美濃戸山荘〜行者小屋


5:30
標高 1720m (約)
気温 19.6度 肌寒い
長袖のシャツを着る


昨日は少ししか歩いていないのでまだ元気だ。

朝食の前にリュックの準備は出来てしまった。



朝食もしっかり食べたし。
弁当も受け取ったし。
お茶と水も確保したし。

さぁ出発だ。



朝日が差し込む林の中、快調に歩く。



柳川上流の南沢に沿って登山道がある。



日差しもやや明るくなってきた。



突然広がる緑の広場。



美濃戸中山(2387m)と思われる。



大きな岩がゴロゴロと積み重なり、苔がむしている。

遥か昔にこの岩が飛んできて、ここに落ちたのだろうと思うと不思議な気がする。

まあ、そんな事はどうでもいい、前へ進まなくては。



時折開けた景色も見えるようになってきた。



山道に張り出した枝にトンボが止まっていた。

この時も後ろから登って来た登山者に抜かれた、もう何人も抜かれた。

この辺まで来るともう朝の元気はない、ただ休まず足を前へ出す、少しづつ・・・・。

でも目と気持は山歩きを楽しんでいる。



いきなり目の前に険しい黒い影が現れた。
遥か遠くのようでもあり、直ぐ近くのようでもあり、何しろスケールが普段と違うのですぐには飲み込めない。


(数時間後にはあそこを歩いているのだが、この時点では分っていない。)

地図によると、方向的に横岳だ、左のあのとがった岩は「大同心」と地図に表示してある当たりだが?


(上から見下ろした写真も後ほど出てくる、ずっと気になっていた突起だった。)



ようやく行者小屋に到着。

標高 2345m (約)
気温 30.2度 (腕時計)






6:30〜9:30(3時間)
朝の元気な体力でも、これだけ時間がかかったのだから、昨日無理して上がらなくて正解だった。



お疲れさん。



誰が名付けたか行者小屋、むかしの修行者もここに立ったのだろうか、今よりもっと命がけでこの山に挑んだのだろう。


ここだけはのどかな風景だが、これからの行程を思うと身が引き締まる。


まだ戸口に立った所だ、これから戸をよじ登ることになる。