和デパートがあるにもかかわらず、通る人はかなり少ない状態でした。そこから駅の方に戻ったのですが、先程よりは人通りも多くなっていましたが、こちら側も向こう側もそれぞれ十数人という感じでした。
 さて、イオンへですが、高岡駅からバスで行きました。ほとんどシャトルバス状態で、5〜6分ごとに発車していました。乗車賃は片道160円です。これではみんなイオンへ行ってしまうはずです。そのバスも、途中にバス停はあるのですが、誰も下りる人はなく、皆イオンで下りました。そのバスも、イオンの駐車場をぐるりと回り、イオンの正面入口あたりのバス停に止まりました。驚きです。これは商店街にとって、たまらないでしょう。
また、入ってびっくり、人があふれています。両側に店が並んだ通りが1階と2階にあり、専門店が135店と、ジャスコ食品スーパーと衣料品スーパーがあって、ここでもう商店街です。高岡のどこよりも大きい。いくら何でもこれには太刀打ちできない。3,600台といわれる駐車場が満杯でしたので、家族出来ていて、平均2.5人とすると、これだけで9,000人来ています。バスなどで来ている人もいますので、もっと多い10,000人以上がイオンに入っているのです。当然お客様の入れ替わりがありますから、日曜日には数万人(十数万人以上か?)が訪れる事になります。
訪れる人は、11時頃に来たら昼食を食べ、買い物やウィンドウショッピングやゲーム、映画で楽しみ、夕食まで食べて帰宅する、という1日が過ごせる場所です。ホームセンターもあるし、趣味に関する物もかなり揃う場所です。良い事ずくめのようですが、すべてお金がかかります。(駐車場が無料というだけです)大きな駐車場がありますが、ほんそばでなければ車を止めてからかなり歩かないといけません。街の中だと、その店のほんそばに駐車できないと「駐車場がない」といわれますが、ここでは何百m歩いても「駐車場がある」となるのでしょうね。
飲食店街のある入口から1時頃入ったのですが、それぞれの飲食店の回りに入店を待っている行列がありました。多い所では50人以上が待っています。イオンでは待てるのですね。それにしても通路(というより道路)は人波であふれていました。それにしても通路は長い。1階、2階とも中央の通路は200m以上あります。建物自体が長さ350m程(幅130m程)あると思うので、高岡駅前の末広町商店街が二つ(1階と2階)あるのと同じです。その様な街(商店街)が、徐々にではなく一時に出来たのですから、高岡市街の影響は甚大だったと思います。
 イオンに2時間ほどいて、高岡駅に戻り、そこから商店街を見ましたが先程と同じように閑散としていました。それから福井に戻り、福井駅で途中下車しました。午後5時頃でしたが、プリズムや西武前通りには人がいっぱい歩いていました。高岡とは大分違う様子でしたが、そこを少し離れると人通りは寂しくなります。福井駅前も早く工事が終わればいいと思いました。

1)高岡市駅前末広町商店街東側 2)高岡市駅前末広町商店街西側
3)大和のある交差点の西側の通り 4)高岡市のLRT
5)イオンのレストラン街入口(ほぼ中央)にあるバス停 6)イオンの駐車場(白い建屋はホームセンター)

高岡市末広町1 高岡市末広町2
高岡市商店街 高岡市LRT
高岡イオンバス停 高岡イオン駐車

(追補:以上はあくまで日曜日の印象で、商店街は日曜日定休だった可能性があります。未確認です。)
(追補2:少し調べたら、水曜定休が多いみたいです。しかし鯖江とよく似ていて、月、火、水、木、日曜定休とバラバラで、問題だと思います)


2007年2月2日 大規模集客施設(イオン)のことは、ここ「ZAKIの雑記」へ引っ越し。


2007年1月26日 以下に鯖江市長の「イオン出店問題」に関する意見がある。

所信表明-第360回鯖江市議会定例会(平成18年12月1日表明)
http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=3558&m=1
ここの中程に、大規模集客施設の出店計画に付いての記述がある。

『さばえ.jp』百さんのブログ
2006年12月12日 20時26分42秒 今日は、市議会一般質問初日でした。
http://ameblo.jp/hyakuo/entry-10021485574.html
2006年10月04日 23時06分11秒 商工会議所との朝食会
http://ameblo.jp/hyakuo/entry-10017894552.html
2006年09月13日 18時09分31秒 9月議会一般質問を終えて
http://ameblo.jp/hyakuo/entry-10016994021.html

 これらを読むと、始めに「イオン出店ありき」の前提でのご意見だと思われる。
せっかく相手からの申し出で、良いイメージのあるイオンモール(ショッピングセンター)が出来るので、回りは反対せずに同意してほしいのではないか。はっきりと「イオン出店に賛成」と表明されているわけではないが、市長は賛成意見をお持ちなのだろう。
所信表明の内容からすると鯖江市内部の「回り」とは、地元地係の人の了解・鯖江商工会議所の出店容認の方向性の二点だろうか。
鯖江商工会議所=「商業まちづくり推進委員会」であろう。

鯖江商工会議所の「商業まちづくり推進委員会」のメンバーは7名である。
以下でメンバーや会の進み具合が報告されている。
鯖江商工会議所会報
2006年10月発行 第559号(1面)http://www.sabaecci.or.jp/public/img/kaihou/06-10-01_060929150839.pdf
2006年11月発行 第560号(2面)http://www.sabaecci.or.jp/public/img/kaihou/06-11-02_061115084752.pdf
2006年12月発行 第561号(2面)http://www.sabaecci.or.jp/public/img/kaihou/06-12-02_061130175715.pdf
2007年01月発行 第562号(2面)http://www.sabaecci.or.jp/public/img/kaihou/07-01-02_070105122729.pdf
しかし、簡単な報告で詳細はわからないままだ。
商業者としてのメンバーは、個人の意見だけではないのだろうね。「こういう事があるんだが」って他の意見を求める会議など開いているのだろうか。その会の長は、その会が選んだ人だから、長の言う事は会の意見だから、別に新たに会議などしないで良いのか。そういう理屈が通るなら、商工会議所でも商店街でも会議の必要はないということになる。長というのは代表であるから、所属している会員の意見を広く聞いてから、代表会議に臨むべきだと思う。

次いでイオンというものも調べてみた。高岡で約13万uの敷地には、建築述床面積約11万u、店舗部分約8.5万uの店舗が建っているようだ。
参照http://www.aeon.info/news/newsrelease/200208/0808-1.html
商業施設面積が約6.5万uというのは、事務所や倉庫を引いたからなのか、わからない。8.5万uというと事務所、倉庫を入れて35坪(約115u)の店が約740店分の街が出来る。仮に1500uのスーパー10店あったとしても、115uの店610店分である。スーパーの数が少ないという意見もあるだろうが、現在の鯖江の店舗数とそれほど変わらない数字だ。店舗面積でも、現在の鯖江市中の小売店の合計以上になるものが出来て良いはずがない。そんなもの比べても意味がない、という意見もあるだろうが、これは大変なことなのだ。鯖江の小さい店は消えても良いんじゃないかってほどなのだ。
ちょっと視点を変えて、大型店のワイプラザ鯖江店と比べよう。ワイプラザは8800uらしい。ということは、一時に市内に10軒のワイプラザが建つということに等しい。
参照http://www.city.sabae.fukui.jp/bin/001736-01-1.pdf(鯖江市商工業の概要)

以上、この話題は鯖江(とその近辺)以外では、あまり興味がなさそうなのと、あまり考えがまとまらないので一時休止。


2007年1月23日 商店街の問題点

 イオンショッピングモールには反対だけど、今の商店街にも問題があるのだよ。

1)多くの商店街があり、意思の統一がしにくい。本町通り近辺には、本町商店街振興組合、古町商店街、寺町商店街、公園口商店街、駅前商店街、御殿商店街、中央商店街、西鯖江商店街などがある。これらの他に販売促進事業組合の鯖江商業協同組合がある。狭い所にこれだけ商店街があり、個別に活動をしているのは、ものすごく不合理だと思う。

2)定休日がバラバラである。月曜、火曜、水曜、木曜、土曜、日曜、祭日と、誠にバラエティに富んでいる。これではお客も集まらない。私の経験では、日曜日、とりわけ晴れた日曜はまるっきりお客様が来ない。いっそのことみんな日曜に休めばいいのにと思う。それでも日曜が一番忙しいお店もあるだろうから一概には言えない事情もある。しかし個店の事情はあるだろうが、真剣に考えないといけないことだ。

3)鯖江商業協同組合がしているポイント事業に参加していないお店が多い。アルプラザやヤスサキもポイントカードをしている。まあ、実質的な値引きだから参加に抵抗があるか、組合費など負担がおとましいかだろう。自店のポイントカードをしているとか、今参加している店がきちんとポイントを出していないとかの理由で、参加を見合わせているお店がある。同業者といっしょじゃ嫌だってのもわかるし、ポイントなんて役に立たないと思っているお店があるのも知っている。しかし、不参加のネガティブな(後ろ向きな、消極的な)理由付けは引っ込めておいて、一度参加し活動してみたらいいのにと思う。

4)イベントや活動にしても、とにかく出費を嫌がる傾向がある(と思う)。補助金だけではいけないよ。だいたい参加意欲が湧かないだろう。自腹を切ってイベントや活動をしないと、真剣にならないし責任感もなくなってくる。何かしよう、してほしいと思ったら、少しは負担しないといけない。私などは、店を開いている時にイベントにスタッフとして参加することが余程負担になるのだが、どうか。

間違っていることもあるだろうとは思うが、思いついたまま書いていくことにする。


2007年1月22日 イオン出店問題−続き

 ショッピングセンターが出店となると、既存の商店(街)に必ず言われることがある。
「大きなショッピングセンターが来たから売上が下がるのではない。努力すれば影響はない」とか「既得権にあぐらをかいていても駄目だ。もっと新規開拓をするなり、NETで販売するとか、いくらでも伸ばす余地がある」という様なことだ。しかし、ここ(鯖江の商店街)に店を構えているからには、地元の方に買っていただきたいわけで、NETで売ったりセールスに歩くために構えているわけではない。そんなんで良いなら、店はいらないわけで、商店街なんていらないことになる。それに努力って言っても、みんながみんなできるわけでもない。
 考えてみれば、ショッピングセンターだってお客様に来てもらっているのだ。決してNETで販売しているわけでもなく、その中の店をほっぽいてセールスに歩いているわけでもない。ショッピングセンターは売れて当たり前、お前ら(既存の商店街のお店)は負けないように努力しろ、って間違っていると思う。金さえあれば何でもできる、ってやつだ。

 既存のお店にとって後継ぎ問題もあるが、商売でやっていけなくなると後を継がないわけで、今の代限りで止める所がほとんどになるんじゃないかと思う。中心市街地はなかなか大変なことになっている。若い者が郊外に家を建て、残った年寄りが亡くなるとその家自体がじゃまになり、壊して空き地になっている。街の中の小学校は子供が少なくて、1学年2クラスか1クラスかっていっているのに、郊外の小学校は子供があふれ増築までしている。巨大ショッピングモールの出現は、これに拍車を掛けることになる。

なんべんもしつこいが、イオンモール出店には反対である。


2007年1月18日の福井新聞(16,17面)に、『イオン』の見開き2面にわたる巨大広告が載った。

イオンはこの様に役立っていますという、まさに消費者に「地域に役立つ、とても利益になる設備だから、みんなで賛成してね」って思いこませる広告だ。「こんなにいい物で社会に役立つのだから、早く造らせて下さいよ」ってことだろうね。まるで町中の商店街(商店)が役に立っていないかのように思わせてしまう。


2007年1月11日付の福井新聞(23面)に、鯖江市長の発言が掲載されていた。

地権者や市民、商工会議所の判断、意向を尊重したい」と述べられているが、もしイオンが出店した場合に一番影響を受ける商業者は関係ないらしい。商工会議所の判断=商業者の判断とされるのか?商工会議所は商業団体の長の判断は聞いたかも知れないが、その判断が個人の意見か商業団体の大勢の意見かはっきりしてほしい。商工会議所は、一度反対の表明をしたと思うが、どうか?まあ、商工会議所の会員は、工業者も含まれるから、商業者の反対だけでは「反対」できないのかも知れない。
 「『商業のまち』への転換という方向性は無視できない」とはどういうことか?年間販売額600億円程(そのうち新鯖江ショッピングセンターが80億円程(H14)である。食料品が300億円弱になっている。各商店街の販売額の合計は100億円にも満たない(H14))の所へ、年間売上200億円をめざすショッピングセンター(イオン、高岡イオンモールと同程度か?)を持って来ようというのである。既存商店街への影響がないはずがない。鯖江市の統計で、既存商店街の販売額は、平成11年から14年でほぼ20%下がっているのである。さらに3年間で下がっていると思われるが、そんなところへ巨大なイオンが出てきていいのか?イオンの全売上が市外から取れるのか?
 「市民の意向を尊重し首長として最終判断を下したい」とあるが、地元の商店街の商業者は「市民」の対象に入っていないのだろうか。商店街の商業者は少数派だから、市民の大多数には負けるだろう。当たり前の話だ。地場産業が大切なことはもちろんである。しかし、地元の商店街が廃っていくのは容認できるのか。
 「一番の障害は、近隣自治体との広域調整。市のまちづくりを支援するのが知事の仕事。単なる商業調整でなく、まちづくりという視点に立って調整、判断してほしい」とある。市長が「一番の障害」というからには、「イオンに出店してほしいが、近隣市町村が反対しているので、知事には「まちづくり」という視点で「出店OK」と判断し、調整してほしい」ということだろう。もう決まっていることなのか?市長の「まちづくり」では『中心市街地』は新しいイオンショッピングセンターなので、これを中心に『商業のまち』を造ることだろうか。また、我々鯖江市の商業者という内部からの反対は無いという認識なのだろうか。

私は、イオンが出店することに反対である。

太字部分は、2007年1月11日付福井新聞23面から引用


2007年1月7日 イオンモールの鯖江出店問題について

 私は、イオンショッピングモールが鯖江及びその近辺に出来るのは反対である。鯖江市本町の商店街で小売店を営んでいる私にとって、その様な超大型ショッピングモールが出来るのは、死活問題である。鯖江市の商業統計でも、既存の商店街が平成11年から14年にかけて、ほぼ20%売上が減っている。(新鯖江ショッピングセンター(アルプラザ鯖江)はその間36%増加している)14年以降もまた減っている(ほぼ同じように20%程と思われる)ことだろうと思う。それに所属商店街でも、最近(平成18年)3店舗程閉店(廃業)もしくは予定である。そんな中、その様な大きなショッピングセンターが出てきて、我々の売上が減るということには、絶対反対である。これを認めることは、商売を止めることに等しい。

 ただ気になるのは、商業者でも一部に「ただ反対のための反対では、消費者の理解が得られない」とか「我々も一人の消費者だから、そう反対する物でもない」という意見があることだ。もう商売を諦めているのだろうか。反対のための反対で何が悪いのか。商店街のほとんどがシャッターを閉めて(廃業)もいい、とは思わないだろ。(開き直っているんじゃないよ)

 いくら鯖江市が補助をして商店街イベントをしようが、焼け石に水で、全く効果がないだろう。商店街活性化のイベントもやっているが、それも店主などが不在になるようでは、返ってマイナスになるかも知れない。店もやっていてのイベントならいいが、店を閉めて参加するのは本末転倒だろう。イベント以外に「活性化」を考えられないのもどうかと思うが、何かないだろうか。


2006年9月13日 本当に鯖江にイオンがやってくるのだろうか。
商店街の集まりなどで、その話が出るのだけれど、何かはっきりした反対意見が無い。
なぜだろう。
多かれ少なかれ商店の売り上げに影響があるだろう。
なぜ「消費者の立場だと、反対出来ない」なのだ。
販売商品の棲み分けが出来ると、本当に思っているのだろうか。疑問だ。
売上が下がると、即収入に影響がある。固定費が下がるわけではない。
売上が2割下がると、利益は半減すると見て良いのに、なぜ反対しない。
そう簡単に受け入れられないことはわかっていると思うが、初めから「反対してもしょうがない」と思っているのか。


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