横岳(後編)  日ノ岳・鉾岳 (付近)〜横岳頂上



ここからはクサリ場、鉄のはしごの連続でした。


予想を超える険しい山道だったので、ブツブツ独り言を言いながら慎重に歩を進めました。


南アルプスの登山は今回が初めてでした。
北アルプスの尾根歩きとは一味違うなぁ〜と思い知らされました。



また鉄のはしごを登っていると目の前に綺麗な花が目に入ってきます。

素通りする訳にもゆかず、鉄のはしごを離さないようにカメラを持ち直して構えました。


もう少し前へ、花に近付こうとすると、咽にはしごの段がつかえて動けない、後ろは奈落の底・・・。


火消しがはしご乗りをしている状況ほどではありませんので、ご安心を。  (^_^;)


そんな思いをして写した花達です。



幸いこの難所では、前からも後ろからも人は来なかったので、周りを気づかう事もなく、歩きに集中できました。


後で写真を整理して分りましたが、ここで沢山の綺麗な写真が撮れていました、夢中でした。



・・・



・・・



・・・



・・・



鉾岳の捲き道に入る辺りと思われる。

岩峰をぐるりと左に捲いている道で、かなり下ったので、下りの道に迷い込んだかと不安だった。



遥か向こうの蓼科山
形が綺麗です。


南アルプスの北部へもいつの日か行くことがあるかも知れない。



ガサゴソする方にカメラを向けていたら鳥が飛び立った。



スケールの大きな頂上直下の谷あい、見下ろしていると吸い込まれそうな錯覚にとらわれる。



三又峰の分岐点

久々に現在位置を確認できる標識に出会った。

もっと進んでいると思っていたので、少しがっかりした。


地図によると、
東側の杣添尾根とその向こうの
「海の口自然郷」辺りと思われる。



・・・



振り返って見ると、赤岳と阿弥陀岳を結ぶ奇麗な放物線。


阿弥陀岳の上空から一筋の光が降りてきた、だが何も起こらなかった。



雲間からの光は手前の岩肌を照らし、その凹凸を際立たせた。


赤岳の頂上は雲の中。



こちらは進行方向の硫黄岳へと続く尾根道だ。



横岳の最高峰
地図によると「大権現」とある
標高 2829m



ちなみに赤岳は2899mなので、70m低い事になる。


横岳はまだ続きます。